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2009年12月11日
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カテゴリ:┣ ●立川の散策●


ファーレ立川アート作品の第101回目掲載です。

橋を題材にした日記は当ブログでも多数掲載しているが、ともすれば普遍的な形状になりがちな橋に妙味を感じさせるアイディアは古今東西を問わずたくさんある。このファーレ立川の伝声管もユニークな表現方法だと思うが、解説文章を読んでいたら英国はブリストルのペロ橋(Pero's Bridge)を思い出してしまった。


以下全文引用

ファーレ立川センタースクエアとファーレイーストビルをつなぐペデストリアンデッキの橋の欄干部分に、金色の棒が垂直に取付けられています。近寄ってみると、棒は実は中空の管であったことがわかります。管の下の部分は直角に曲がっており、人々が歩く方に向かってラッパ状に成型されています。これは牛島達治さんのオブジェ作品、「古典的な交信機器、伝声管」です。伝声管というのは、かつて船などで使われていた通信用の管のことです。そんなものをここに取付けてもあまり用途をなすとは思えません。この作品は、機能を失った設備といった性格を持つものですが、これはあまりにもすべてのものが「機能」を優先して考えられ、人間の方が機能の奴隷となってしまいかねない現代文明に対する痛烈な皮肉でもあるのです。

この作品には、実際に耳を付けてみることをお薦めします(しゃがみこまなければならないので少々つらい体勢になりますが)。管が風にかすかに共鳴して発するブーンという音が聞こえてきます。さらに余力があるならば、管に向かってなにごとかを話してみるというのはいかがでしょうか。


2008年11月10日に掲載した『天空に広がるホーン橋』



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■ファーレ立川アート作品

■No.020 天使の声

■過去に掲載したファーレ立川の作品集はこちらから




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Last updated  2009年12月11日 09時17分06秒
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