カテゴリ:所詮“や”のつく商売は・・・
不動産屋の務め。
例えば5,000万円の売り物を持っていて、3,500万円の物件を買いたいというお客さんが来た。 さぁ~どうするかな? まずは5,000万円のほうから勧める。 どれだけこの物件がいいのか?お客さんの条件にあっているか!などを話して 足らずの1,500万円を支払えるかどうかを探って、さりげなくローンを 勧めてみたりする。 さて、ここで不動産屋が熱心になるのは何か? 不動産屋も当然商売なので、同じ仕事をするなら自分のところに売りと買いの 両方の手数料を稼ぐことである。 よって、どんなものでも理由をつけては、いかにこの物件がいいか! この価格が適正な価格の設定であるかを説明するわけだ。 例を挙げてみると 中古マンションの場合。 エレベーターを例にあげて、屁理屈をいうと エレベーターに近い時:「便利やねぇ~奥の部屋やったら毎日のことやから 長い通路を歩いているとイヤになりまっせぇ~ご主人が夜遅くに帰って来たとき 疲れているのにねぇ~」 逆にエレベーターが遠い部屋の場合。 「エレベーターが近いと何かと人が通るたびに・・・とか 「奥の方が静かで絶対いいいですよぉ~」となる。 駅から遠いときも 「不便ねぇ~」とか言うお客さんに 「そやから静かなんですやん!」 とまぁ~こんな感じで、物件の立地条件や環境をその場その場で 価値観を変えさせるわけだ。これがある意味、腕の見せ所でもある。 しかし、こんな言い方、書き方をしてしまうと、ホンマに不動産屋っていうのは 口から出任せを言う、いい加減な奴っちゃ!となるかもしれないが 正直この世の中、不動産だけでなく、100点満点なんでないわけだ。 常にあっちたてたら、こっちたたずで。 先の価格についても お客さんがいい買い物をしようと思うのであれば ある程度は自分で目的地の環境を調べて、信用できる不動産業者を捜すことから 始めるべきだ。 5,000万円を売り希望価格で、その物件を気にいった買い主候補のお客さんが 欲しい!と言ったが、ギリギリ4,500万円ぐらいまでしか出せない場合 間をとると、4,750万円であるが、これがなかなか難しい! ここで駆け引きを試みる。 売り主には、4,600万円ぐらいまでなら頑張って買いたいと言う買い主が いる、と話す。 買い主には、4,800万円ぐらいまでの交渉可能かどうかを確認する。 これで、第一回目の価格の交渉範囲を特定していって、あとは落ちていない お金で売り、買いとも大きなお金には違いないが、全体の売り買いを達成できるか どうかの所なので 売り主には、「このお客さんが千載一遇の勝機で、ココで売り切らなければ これ以上価格が上がることはないですよ~」いい 限りなく、買い主希望の所まで歩み寄らせるように近づけていく。 バブルの時なら、売り手市場で、欲しいのならココまで買い上がってこい!みたいな、ココまでおいで~商売だったけど、 今で、まだまだ、買い手市場のため、いつまでも頭がバブルな素人売り主に コンコンと言い聞かせて、その事を解らせてやらないといけないわけだ。 誰しも自分の持っているモノだけは、値下がりしない良い物だと思いこみたい 気持ちは分かるが、死んだ子の年を数えるみたいにいつまでも昔の値段を いってもらってはこまる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 9, 2005 03:23:40 PM
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