|
カテゴリ:技術
なので、先日の工業試験の結果報告をします。 5/31(火)に井田先生(汎建築研究所)と浜田先生(織本匠構造設計研究所)の立会いで、耐震実験の本試験を大阪の(財)日本建築総合研究所で受けました。 壁倍率を測定するのですが、1/150の変形で壁倍率0.9の数値、1/10の変形で3.4の数値が出ました。 何とか予定通りの数値が出たので、大臣認定がもらえそうです。実際の建築ではこの壁に木摺りとラスモルタルで強度を確保します。つまり木摺りで0.5倍、ラスモルタルで1.0倍のトータルで2.4倍となり、基本の伽藍堂(がらんどう)の空間が確保できます(外壁だけで建築基準法上の数値を確保すること)。 それよりも何よりも、試験場の職員が驚いていたのが、通常であれば1/10の変形を加える前にほとんど壊れるのですが(多くは1/150の変形を過ぎればすぐに壊れるらしい)、今回は変形に力を加えれば加えるほど壁倍率が増していき、1/10の変形で力を吸収して壊れないことが立証されました。そして、力を解くと元に戻るという「太古の伝統工法の粘り強さ」が証明できました。 試験場では「検討委員会」を開き、壊れにくい工法ということで認定もできないか稟議にかけるということでした。 とりあえず、うまくいって良かった良かった! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[技術] カテゴリの最新記事
|