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カテゴリ:手抜き工事の実態
今日は珍しく早めの更新です。
昨日の続きになりますが、「手抜き工事の実態」について書いてみます。 今回は「断熱材」です。 昨年の丁度今頃、軽量鉄骨の3F建て住宅のリフォーム工事を請け負いました。 そのとき奥さんが、「この家は平成5年に建てたのですが、建てた当時から夏は暑く冬は寒いのですが、鉄骨の住宅がこんなに住みづらいなら普通の木造にしとけば良かった。」と言いました。 私は実際にクーラーをMAXでかけてあっても全く冷えないので、「まさか?」と思い、部分的に目立たない場所の壁を剥しました。 私は愕然としました。 断熱材が入っているところと入っていないところがあったのです。 外壁のサイディング材と内装のプラスターボードの間はただの空洞のところがありました。 サイディング自体もシーリングが切れている場所が何箇所か見受けられました。 10年近くその状態であったので、雨水の浸水や結露が原因と思われる鉄骨のサビと間柱(ホワイトウッドか何かの集成材が使ってありました)の腐食が進んでいました。 当然のことながら躯体自体もガタガタでした。 断熱材は隙間無く入れるようにしないと、どんなにそれ自体断熱性が良くても、効果は下がるどころか、かえって悪くなってしまいます。そうなると壁の中の熱の出入によって、空気中の水蒸気が結露を起して壁の中がビショビショになってしまうことがあります。 今回の事例のような、入っている場所があったり無かったりなんてことは論外です。 このような躯体構造を脅かすような手抜き工事は、絶対やってはいけないと思います。 手抜きが最終的に家の丈夫さを犠牲にするなんて、本末転倒ではないでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月16日 09時49分55秒
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