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カテゴリ:新事業
(ここで紹介する『オアシスルーム』は、前回の日記で書きましたように、患者さんの声を元に一切の妥協なく造りまし た。ゆえに、「やりすぎだ!」と思われる方も居るかも 知れませんが、あくまでノウハウの蓄積の為に究極を目指しただけであり、健常者の方はここまでの工事は必要でないので、あらかじめその旨ご理解下さい!ま た、私は患者さんと接する機会多いので、日常生活も徹底したオーガニック生活となっています。ご理解くださいませ。 さ て、基本的に『オアシスルーム』というのは、質の良い睡眠を確保するための寝室の小工事「プチ・リフォーム」から新築まで、全ての建築条件に対応できる 『体に負荷のかかりにくい住空間』のことです。もっと詳細を知りたい方は「建築ジャーナル11月号」の30ページをご覧下さい!)
今回はリビングダイニングです。
玄関入って、正面の引き戸を開けると上のようなリビングダイニングがあります。 「マンションなのに何で柱があるの?」って不思議に思った方も居るはず・・・(笑)。 その理由ですが、目の錯覚を起こさせるためです。 頭の中が「???」の状態の人が居ると思われるので、もう少し詳細を説明しましょう。このマンションは福岡県西方沖地震でクラックひとつ入らなかったくらい頑丈なビルなんですが、築30年と古く、今のマンションと比べると天井が10~20cmほど低いです。ゆえに、壁と天井の白さと木の色を利用して、梁の低さが気にならない様にデザインしてもらいました。その為のパーツのひとつが、この大黒柱?です。 床のフローリングは、40mmの杉です。前にも書いた様に、患者さん仕様の特殊な乾燥工程を経て、表面を200℃で焼いて炭化させ硬くしました。当然、好気性微生物処理も行い、天然素材が揮発する天然成分を食分解させました。この微生物が導管の中に棲みついてくれるので、部屋の空気も浄化してくれます。 壁と天井は漆喰です・・・。実は、漆喰に関しては苦労しました。というのは、既製品の漆喰で本当に無添加のものが無かったからです。色々なメーカーよりサンプルを取り寄せ、化学物質過敏症の患者さんに体感してもらったのですが、OKが出ませんでした。無添加を謳っていても、量産モノである限り、防腐・防カビ処理がなされており、ひどい商品になると単なるボンドの塊のようなものもありました。そして、探しに探した挙句、昔ながらの漆喰には出会いませんでした。 仕方が無いので、左官屋さんの家の庭で一から作ることにしました。いつも頼んでいる左官屋さんが漆喰の作り方を知っていたので助かりました。昔、神社の改修を行ったときに親方から学んだそうです。製造の過程で、防腐・防カビのために例の微生物を混入し、その手作りの漆喰で壁・天井を塗ってもらいました。 次に、右手に見えるキッチンですが・・・といきたいところですが、長くなるのでキッチンの説明は次回にします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月11日 16時16分20秒
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