毎回、出張報告となっていますが、
今回の出張は、
東京 → 大阪 → 神戸 → 大阪 → 広島 でした。
東京では、ある大手メーカーN社と最終打合せ(メーカー名は現段階では出せません)。
N社は、駆動部に大きなモーターを使っており、そのモーターがもの凄い音がするので、近隣問題となり、売上が激減しているというもの・・・。
このN社より、今年の5月に連絡が入りました。
内容は、「近隣問題で、油圧式にシェアが奪われ、売上が落ちて困っている。モーター音を軽減させようと、世界中から280種類のありとあらゆる吸音材や遮音材を使ったが、音が全く落ちない。おたくの『ルームクリエータ』でどれだけ落ちるか?」というものでした。
私は、「知らない業界だし、初めてのパターンなので、正直試してみないと分からない。大体どれくらいの音の軽減を望んでいるのか?」と質問しました。
N社は、「これまで弊社の開発部でやってみて、一番落ちた数値で、たった1dBであった。せめて3dB落ちれば、油〇式と戦えるのに・・・。」と言いました。
私は、「どこまで貢献できるか分かりませんが、やってみましょう」と答え、6月にN社と守秘義務契約を交わして、共同開発に踏み切ることになりました。
そして、弊社119の開発担当常務K(弓道の達人)を、その都度実験に立ち合わせることにしました。
そして、3ヶ月が経ち、すごい結果が出ました!
これまで、世界中の素材を使って、考えられる全てをやり尽くしても1dBしか落ちなかったN社の製品に、弊社の『ルームクリエータ』を使うことで、なんと最大で8dBも落ちたのです!
N社は、今後社運を賭けて、奪われたマーケットを取り返す戦略を練ることになるが、その為の契約を9月末までに弊社119と行うことになる。その為の、お互いの条件の提示が、今回の東京出張の目的でありました。
話し変わって、今回の出張の最終日は、久しぶりに訪れた広島。
この地では、弊社代理店の株式会社ドーゴーチさんに『ルームクリエータ』の販路をお任せしてる。特に、工場系に強い会社です。
その広島の地で、たまたま最近納品した外科医の先生に絶賛されているという。
以下、診察室で『ルームクリエータ』を使って頂いている外科医の感想です。
「これは本当にすごいね!」
「まず、脳が休まる。」
「そして、仕事を一日こなしても疲れない。」などなど。
今後、医学的・科学的に分析して頂いて、その素晴らしい効果の根拠を発表します♪
それでは、タイトルです。
昨日土曜日は、上記広島を立ち寄ってから福岡に戻ったのであるが、夕方に山口県から来客がありました。
聞くと地元山口の西京銀行の機関紙を読んで、弊社119のことを知ったそうです。
本業は事務機器を扱うD社長さんであったが、『ルームクリエータ』を子どもたちのために使いたいと依頼でした。
D社長曰く、「山口は文化レベルが低い。しかし、この地で子ども達に本物を聴かせたいという想いで、年一回有名な楽器プレーヤーをヨーロッパからお呼びして演奏会を行っています。」と。
私は、「それは素晴らしいことですが、費用も高くつくでしょう?」と質問しました。
すると、D社長は、「地元青年会議所や仲間にカンパで1万円ずつもらって費用捻出しています。今年で4回目なんですよ。」と答えました。
D社長ご自身が大の音楽好きということもあるが、子ども達に“本物”を聴かせたいというこの上ない熱き想いのなせる業です。
D社長は、「しかしね、古澤さん。せっかく本物のアーチストをよんでも、山口にはそれを聴かせる環境が無いのですよ・・・。」と嘆いていました。
つまり、山口県には反射が強いホールしかないので、音が良くないのだという。きちんとした反射環境の中で、本物の音楽を聴かせたいということで、弊社119の門を叩いたのだそうです。
D社長は続けました。
「現在の子ども達の耳は、ジャンクフードに侵されて味覚を失った舌と同じですよ。」
そして、音色の話になりました。
電子楽器や電子音しか知らない子どもの耳を、デジタル音源シンドロームと呼ぶ学者も居るが、それと同じ内容でした。
ここで、少しだけざっくりと“音”の話です。
音には基本的に、実際に強く鳴っている音(基音)と、かすかに鳴っている音(倍音)があります。
そして、この倍音は、整数倍の掛け算です。
倍音は、素人にはあんまり感じられないが、基音だけの音っていうのは、ほぼ不可能です。
しかし、この倍音が、音色を決めることになります。
同じ「ドの音」を同じ音量で鳴らしても、ピアノやギターやヴァイオリンが「全く違う音」に聴こえるのは、含まれている倍音(倍音の多い少ないや、どのような高さの倍音が強く鳴っているかも関係します)が違うからです。
よく楽器の世界で、「これはスタインウェイの音色だ」とか、「これぞまさにストラディバリウスの響きだ」という表現がなされていますが、これがまさに倍音によるものだといえます。
例えば、ピアノのような同じ楽器でも、現実の倍音は厳密な整数倍ではありません。倍音ごとに低めだったり高めだったりするのが通常で、揺らいでいることが多いみたいです。そして、これこそがその楽器(ヤマハであったり、カワイであったり)の音色を決めています。
しかし、一般の電子楽器や電子音は違います。完全な整数倍の音となっています。ですから、人工的な響きに感じられ、長時間聴き続けると耳が疲れやすいとも言われています。
また、単純な電子音ほど倍音も少ないので、聞いていて心地よくありません。
倍音が少ない音の代表例はNHKの時報ですが、「プッ、プッ、プッ、ポーン」という音は、聞いていて心地よいですか?
これとは逆に、人は倍音が多く含まれている音を好むと言われます。
時と場合によるとは思いますが、もの凄く高い倍音(いわゆる高周波)が含まれていると、人は心地よいと感じるらしいです。←ちなみにCDでは20kHz前後の音はカットされています!
ここで、D社長の話に戻ります。
自然界の音に程遠いデジタル音は、ある意味では雑音の無い澄んだ音かもしれません。
しかし、自然界の響きを知らないで育つ子ども達の聴覚が健全な訳がありません(子どもの聴覚については後日述べて参ります)。
なので、D社長の「現在の子ども達の耳は、ジャンクフードに侵されて味覚を失った舌と同じですよ。」というのに、もの凄く共感しました。
なので、CDやゲーム音に犯されている子ども達に対し、本物の音楽を教えたいというD社長の想いに、もちろん私もD社長の一役を担うことになりましたとさ♪
・・・ということで、本日の『凛果』です。
母ちゃん特性の無農薬小松菜ジュースを飲んでいます。
美味しいか?
自然界のエネルギーですくすく育てよ♪