黄金の掛け橋

[留学生活] カテゴリの記事

全126件 (126件中 1-50件目)

1 2 3 >

• 留学生活を終えて

  久々の更新で、いきなり留学生活の終了ということになります。３年半の四川大学への留学を終え、目指すべく所は、地元九州で中国語を使った仕事だ！と思っていたのですが。もう歳も若くないので、あまり遠いところへはいきたくなくなりました。九州は中国語を話せる人材が多くないと聞いていたので、九州で探せばすぐに見つかると思っていましたが、日本に帰ってくる前に決めてきました。『中国・成都の人材派遣会社で１０月から働きます。』と、社長さんと口約束を交わしました。どんな経緯かというと。以前から知り合いの人材派遣会社の社長さんから連絡があり、うちで働いてほしいと。福岡に支社があり、そこで働いてほしいのだけど、福岡の人は成都の状況を（色んな面で）分かっていないそうです。なので、私が先に一年だけ成都で働いて、その後、福岡出勤でどうだろうと。２週間ほど悩みました。あと一年も成都にいると、結婚が遅くなるではないか。日本帰還。↓日本での生活と仕事に慣れるのに、恋愛どころじゃない。↓やっと落ち着いて、恋愛相手を探す。↓結婚相手でなかったら、またゼロからスタート。↓素敵な人を見つける。↓結婚のことを真剣に考える。↓結婚した。↓子供が出来た。ここまでを、どうにかして３２歳までに達成するのは、きわめて難しい。それなら、一年でも早く九州に帰って生活し、適当に仕事を探したほうが、近道ではなかろうか。なんて考えたりもしたんですが。その会社は中国人を日本、主に九州に派遣して働かせているのですが、中日の間で問題が多々あるそうです。それをスムーズに、両者にとって利益になるように進めていく仕事をしてほしいそうです。これは、すごく意義のある仕事。悩んで悩んだ結果、腹が決まりました。意義ある人生を遅らせてもらおうではないか！結婚とかその他は、自分の進む道の上に築いていきたい。ということになりました。なので、１０月にまた成都に戻ります。１年してから福岡に戻れるそうですが、またその時にならないと分かりませんが、成都には絶対に一年以上残りません。今は、実家でバイトしながら日々を過ごしています。暇なときに、ちょこちょこ中国のこと書いていきたいなと思います。

  2008.09.09

  コメント(4)

• 

  卒業

  2005年の2月に成都に来てから、約3年半の月日が流れました。本来は2年の留学の計画だったのですが、漢語本科生というものを知り、初級1班で半年勉強した後、漢語本科の2年生へ編入して、今月、やっと卒業しました。2ヶ月ほど日記の更新をしていませんでしたが、書きたいことは山ほどあります。でも忘れたので書きません。覚えてるのだけ、面倒くさくなければ書きます。まず、論文。論文のテーマは『成都人の成都城区の三国遺跡に対する意識の調査と研究』です。アンケートも取材に分類されるため、勝手に外国人が取材することを許されていない中国ではアンケートも思ったように出来ませんでした。学校側の条件は”校内なら大丈夫”とのことだったので、四川大学内のみでアンケートを行いました。実はこれがすごくありがたかったのです。大学内には小学校や幼稚園があり、子供を迎えに来た親がいたり、退職した老人がいたり、食堂でご飯を作ってるおばさんがいたり、ゴミの回収をしているおじさんがいたり、週末には一般人が学内の運動場でサッカーをしていたり。学内だけで、様々な年齢、学歴、職業の人からアンケートをとることができました。しかも、論文の審査の時は私の状況を把握してくれてる先生方が「法律で学内しか出来なかったのよ」と、留学生がこれだけ頑張ったと評価していただけたので、すごく良かった。嬉しいことに、韓国人のおじさんと私の論文の点数が一番だったようです。そして、各学院から良い論文を四川大学の優秀論文に申請するのですが、申請論文には私のものが選ばれました。へへ。でも、そのために4000字程度の論文の縮小版を書かなければならず、それ以外にもやらなければいけないことがたくさんあり、目の回りそうな日々を送っていました。写真は卒業式の時のものです。帽子投げました。

  2008.07.18

  コメント(6)

• 慢慢ミシミシ

  中国人の知っている日本語で代表的なものといえば。『さよなら』これは、≪再別康橋≫を書いたことで有名な中国現代（１９１９．５．４～１９４９．１０．１）の詩人、徐志摩が書いた詩≪沙揚娜拉（shayangnala）≫の題名にもなっています。『ばかやろう』どこの放送局も被災地の様子を伝えていた中、一局だけ抗日ドラマ≪亮剣≫をやっていたことから分かるように、何があっても人民の見る番組。そのなかでよく使われる言葉。『はい』これは広東語が語源だと聞きました。が、人民はよく私に「おれは一言だけ日本語が言える。『はいっ!!!』」と、私に向かって胸を張り、元気よく返事をする。これも抗日ドラマの影響だろう。『よし』これも抗日ドラマの影響かな。あまりテレビを見ないので分かりませんが。人民はよく「よーし」と伸ばすのが好きみたいです。「『よし』なんて使わないよね。」と友達と言っていた私ですが、トランプして勝ったときに「よ～っし！！」と連発で叫んでいました。『みしみし』これは、昔の日本ドラマで男性がご飯を食べる時に「めし、めし」と言っていたのが語源だそうで、その後、発音がちょっと変わったものだと中国人の日本語学習者に聞いたことがあります。若い人からも言われることがあります。先日、普段からお世話になっている地熱学者のゴンチーさんが一時帰国する＆『水井坊で水井坊を飲もう会』の人たちとで、水井坊街でシャオカオを食べました。水井坊街といえば、まだまだ老成都が残っている場所で、平屋の並ぶ雰囲気のある通りです。ここに住んでいる人はたぶんものすごく低級層です。この通りでは、麺や水餃子が２両３．５元で食べられます。果物だって、形の悪いものや傷んだものが低価で売られています。一座席２元お茶付きで映画も見れます。家の中にトイレがある家庭が少ないようで、人々が蓋付きの桶を持って公衆トイレへ通う光景も見られます。そんな低級層の中にある、ハエまみれのシャオカオ屋で雇われてる５０歳くらいのおじさん。私たちに笑顔で色々話しかけてきます。ものすごく低級層に違いない！！！と思っていたのですが。話を聞いてると、日本料理を食べたことがあると。韓国料理も西洋料理も食べたことがあると。で、感想は「日本のわさびは辛い！」でした。店長が焼いたシャオカオをおじさんが運んできてくれました。おじさん笑顔で「慢慢ミシミシ」。ものすごく友好的で、私たちが話しているのにも関わらず色々話しかけてきて、おじさんの嬉しさが伝わってきました。こういうのがとても嬉しいです。で、店の奥で休憩していたおじさん、抗日ドラマ≪亮剣≫を見ていました。

  2008.05.30

  コメント(3)

• 余震の予測

  さっき、中国時間２２時半ごろ、友人の携帯が鳴った。友人のお父さんからで「１～２日以内に震度６～７の余震が来る！荷物を片付けておくから今すぐ帰って来い！！」と。友人は私も一緒に避難するように言ったが、私は「明日学校あるし・・・本震より大きい余震はないって言ったじゃん。外で寝るのは疲れるから、私は家で寝るよ。もし何かあった時のため、服を着て、食料をベッドの下に置いて寝るよ。」と言って、友人を早く帰らせた。その直後、外が突然騒がしくなった。地震の発生した日の夜、大きな余震が来たくらいの騒がしさだ。「今夜、大きな余震が来るらしいわね。」と、ルームメイトの中国人の女の子達は、折り畳みベッドを持って外へ出た。「私たち外で寝るからね！気をつけてよ！」と。階段で誰かが「震度７が来るぞー！」と。情報が３０分のうちで変わってる。主任の先生からもメールが来た。「公表された６～７級の地震が近日の夜にくる可能性は高いです。気をつけてください。」近晩（jin4 wan3）が今晩（jin1 wan3）と変化したのだろうか。中国政府が余震の予測を明確に公表しています。それを見ると「地震大国日本でさえ地震の予測は出来ないのに・・・もしかして、日本政府はパニックを防ぐために『今の技術では予測不可能』と言ってるのではないか。」なんて考えてしまう。あんなに明確に公表するから！ただ、あんなに騒いでる人民を見ると、こっちも不安になってしまいます。

  2008.05.19

  コメント(3)

• 四川地震救援物資

  バス会社に勤める友人が、昨日はバスの貸し出しなどで都江堰へ行ってきたそうです。 そこで、たくさんの一般ボランティアをバスに乗せて行ったそうです。 友人は主に写真を撮る係りなので、現地での写真などを見せてもらったんですが、そのバスに乗ったボランティアの大学生くらいの男の子はカメラに向かって笑顔でＶサインをしていました。友人はそれを見て「遠足に行くとでも勘違いしてるのか・・・」と嘆いていました。 現地では足手まといになっていたと聞きました。 報道されてる通り、たくさんの死者が出ています。 成都では昨日から『蚊には刺されないようにしろ。生水は飲むな。』と、伝染病の注意を呼びかけるメールが出回っています。 二次災害を防ぐため、身元を確認できずに焼却してしまわなければならない状況になっているそうです。家族に見送られる場合は一体だけで焼却するそうですが、身元不明の遺体は３～４体いっしょに焼却されていくそうです。 それをカメラに収めた韓国のカメラマンが、中国人にカメラを取り上げられたそうです。 もし自分の家族や友達がまとめて遺体処理されたら・・・見送ることも出来なくて申し訳ないと思います。きっと、私の家族もそう思うでしょう。「自己責任」だけじゃ片付けられない。安全を選ぶことって大切なんだと思った。 私の友人が地震の起きた日の夜から３日、彭州で救援活動をしていたそうですが、救援者の食べ物や水、牛乳などは食べ放題、飲み放題だったそうです。 今も、物資が全然足りていないところがある一方、物資が余って救援者がたらふく食べている場所もあるそうです。 物資隊というものがあって、物資の不足地域や余剰地域など、救援物資を把握する部隊があったら、免れるのではないか・・・とも思った。 被災地に行った車両や人が、しっかりと消毒をして現地を去ってくれればいいけど・・・ そうでないと、伝染病が全国各地に流れて・・・ ７つ目の８が来るかも。

  2008.05.17

  コメント(2)

• 余震続く中

  昨日は友人宅で寄るご飯を頂いたのですが、野菜が出回っていなかったようで、白菜のスープと外で買って来た鴨肉だけでした。 今日は自分で野菜を買いに行ったのですが、普段と変わらずたくさん出回っていました。野菜屋のおばちゃんも「今日になってたくさん入ってきた」と言っていました。 今日は、動いていたら感じることが出来ない余震が数回きました。 その瞬間、ガヤガヤと数人の声と階段を下りていく足音が聞こえてきました。私のルームメイトは気が付かなかったらしく、逃げることもなく台所で何かしていました。 避難所にはまだまだテントが張られており、たくさんの人がそこで過ごしていました。 今夜もここで過ごすのでしょう。 今も、座っていてやっと感じることのできる余震がありました。 日本語を教えていた生徒とチャットでお話をしました。 彼女の家は小学校の中にある職員専用アパートで、地震後に戻ってみたら、棚は倒れ、本は全部下に落ちて、電話もパソコンも向きが変わっていたそうです。飼っていた猫までちょっとアホになってしまったそうです。 彼女が教えてくれたのですが、中国ではこんな話が広まっているそうです。 今年の８月８日は中国オリンピック開幕の日。 １月２５日：雪の被害－－－－－－１＋２＋５＝８ ３月１４日：チベット事件－－－－３＋１＋４＝８ ５月１２日：四川地震－－－－－－５＋１＋２＝８ ０８年８月８日 だそうです。 中国で”８”はとても縁起の良い数字。 オリンピックを朝８時開幕、夜８閉幕としてたら、あと２回ほど”８”が来ることになりますね。

  2008.05.15

  コメント(4)

• 

  地震後の成都市区

  昨日の午後。雨も止み、明るい空の下を成都市民は自宅へと帰って行っていました。人々は手にダウンジャケットやジャンパーを持ち、背にはリュックを背負い、手には袋一杯の食料品を持ち、疲れた表情で帰途についていました。私は友達の家へ向かっていたのですが、バスから降りると、スーパーに行列が出来ていました。成都には小さいスーパーがたくさんあり、そこだけでなく、個人商店の前にも人だかりが出来ていました。皆、水を買っています。ペットボトルをケースごと。そういえば、私のルームメイトも、ありとあらゆる洗面器に水を蓄えてたなぁ。というわけで、水が止まるとか、ガスが止まるとか、色々言われていたそうです。水が止まったかは知りませんが、水の勢いが半減していました。マンション中の皆が一斉に水をためてたからかな。ガスは「点検のためにガスが一時止まるかもしれません」「地震によるガス漏れなどはありませんか？」などの張り紙がありました。市民が水を買いに走っていたのは、水の汚染やらで水の価格が暴騰するなどの噂が流れたからだそですね。私の友人が１２日夜に都江堰へ救援活動に行き、それからすぐに彭州へ行って救援活動をして１４日の夕方に帰ってきたのですが、とても悲惨だったと嘆いていました。銀厂溝という場所は夏の避暑地になっており、真ん中に河が流れており、別荘などが立っているそうです。そこの両側の山が崩れて、下にある物が全て下敷きになっていたと話してくれました。そこからやっと這い出してきた負傷した人が、近くに止まっていた車に「病院まで連れて行って」と頼んだら「２００元で車に乗せてやる」と。その人は２００元を払って病院まで連れて行ってもらったそうです。でも、病院に着いたときにそのことが周囲の人に知られ、お金を請求した車の持ち主は周りの人に相当な非難を受けていたそうです。以前習った諺に「人の困難に付け入って儲けをする」というものがあります。忘れましたが。まだ確認できていない被害もたくさんあるでしょう。昨夜と今朝も余震がありました。１２時半くらいにもありました。「お、揺れてるな」と思うくらいです。でも、家がミシっと言うので、それが怖いですね。中国人に「ミシミシ」言われるのには慣れたけど。　　

  2008.05.15

  コメント(4)

• 

  アンケート終わった

  論文のためのアンケートも、まぁまぁ無事に終わり。パソコン入力も無事に終わり。ＳＰＳＳというソフトを使って分析の段階へ入りました。このＳＰＳＳというソフト、アンケート調査・集計・解析をするものなのですが、使いこなせるか・・・という問題があります。手元に本がありますが、自分のアンケート結果からどんなことが導き出せるのかが分からないし、どの方法が適切なのかも分からないので、何だか宝の持ち腐れだと感じています。まぁ単純に使っていこうと思います。中国でのアンケートについて。外国人は中国でアンケートしちゃいけないと言われました。でも、中国人の行ったアンケート結果を使うのは問題ないそうです。友人に「中国人が作ったアンケートということにして、お前は手伝ってるだけといえ！」なんて事も言われました。色んなところへ行ってアンケートしてきました。留学生仲間３人を連れて、夕飯どきの食堂へ。１時間ほどで８０枚ほど集まりました。ほとんどが２０～３０代の学生です。皆、食事中にも関わらず、快くやってくれました。夕方、中国人の友達と小学校の前へ。中国では３年生以下の子供は、家の人が迎えに来なければいけないそうです。なので、小学校の下校時間になると、学校の門の前は迎えに来た人でいっぱい。「目が悪いから字が見えない」「遺跡なんて分からない」「子供がもう出てくる」などと、断られたり、引き受けてくれたり。あるおじいちゃんは「字が見えないから俺の代わりに読め」と、こうしてまで協力してくれました。１時間ほどで３０枚、ここで各年代の人のアンケートが集まりました。昼下がり、一人で蓮の池へ。池の周囲にはベンチが置いてあり、皆、思い思いに過ごしています。ベンチをひとつひとつ回り、アンケートに協力してもらいました。おしゃべりしてる中年夫婦にしてもらおうとしたら、奥さんは拒否、旦那さんは引き受けてくれました。で、旦那さんが「これはどういう意味だ？」と考えながら書いてると、奥さんはそれを取り上げ、自分で書こうとしています。二人の引っ張りあいこが始まりました。で、旦那さん「お前もやればいいじゃないか」と。結局、奥さんも一枚やってもらえました。親切な老夫婦もいました。旦那さんは快く引き受けてくれ、奥さんは拒否。でも粘って「書いて書いて」言ったら書いてくれました。書き終わった後で奥さん「私、こんなのするのは初めてなのよ！誰に頼まれてもこんなことしないわ！でもあんたが一生懸命で可愛いから書いてあげたのよ！」と。嬉しかったです。おばあちゃんを連れてる中年の女性にも頼みました。アンケートを５分ほど見て「こういうのは、ここに座ってる人に聞いても誰も分からないわよ。あっちに歴史科があるから、そこにいる人にやってもらいなさい。ここで一人一人聞いて回って、時間と労力の無駄だわ」などなど・・・説明したんですが分かってもらえませんでした。東西南北の門も回りました。警備員は快く引き受けてくれ「ここは交代制で８人が勤務してるから８枚おいてけ」と、嬉しい言葉もいただきました。昼食後の食堂も回りました。若い人、年取った人など「俺にはこんなの出来ねぇ」など言いながら、やってくれました。アンケートが油まみれになりました。学生寮の管理人のところにも行きました。電話カードや新聞、果物を売ってる人のところにも行きました。６０代ほどのおばあちゃんに頼んだら「これを私にやれっていうの？こんなの自分で適当にすればいいじゃない。私が書いたって何の証拠もないんだから。」なんて言われて。悲しくなりました。週末は日本人友達を一人連れて、運動場へ行き、サッカーしてる人や応援してる人に書いてもらいました。皆、快くひきうけてくれました。友達も一人できました。中国人の友達と一緒に校内を回りました。「はい、これ書いて」だけで書き始める人もいて、やっぱり中国人パワーだなと思いました。色々ありましたが、アンケートは一週間ほどで４００枚くらい集まりました。大変だったけど、ものすごく達成感があります。留学生活のいい思い出になりました。

  2008.05.07

  コメント(4)

• チャイナドレス

  以前、四川大学で勉強していた向井さんが、先日から成都に遊びに来ています。で、その友達は家に泊まってるのですが、今日はその向井と一緒にチャイナドレスを作りに行ってきました。場所は公安局の南側あたりに数件並んでいる呉服屋さん。適当に選んで店に入りました。青にピンクの小さな花柄。服と小バッグで３３０元。１０日に出来上がるそうなので、そのときにでも写真をアップしてみようと思います。で、１２日の向井の誕生日には、二人でそれを着て行く予定です。

  2008.05.04

  コメント(4)

• 外国人が中国でアンケート調査

  卒業論文の発表を２ヵ月後に控え、今になってやっとアンケート調査を開始した。始めの原稿を５月頭には出したい。と言うことは。１０日ちょいで、アンケート配りと回収をしながら原稿６０００字を書き上げる。むりだーーーーという感じで、焦りつつも確実に時間を使っているつもり。今日、不安をかかえつつアンケートのコピーに行った。大学内ではコピー１枚が８分（０．０８元）でできる。大きい紙だと４角（０．４元）になるのだが、場所によっては３角でコピーしてくれたりする。『本当にこのアンケートで論文を十分に書けるか・・・』とのプレッシャーを跳ね除け、今日は２００枚ほどコピーしてきた。先日、張おばあちゃん先生に「居住区委員会ってところに行って、その人たちに手伝ってもらいなさい。その前に学校に証明書を発行してもらえ。」といわれたので学院に行った。すると、事務所の先生たちが「私が手伝ってあげるわよ」と、５０枚ももらってくれた。もう一人の先生は「２枚、あ、いや１０枚、あ、じゃあ５０枚ちょうだい」と。何だか申し訳くなく思って３０枚ほど頼んだ。でも、「アンケート協力の証明書は留学生事務所に行かなければいけないわ」といわれ、そっちのほうまで自転車を飛ばした。この証明書さえあれば、土日はだいぶ自由に動ける。そう思って。留学生事務所に着き、先生に一通りのことを話した。すると「外国人は中国でアンケート調査などやってはいけない法律になってるの。しかも”文革のときに壊された”なんて敏感なことは書いたらいけないわ！あなた日本人だし訴えられるかもしれないわよ。」と。ぅぇーーーーーーーーーん「もしやるなら学校内で。」「敏感な問題は書いてはいけない。」だそうです。大学生は知識があるので成都人の代表にならない・・・私が書きたいのは”成都人”なのに・・・と思って、かなりかなりかなりかーなり落ち込んで学院に戻って、先生の手元にあるアンケート用紙を回収しに行きました。すると先生。「学内なら出来るんじゃない。学内にもたくさん一般の人はいるわよ。医者だっているんだから」と。力強い言葉をもらうと共に、「アンケート用紙もう１００枚くらい私にまかせて。」と、協力までしてくれた。今日刷った２００枚、もう手元から離れた。「感謝」を何度言っても足りないくらい。論文、絶対にいい物に書き上げる！うえーーーーん

  2008.04.17

  コメント(6)

• 籟好

  最近ブログの更新が多くなったのは、ある大事なことに気がついたから。去年の夏に２週間ほどかけて青海省、甘粛省、新疆ウイグル地区を旅行した。そのときに日記という形で何も残していなかった。そして、１１月くらいにパソコンのハードが壊れてしまい、中にあった写真など全部が全部が消えてしまった・・・中国語の授業の資料なども全部全部全部！！！で、ここに書いているものは消えずに残っており、当時は衝撃を受けたことなんてのも今はすっかり忘れてしまい、中国にいることが当たり前のようになっていた。でも。私は中国を去るのだ！だから、色んな事を発信して、いろんな事を思い出として残しておきたい！最近ずっとｍｉｘｉのほうに色々書いていたのですが、浮気せずにやっぱりこっちに書き込みます。成都は夏に入りました。「春だねー」なんて言ってたら雨が降り、冬に戻り、晴れたと思ったら気温が一気に上がって初夏を思わせ、また雨が降って気温を下げ、また太陽が出てきて夏になり、今はまた雨が気温をグッと下げました。この雨が終わると、成都に夏が来るかな。そして、夕立の季節が終わると、本格的な夏になります。とにかく蒸し蒸しするので、覚悟が必要です。今日、以前日本語を教えていた生徒の一人が”籟好ｍｏｍｏ”を届けにわざわざ大学まで来てくれました。これは籟好という草で作った餅のようなもので、見た目は荒いヨモギ餅、中にはそぼろ肉が入っています。おばあちゃんが採ってきた草で作ったそうなのですが、両手一杯の草で１個しか作れないそうで、とても貴重なものを頂きました。餅ほど歯に引っ付かず、でもヨモギ餅のようでおいしかったです。この草は、清明節のときに採ったものではないかなと思っています。清明節の日、中国の伝統では山などに行って食用の草を摘んで料理して食べる習慣があるそうです。清明節は二十四節気のなかで唯一残っている祭日です。他に、春分、夏至、立冬などありますが、お墓参りをしたりするのは、二十四節気のなかでは清明節だけだそうです。今年から中国は、清明節を国家の祝日と定め、３日間の公休としました。こうすることで、清明節の由来、伝統を守っていくそうです。

  2008.04.12

  コメント(4)

• 四川の滞在期間は

  料理も方言も地形も人も天気も（火鍋を除いて）四川は大好きだけど３年以上いるものではない。最近、強くこう思う。ちょうど３年経ったくらいで帰るそうすると十分に四川を楽しめる。とても名残惜しい。　　　　　　ここにいる期間が３年を超えるとここが嫌いなわけではないが帰りたくて帰りたくてここが憎く感じる。九州に帰りたーーーーーーい

  2008.04.08

  コメント(8)

• citibankで

  米＄がものすごい勢いで下がっています。ぐぐぐーーーーっと下がって１ドル９６円。私もＣＩＴＩＢＡＮＫに入っている日本円を引き出しに行って来ました。銀行レートでも１元１４．３６円でした。ｃｉｔｉｂａｎｋへ行くと、ＡＴＭに３人の女性が入っていました。一人はＡＴＭを操作しており、もう二人はその後ろに並ぶように立っていました。『へぇ、中国人もここの銀行口座を持ってるんだ。米ドルが安いからって押し掛けてるよ・・・いや、日本人か韓国人かもしれん。』と思い、ＡＴＭの部屋にはいるためカードを”刷”しました。すると、操作していた女性が私に何か言ってきました。よく聞くと「在外面等」と言っています。すごく日本人ぽい発音でした。私も中国に来たばかりのころは、後ろに並ぶ中国人に対して『何でそんなに近いんだ！』なんて思ってたので、その女性の気持ちは分かったんですが。壱：ＡＴＭコーナーは幅３～４ｍ、奥行き２～３ｍほどの空間があるではないか。弐：操作してる女性のほかに、２人もＡＴＭコーナーーの中に入って並んでるではないか。参：外で待ってたら、後から来るかもしれない人民が先に入ってしまうではないか。と思って中国語で反論しました。「どうして？私、あなたのパスワードなんて見ませんよ。」すると、後ろに並んでいた女性２人は操作してる人の友人だったみたいで、「うわ～、普通、入ってこないよね。何なんだよ。・・・」などと日本語で言い出しました。へへ、、、やっぱり日本人の方でした。きっと中国に来て間もない人達で、まだ慣れてないんだろうなぁ、と思ったんですが、汚い言葉はあまり聞きたくないので、日本語で言いました。「あのー、中国の方は”普通”ここの口座を作らないと思うんですけど。。。」するとその女性たちは「あ～、日本人じゃないかと思ったんだ。」って。そしてすぐに出て行きました。広いＡＴＭコーナーだと、中に入って待ちますよね？外はまだ肌寒いんです。日本だって、ＡＴＭが隣接してて、後ろの人は１ｍ離れてれば大丈夫じゃないですか。でも、自分の中国化は認めざるを得ないです。

  2008.03.17

  コメント(2)

• 日本の銀行から引き出し

  「今日は立春で暦の上では春ですが、まだまだ冬ですね。」と日本でよく聞きます。２４節気の立春や冬至など中国のものだからなのか。中国にいると、２４節気に合わせて気候が変わっているのが何となく分かります。立春くらいから冷え込みが緩和してきて、雨水の時期にはシトシト雨が数日続いたし。３月５日の驚蟄（啓蟄）の時期には冬眠していた虫が目を覚まして出てくるそうです。先日は暖かいぽかぽか陽気が続き、今は少し寒くなってコートを着たい気分。春、冬、春、冬を繰り返したら、４月後半から雨の季節”谷雨”がやってきます。この谷雨が終わると立夏、夏の到来です。今年は５月５日が立夏ですが、成都はもう夏になっています。さて、このところ日本円が高くなっています。さっき、１０２円台になっていました。留学のために準備したお金が残り１万６千元となってしまい、学費、家賃、帰りの飛行機代を差し引くと、一ヶ月の生活費が５００元となってしまいます。その他ネット代、光熱費、もろもろ雑費などを考えると・・・・食費がありません。というわけで、日本のｃｉｔｉｂａｎｋに残っていた日本円を引き出すことにしました。今までは、トラベラーズチェックを中国元に換えて中国銀行に入れておいたので手数料も何も考えることはありませんでした。”日本の銀行に預けてある日本円を中国元で引き出す”という高度なことを経験したことがなかったので、とても緊張。ものすごい手数料を取られるんじゃないかとびくびくしていました。とりあえず、シティバンクのカードを持って成都天府広場の毛沢東の正面にあるシティバンクへ行きました。”同じ銀行でも、日本で口座を開いたものだから、中国では別扱いになる”という事がある中国。で、恐る恐る中国元を引き出してみました。手数料はゼロでした。さすがｃｉｔｉｂａｎｋ。アメリカの会社なだけある。行員と警備員の態度も応対もいい。カードをシュッと”刷”すると、言語選択の画面になり、日本語が選べました。引き出すときに、引き出し額が２００、５００、７５０・・・２０００まであり、一度に引き出せる金額が２０００なのかな、と思いながらも”その他の金額”で３０００を入力すると、普通に３０００元が引き出せた。一回につきいくら引き出せるのかは分からないが、一日につき引き出せる上限はカードを発行した支店の規定に準ずるそうです。１元が１４．４９円で、私が交換したレートは１元が１５．１３円。うん。まずまず。

  2008.03.03

  コメント(4)

• 聯歓会

  毎年末に開かれる四川大学留学生聯歓会。四川大学の海外教育学院だけでなく、華西大学などの留学生も参加する懇親会です。私は今年で３度目の聯歓会を迎えることになりました。一昨年は四川語の寸劇”吃面”、昨年は寸劇”怠け留学生の変化”をクラスメート全員で演じました。今年は私自ら先生にお願いして、四川語の寸劇”緑色鶏蛋”をやりました。一昨年よりもパワーアップした私の四川語と色んな意味でギリギリのミニスカートが皆をうっとりさせたようです。各国代表の新年の挨拶で、日本代表として挨拶をさせていただきました。今年で３度目の代表となったのですが、例年通り、陳先生が日本に行ったときに買ってきた、テロテロの生地の薄ーい、真っ赤で浮世絵のような柄の入った、外国人が喜ぶ着物を着せられ。少しでもそれらしく見えるように、紺のマフラーを腰に巻き、赤い鼻緒のサンダルを履き、白い靴下は親指と人差し指の間に溝を作り。私が着るとものすごーく短くなってしまうのですが、日本人代表として、ジャパニーズキモノを披露しました！そして、お辞儀の週間のある日本人でしか出来ない”お辞儀してマイクに頭ゴツ”をやりました！そして、一昨年は遅刻の回数が多かったため逃した”優秀学生”の名称も、今年は獲得することが出来ました。２年間、遅刻を出来るだけしないように頑張ったので、すごく嬉しいです。でもまだ、遅刻癖は直ってないようです。今年の聯歓会は良い思い出になりました。私は来年の夏に卒業なので、これで最後の聯歓会となります。四川語の劇も。ジャパニーズキモノを着ての挨拶も。もう最後です。先月、メディア学院の院生が留学生の生活を題材にしたドキュメンタリーの撮影に協力し、”千春の一日”なんていう記録片を撮りました。その撮影のときも、撮影隊の院生に「留学生活の記念だね」と言われ、ちょっと切なくなりました。成都での生活も残り少しか・・・・・と。残りの時間は、卒業論文を書くことで、きっと忙しくなるでしょう。納得する論文を書いて、最後は気持ちよく成都を去りたいと思います。なんか切ないなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  2007.12.21

  コメント(4)

• 騎遊隊

  今日、近所のよく行く果物屋でミカンを買ってたら。果物屋のお姉さん、私の身長に触れてきた。しかも、通りかかったおばちゃんに「この子は背が高い」などと、私の背の高さを宣伝してる。そのおばちゃんが質問してきた。中国の初対面はこんな感じだ。おば「あなた、どこに住んでるの？」かき「あっちのアパートです。」おば「あっちってどこよ？」かき「１００号です。」おば「干支は何？」かき「猿です。」おば「仕事は何？」かき「四川大学で勉強してます。」おば「仕事はしてないの？」かき「日本語を教えてます。」おば「バイト代はいくら？」かき「一時間５０元くらいです。でも英語を教えてる人は１時間１００元です。」と、日本人は絶対に聞かない順序で聞いてくる。そして、それに素直に答える日本人。でもそのおばちゃん、私の自転車を見て食いついてきた。「これジャイアントのでしょう！」と。こんな成都の低所得地区に住んでる、眉に墨を入れた、中国の赤い安っぽいダウンを着てる５０過ぎ（にみえる）おばちゃんの口から”ジャイアント”という言葉が出たのに驚いた。おばちゃんは向かい側のマンションに住んでるらしく、途中まで一緒に帰ったのだけど、実はおばちゃんもジャイアントの自転車を持ってるそうだ。しかも、よく遠出をしてるらしい。先週は洛帯まで自転車で行ってきたと。退職した人たちで結成した騎遊隊と一緒に。３月には北京まで自転車で旅するそうだ。中国の若者は、冬は寒いからサイクリングをしないのだけど、こっちの年配チームは冬でも活動が盛んみたいで、毎週、どっかに出かけてるらしい。来週は成都から９０ｋｍほど離れたｑｉｏｎｇｌａｉに行くそうだ。ちょうど自転車仲間を探してたところなので、すごく嬉しい。やっぱり、中国の年配の方は元気がいい。足が痛いからといって、家にこもりきりになってなく、なにかしら活動をしてる。日本にもそんな環境があったら、とすごく思う。毎晩のように、小単位でダンスを踊ったり、散歩しながら果物を買ったり、道行く人とお話したり。元気なおばちゃんに着いていけるかが心配です。

  2007.12.13

  コメント(0)

• 真の友好へ向かって

  本日の成都の最高気温は２７度だそうです。でも、本物の夏は確か６月あたりから開始だったと覚えています。１１日から、中国の総理・温家宝（ウェンジァバオ）が訪日しています。中国でもニュースの時間にど～んと大々的に放送されています。今回の訪日では、総理は色んなことをされてるようです。と言っても、以前の中国の総理は訪日の際に何をしてきたかなんて、全くと言っていいほど知らないのですが。ただ、テレビを見て『色々やってるなぁ』と感じただけです。先月、中央電視台（中央テレビ局　簡称：ＣＣＴＶ）で１８：３０くらいから２０回くらいシリーズで”岩松看日本（いわまつ、日本を見る）”という番組をやってました。岩松さんて人は、日本人の岩松さんではなく中央電視台のキャスター白岩松（バイイェンソン）さんです。この番組はその名のとおり、岩松さんが日本に行って、政治、経済、文化などを通して中国人民の日本への理解を増やしてもらおう、という番組です。これは、今回の温家宝総理の訪日を控えての目的もあるようです。この番組はＮＨＫと合作やったみたいで、いろんな方面から日本を取り上げてました。政治、歴史はもちろん、相撲、防災意識、漫画などなど。とても客観的だった気もしました。今朝は、”同一首歌走進日本―中日友好歌会”という番組を放送してました。中国と日本から有名な歌手数名を招待し、東京ＮＨＫホールでコンサートを開くかんじです。お客さんは主に中国人なようでした。日本に旅行に来た人や、日本在住の中国人です。中国人の友達が「ＣＣＴＶ３見て、中日コンサートやってるよ。でもちょっと古い歌が多いけど。」と電話してきてくれました。今年は中日友好３５周年（だったかな）の節目だそうで、この影響も強いのでしょう。以前はどうだったか、中国人民が日本を見る目に変化があったのか、なんて知らないけど、中日関係、ちょっと変わってきてるんじゃないかと感じてます。このような番組に触れて、庶民の間の”隣の国”の意識をもっと深める事が出来たらと思いました。中国だけでなく、韓国とももっと仲良く平和、未来を築いて行きたい、と思うのは、歴史意識の薄い日本人だからでしょうか。『過去は過去。日本軍のやったことは悪いが、今重要なのは未来を見据えて、それを繰り返さない事。』そう考えるのも日本人だから？？？中国と韓国、どちらが反日感情が強いのか分かりませんが、韓国のほうが怖いです。

  2007.04.14

  コメント(6)

• 日本へ

  期末テストが終わりました。それと同時に冬休みに入りました。なんだか、とっても緊張した２週間でした。この冬休みは日本へ一時帰国します。日本を発って２年になります。２年も親に顔を見せてないのは申し訳ないと思って。あ、でも、去年の暮れは両親と妹が成都まで来てくれました。２７日朝に済南息の飛行機に乗り、済南から長距離バスで青島へ。２９日夜に下関行きの船に乗り、３１日朝に到着します。日本好きの韓国人もついてくるので、５日間ほど一緒に別府・宮崎と旅行に行ってきます。計画が変わらなければ、この予定です。は　や　く　か　え　り　た　い　ぃ　ぃ　ぃ　ぃ

  2007.01.25

  コメント(1)

• 経済面から見た中国の教育

  今週から期末テスト期間に入りました四川大学（海外教育学院）です。今週は選択科目のテストで、私は７教科を受けました。疲れ切っています。文章を書いて提出という形式のテストが３教科あるんですが、この形式であると、時間の制限が約一週間あるので、すこしだけ気楽です。でも、私の書いた文章は”漢字の起源と発展”、”中国の教育への消費について”と”張松（三国武将）について”です。どれも４００字～８００字程度で良いのですが、どれも頭を悩ませてくれた題材です。特に、経済貿易のテストである”教育への消費”。日本の教育はおろか、中国の教育についてなんて何の知識もない私が、一体どんな文章を書けるのでしょう。的外れな事を書いて先生に『アホはどこの国にもいるもんだ』なんて思われそうな感じです。悩んだあげく書き上げた内容は、”人々はいい生活を求め、いい仕事を求め、いい教育を求めるようになった。それで、教育費は日増しに上がっていき、家庭の経済情況が大学進学を許してくれないような人も大勢いる。ある友人は、家庭の事情で大学に進学が出来なかった。だが、企業が提供する技能訓練センターで技術を学び、日本で３年働いて貯めたお金で、中国でまた日本語を学ぶ。そして日本語試験１級を獲得し、日本企業で通訳として働いている。こういう場所が増えるのは、たくさんの人に学びのチャンスを与えられるので素晴らしいと思う。”こんな感じ。題目と合っているのかどうかはちょっとよく分からないんですが、自分の調査した事と書いた内容に満足して、ここにも書き残しておこうと思いました。経済の授業で先生が配ってくれた資料に書いてありました。”１人の大学生の４年間分の費用は、農民の１３年分の純収入（何も買わず何も食べない状態の収入）に相当する。”中国人の７０％は農民です。この数字から、中国の教育にかかる費用がかなりの負担になっていることが分かります。それでも、たくさんの大学卒業者は仕事が見つからず、仕方なく大学院に進むという傾向も強いそうです。朝から晩まで学校で勉強、週末も補習で学校へ、一生懸命頑張っても”一般的”でしかなかったりするんでしょうか。私が週一で持っているプチ日本語教室の生徒の多数は高校生です。日本語の授業が終わると、日曜なのに『午後から授業がある。』と、重いリュックを背負って帰っていきます。彼女は新学校だから余計にそういう環境なのかもしれません。親や先生に、清華大学に入学することを期待されてるそうです。勉強したくても出来ない子がいる一方、勉強したくなくてもしなければいけない子もいるんだなぁ、と思いました。でも、勉強は大事だ！と、胸を張って言えます。基礎のないバカなのも良い事ではないですね。なので、私は今こうやって勉強しています。

  2007.01.19

  コメント(2)

• 

  目に見える結果

  歯の矯正器具を着けてから２ヶ月が経とうとしています。２０日くらいで下の歯がまっすぐになってきたのに気が付きました。一ヶ月くらいで八重歯の隣の引っ込んだ歯が出てきたのに気が付きました。一ヶ月半くらいで八重歯が引っ込んできたのに気が付きました。目に見えると嬉しいですね。皆さんにもこの感動を分けてあげます。汚い画像で恥ずかしいです。上の歯の写真も載せようと思ったんですが、やっぱり汚いので辞めておこうとおもいましたが、やっぱり皆に自分の歯の変わり具合を見せたくて、記念でもあるので、載せようと思います。一ヵ月半くらい経ったあたりから、前歯で物が噛めるようになりました。と言っても、パンを前歯で噛み千切る事くらいで、りんごをガブリなんてのは怖くて出来ません。でも、今日は、八重歯とその隣の引っ込んだ歯が痛いです。歯磨きするだけでも痛いです。本科生となったことで、午後の選択授業にもきちんと出なければいけません。”出なければいけない”って訳でもなく、何か少しでもいいから学び取りたいと思って、選択してるんですが、やっぱり学分（単位）も気になるので、６教科選択しています。そのうち一教科は週に２回あります。本当は、授業で勉強した事を家に帰ってゆっくり復習したいんですが、復習予習をやりたいと思う教科をやろうとすると、時間がまったく足りません。なので、授業に行ってノート取って、見ずに新しいところにどんどん進む・・・という情況が一年くらい続いています。授業に出てテストで点数を取るのに精一杯です。歯のように、自分の中国語の進歩が少しでも見えたら良いのになぁ、と思いました。

  2006.11.24

  コメント(8)

• 中国で歯の矯正～牙套

  国慶節快楽！中国留学生活、成都・四川省まるごと紹介の『黄金の架け橋』ですが、最近は何だか『歯の矯正ブログ』になってしまっています。理由はというと、勉強よりも何よりも”次は何日何時に歯医者へ行く”ことが生活の中心になっているからです。歯医者のあとは、気分転換に付近へショッピングへ行きます。それが楽しみで楽しみで仕方ないんです。歯を抜いて早３ヶ月。２ヶ月だったかな？先日やっと、例の針金を着けました。中国語で”牙套”といいます。以前矯正をやっていた留学生友達からは「分牙のときより１０倍は痛いよ。暗い部屋で１人、膝を抱えてボーーーっと座ってた。そのくらい痛い。」と聞きました。mingxiziからは「分牙が一番痛い。」と聞きました。とりあえず痛いと覚悟しておいたほうが後悔はない、と思って、部屋を暗くして心の準備をしていたんですが、この数日それほど痛くありませんでした。なので、韓国人と一緒に焼肉食べに行ったり、ビビンバ作ってもらったり、色々食べています。パンを食べるのに、パンを噛みちぎろうと前歯で噛むと、痛くて痛くて力が入りません。歯磨きをしてて、歯の裏を磨くために歯ブラシを歯の裏に当てただけでも痛いです。バナナを前歯で噛みちぎるのも痛いです。奥歯しか使えない歯になりました。笑ったら銀色の針金がキラっと光ります。グワァっとしてて鬼みたいです。口を閉じる時に、口の内側が金属で傷付いてしまって痛いです。歯磨きの時が複雑で大変です。でも、毎日が楽しいです。友達に向かってグワァっと笑ったり、歯の間に挟まって取れない辣椒やネギを彼に見せてあげたり、行き交う人に「我終于帯了牙套」と見せまくっています。と、そんな楽しい日々を過ごしていたんですが、今日はちょっと痛いです。もしかしてだんだん痛くなるんでしょうか。油断大敵です。次の歯医者は１ヶ月後となりました。２年後が楽しみです。

  2006.10.04

  コメント(2)

• 中国で歯の矯正～土台設置

  最近、大分弁を全く話してないことに気が付きました。仕事を始めてからの８年半くらいです。仕事をしてる時は、長期休みに実家に帰ったときに大分弁を話す機会があったんやけど、中国に来てからの１年半、大分弁の紹介以外に、大分弁を使う機会がないんです。留学前に実家に帰ったとき、友達の話す言葉に違和感を感じてしまいました。ある友人は中学の時よりか方言がきつくなってました。意識しないと話すことが出来なくなってしまった地元の言葉。かと言って、中国で方言を使うわけにも行きません。なしかっち？中国ん友達が聞き取れんやったらワリィやん。日本語学科ん中国人が「どげなっちょんのんか！」っちゆったらどげ思う？やけ、九州なまりん標準語を話すしかねぇなぁ。歯医者に行ってきました。今日こそは前の歯にアノ針金を着けるのかと思って、楽しみに、でも痛くないかと心配しながら治療に行ってきたんです。でも、その前歯の針金を固定するための土台を奥歯に装着して終わりました。その金属の土台は、私の上下の奥歯に接着剤でしっかりと止められてしまいました。この土台とは２年近く付き合うことになるのでしょう、か。上の左右の奥歯に装着されてるもの２個は、上顎を通って、太めの針金で繋げられています。下の左右の奥歯に装着されてるもの２個は、歯に沿った内側に、太めの針金で繋げられています。噛み砕かれた食べ物を更に噛み砕こうとしても、針金なのか食べ物なのか分かりません。痛くはないですが、物を食べる事が先日よりも不便になりました。でも、装着された土台で口の内側を噛んでしまうので、血豆が出来ては潰れていきます。それよりも、中国語はおろか日本語を話すことにさえも小さな障害を感じています。舌が上下の針金に引っ掛かって、はっきり発音できない音がたくさん出て来ました。これは、語学学習者にとって大きな影響を及ぼすのでは・・・と、心配しています。それに、週一度の日本語教室も心配です。私の「き」の発音が中国人の「き」の発音と同じようになっています。とりあえず、ぼちぼちやっていきます。

  2006.09.23

  コメント(4)

• 

  中国で歯の矯正～分牙

  先々週の日曜に親知らず（智歯）を抜いた後の抜糸（拆線）に行ってから、親知らずの痛さも和らいで、水を飲んでも沁みるような事はなくなりました。矯正のための抜歯は全部終わったので、先週の土曜に矯正器具を着けるために歯医者へ行ってきました。上下の奥歯に金属のわっかを装着するのですが、そのために歯と歯の間に隙間を作らなければならないそうです。その隙間を作るために、歯と歯の間に金具を入れて一週間ほど待ちます。中国語では”分牙”といいます。歯医者さんはニッパーを使って、真っ直ぐな針金をクルクルッと巻いて直径１センチほどのピンのような物に作り上げました。出来上がったものはとても小さくて、でも綺麗に巻けてて、それを簡単に作ってしまう歯医者さんにちょっと惚れてしまいました。そのピンのようなものを歯と歯の間に詰めます。上の歯には左右それぞれ２つずつ、下の歯には左右それぞれ１つずつ、合計６個の針金が歯の間に詰め込まれました。最後にうがいをして終了。抜歯と違って、治療がとっても早く済んだので拍子抜けした感じです。そして歯医者さんが言います。「食べる時と歯を磨く時はゆっくりと、注意して。それと、今晩から数日間は痛いから。痛み止めはある？・・・ん、そうか、じゃ痛くなったら薬を飲んで。」それを聞いて、夜が来るのが怖くなりました。すでに器具を装着してる友達にも『痛いよ』と脅されました。不安の中、夜を迎えました。でもあまり痛くありません。歯と歯の間に物が挟まってるので違和感は感じますが、抜歯の時のように家で泣いたりするくらい痛いわけでもありません。「なーんだ、平気じゃん。」と思ってパンを食べました。奥歯で噛むと激痛が走りました。なので、前歯でパンをカリカリ噛みながら食べたのですが、１つのパンを食べるのに１時間以上かかってしまいました。しかも、食べ終わったあと針金の間にパンが詰まってしまって取れません。歯磨きの時も大変です。きちんと磨けてないような気がするけど、きちんと磨くと針金が取れてしまいそうで、やっぱり磨くのが怖いです。この”分牙”によってもたらされた痛みは食事の時に限りません。何気なく上の歯と下の歯を合わせたら激痛が走りました。歯を食いしばる事は愚か、上下の歯をあわせるだけでも痛いので、この一週間は常に口を開けていました。寝てるときに歯ぎしりなんてして、痛さで起きちゃったらどうしようと思うほどです。口を開けるのが癖になってしまったみたいで、学校で昼寝してると机によだれがビヨーと垂れていました。あなどるなかれ”分牙”

  2006.09.14

  コメント(4)

• 

  雷鋒

  ふとしたところで目にする人物画。Ｔシャツや斜め掛けバッグにプリントされたその人。毛沢東かと思いきや、以外にカッコ良かったりするその人。・・・若き頃の毛沢東でもなさそうだ。そう、中国には雷鋒といって、中国人民の目標とされる人物がいる。雷鋒（１９４０～１９６２）湖南省の貧しい農家に生まれる。１９６０年１月に人民解放軍に参加し、工兵の輸送隊に編入される。「俺は青春を祖国の事業のために捧げる！」と、毛沢東思想を熱心に勉強し、軍事業務にも励んだ。その年の１１月、共産党へ入党。仕事を完璧にこなすだけでなく、休みの日を利用して慈善事業なども行っていた。１９６２年、仕事中の事故によって２２年の人生を終える。１９６３年３月５日、毛沢東が”向雷鋒同志学習（雷鋒同志に学ぼう！）”と全中国人民に呼びかけたことによって、偉大な模範兵士として全人民に知られる事になった。私の在籍している班で、先日「雷鋒について調べてくるように」との宿題が出た。”文革時代・若い男の子・人民への印象が大きい”この３つのキーワードを見た時にピン！と来た人物がいた。冒頭に書いた、中国Ｔシャツや布の斜め掛けバッグにプリントされた人が思い浮かんだのだ。私の予想はビンゴで、まさにその人だったのだ。この雷鋒さんの人物画は毛沢東ほど溢れてはないが、よく目にする物の１つである。どうして雷鋒さんへの印象がそんなにも強いかと言うと、プリントされた人物画はとっても男前なのだ。３６０度どこを見ても毛沢東な中国で、唯一私を和ませてくれるのが雷鋒さん。「あ、あのＴシャツ絶対に毛沢東が描かれてるよ」なんて物を見つけて嫌な気分になったとき、描かれてるのが実は雷鋒というカッコ良いお兄さんだったら・・・・・・。雷鋒万歳。今日、私の初級１班のころの担任の李先生と久し振りに話した。いも「先生、私やっと高級班になったよ。でも勉強が難しくて大変。」先生「そういえば先学期の成績表を見たわよ、良い点数だったじゃない！」いも「へへへ・・・あのころはどうやって会話してたのか不思議です。」先生「以前の留学生とは連絡を取ってるの？ほら、北京に行った・・・途中で帰国した・・・」なんて二人で話してたら、李先生が突然ケータイを取り出して「見て！」と、一枚の写真を見せてくれた。その写真の人は、癒やし系の雷鋒さんだった。私は「おぉ！雷鋒！この人カッコ良いですよね～」と言うと、李先生は悔しそうに「ちッ、知ってたか。彼氏だって言おうと思ってたのに。」と。李先生、私がそういう人物をまだ知らないと思ったのかしら。ほほほ知らない人や事、まだまだたくさんあるけれど、一歩一歩前に進んで行きたいと思います。

  2006.09.05

  コメント(8)

• のだめカンタービレ

  毎週日曜の午前中は漫画喫茶”漫漫来”で日本語を教えた後、お昼ごはんを食べて勉強する、というのが自分の唯一のくつろぎ時間”漫漫来タイム”である。夏休みの間だけ、この漫漫来タイムには韓国語を勉強しようと思っていたのだが、ここの店長さんに「面白い漫画があるよ」と紹介されたのが『のだめカンタービレ』。音大に通う女の子を中心に、その子の音楽方面の成長を描いている漫画だ。さすが日本の漫画だけあって、音楽漫画としても面白い。音楽に興味がある人でも（きっと）面白いし、音楽の知識がなくても楽しめる。私は小学校のときに”りぼん”や”なかよし”を読んでいたけど、中学あたりからは漫画というものにはあまり興味を持たなくなった。もちろんジブリは大好きで、ドラゴンボール、サザエさんなどをたまに見る程度だった。こんな私がハマってしまった『のだめカンタービレ』何にハマったかというと、この漫画、すごく面白い。稲中卓球部を読んだときくらい、周りを気にせずにアハハと笑ってしまう場面がある。主人公のだめの真っ直ぐで素直なところが自分にはなくて、考えさせられる時もある。この漫画を読んで、バッハとかシューベルトとか聞いてみたくなったし、以前、日曜の朝に放送されてた”題名のない音楽会”も今なら見れるんじゃないか、と思わせてくれる。店長さんに紹介してもらい、読み出した。それからというもの、授業から授業までの一週間は『のだめ』のことで頭がいっぱい。「漫漫来行こうかな・・・いやでも来週まで我慢しとこう・・・」と考えてしまうほど待ち遠しかった日曜日。でも、先週、漫漫来にある『のだめ』１４巻を全部読みきってしまった。私はこの一週間「次は何を読もう次は何を読もう・・・」とずっと考えていたのだ。そして今日読んだ漫画は、『のだめ』を描いた漫画家・二ノ宮何とかさんの描かれた作品『もっと飲みに行こう』（だったかな？）を読みました。ありえないメチャクチャなＯＬ生活が描かれてて面白かったです。来週からは活字を読もうと思います。この『のだめ』、実はかなり人気があって、ドラマ化されて１０月から放送されるそうです。すげぇ見たいよーーーーーーーーーー『男はつらいよ』も毎週土曜に一話づつ放送されててるそうですね。これも見たいよーーーーーーー

  2006.09.03

  コメント(2)

• 新学期

  四川大学でも新学期が始まりました。昨日が初授業だったのですが、ここ四川大学で４回目の新学期を迎えました。時間の流れるのは本当に早いもので、自分の勉強の成果がその流れに見合ってるのか。焦りを感じずにはいられません。今期からは高級１班での授業です。「私は高級班で勉強しています。」なんて中国人に言ったら『けッ、それで高級かよ』なんて言われそうですが、とりあえず所在班は”高級”ということで・・・名前負けしないように頑張ります。高級班は３年生の初めという事もあり、漢語本科生として編入してくる留学生がたくさんいます。先学期もそうだったんですが、今学期も教室が一杯になっていて３０人前後います。なので、口語の授業などは言葉を発する機会がほぼありません。２つの班に分けてくれると嬉しいんですが、教室や教師数の問題でしょうか。班を分けるという事は難しいようです。不真面目な韓国人留学生が授業に出てこなくなるのを待つしかありません。今日は一限目に作文の授業がありました。初級・中級１班のときは正しい句読点の打ち方・符号の使い方など格式を中心に勉強。中級２班からは『そよ風が顔を撫でて』『夜空にたくさんの星が散らばっていて』など、ある表現をより綺麗に感情豊かに書くことを練習してきました。高級は『太陽が顔を出した瞬間、全てのものが金色に包まれて・・・』と、内容もレベルアップしなければなりません。当たり前なんですが。日本語でなら見たこと聞いたことのある綺麗な表現がいくつか思いつくし、自分で綺麗な表現を作ることも出来なくはありません。しかし他言語となると、日本語では使えても、その国の言語だと一般的に組み合わせない言葉などもあり、また語彙が豊富でなかったりで、なかなか綺麗な表現というものが出来ません。しかも中国語、四字熟語をやたらと使っているので頭の整理が出来なくなります。一限目から頭が爆発しそうでした。新学期が始まるにあたり、４つの煩悩が私の周囲をウロウロしています。ひとつめは、風邪を引いたこと。高熱はないですが、熱っぽく頭痛が続き頭が重く喉が痛い。ふたつめは、抜いた歯が痛い。腫れは治まってきたものの、アゴの一部に青アザが出てきました。口を開けると痛いし、歯磨きすると血が染み出るし、自由に物が食べられないし。みっつめは、生理も重なったこと。今週はいつもより長く重い。精神的にもなおさら落ちてしまう。よっつめは、心の問題です。ちょっと失恋に似たような感覚で、既に片は付いたのですが、傷はすぐには癒えないようです。３つの痛いに重なって、心にも打撃を受けたワタシハ・・・オォォ以上のこと全部が原因で食べる事が減って必然的に貧血気味になり、各症状もさらに悪化して・・・という六道輪廻ってやつです。そんなときに学校が始まってしまいました。月曜の授業は辛かったです。抜け出したい、抜け出したい。まずは風邪を早く治して、栄養満タンの状態に持って行きます！とにかく一個一個、片付けていきます。

  2006.08.29

  コメント(8)

• 再見～我が親知らず

  昨日、親知らずを抜いた。右下に一本だけ隠れてた、コロリンとした子。矯正のため既に４本もメリメリッと抜かれてるので、親知らず一本くらいなんともないや～なんて思ってた。地球上では、矯正のために歯を抜く人よりも、親知らずを抜く人のほうが断然多いはず！病室に入ると、おじいちゃん先生は笑顔で座ってた。『麻酔さえ打ってしまえば痛くない』そう思って、リラックスして抜歯に臨んだ。麻酔が効いて、痺れてくる。おじいちゃん先生は私に手鏡を持たせて、麻酔が完全に効くまでに手術の方法を話してくれた。「まずね、ここからここまで切るのね、そしてこっち側も切ってね、歯を二つに割って取り出すからね。ちょっと叩くから我慢してね。」それを聞いて恐怖を覚えてしまい、ガチガチになってしまった。優しく言われるとなおさら恐い。ライトを顔に向けられ、ガチャガチャと工具の金属音がする。「恐い、恐い、、」うなってる私を見て、おじいちゃん先生は麻酔をもう一度打ってくれた。もう目は開けられない！！！想像しながら手術を受ける。今は切り開いてるんだろうか、今は横っちょだろうか。カチャ、という音を聞き、切り開かれた事を察知する。硬いものが歯に置かれた感覚がある。「はい、握り拳でアゴを支えて、そう、そうだよ。」ハンマーで打つ時にアゴが動かないように、自分の拳でアゴを支える。すると、前回のコンコン・・・とは違い、ガンガンガンガン！！！！！！と、物凄い強さで打ってきた。その音と頭に響く振動にショックを受け、涙が出て来て失神しそうになる。打って打って、これでもかというくらい打って、引き抜いてみるけどダメで、また打って打って・・・５分以上は打たれていただろうか。歯並びが悪い事から知らず知らずに顎関節症になっていて、アゴの間接が痛くて泣きそう。一度閉じると口が大きく開けられなくなって、完全に開けようとすると外れそうに痛い。死ぬ覚悟でハンマーと戦った。メリメリメリッ・・・と言う音とともに、おじいちゃん先生の声「終ワリマスヨ～」と。最後に切り開いた場所を数針ほど縫った。起き上がると、コロリんとした可愛い歯が転がっていた。先生が病歴を書いてくれてる間、私は椅子に座って待ってたのだが、吐き気がしてきた。『あとでトイレに行けば平気・・・』と思っていたのだが、すぐに耐えられなくなってうずくまってしまった。激しい吐き気とともに、冷や汗が出て顔が真っ青になっていくのが分かった。おじいちゃん先生と看護婦は私を椅子に寝せ、うなってる私の鼻にツン！とするものを吹きかける。アンモニアか何かだろうか？吐き気は徐々に治まるが、そのツンさに耐えられなくて更にうなりだす。何度も何度もツンされた。少し休んだ後、起き上がって病歴を手にする。と、また吐き気が襲ってきた。吐いては椅子で休み、吐いては椅子で休み・・・朝食べたものが全部出切って、だいぶ落ち着いた。朝食べた油条と豆乳にまた会うことになるとは。吐いたのは胃が弱いのが原因かも。朝から油を食べちゃいけない。今は縫ったところが痛々しくて、口の中を見る勇気がありません。

  2006.08.25

  コメント(0)

• 中国で歯の矯正～抜歯（左）

  前回の抜歯から約２週間経っての、第２回目の抜歯に行ってきました。感想はと言うと、気分的にはとってもスムーズな感じでした。気分的には。本当は一週間後に抜歯をする予定で、先週の土曜に歯医者に行ったのですが、左側は歯が密接してるから抜きにくいとの理由で、毎週木曜日にしか来ないおじいちゃん先生に抜いてもらう事になっていたのです。一週間近く延びて、今日、やっと左側の歯も抜きました。『抜歯には１人で行くな』とミサに言われていたので、抜歯に彼を連れて行きました。「１人じゃ怖くて耐えられない～～～」なんて言って、今回は治療室まで入って来てもらいました。彼は歯医者が大嫌いらしいので、軽い拷問です。ふふふ、痛みは分かち合わなければ・・・麻酔の後、下の歯の抜歯に掛かりました。ペンチで抜こうとして、でも難しかったみたいで、下アゴが外れてしまいそうにグイグイ引っ張られます。アゴが噛み合わなくなって、口が大きく開けられなくなりました。歯よりもアゴが痛くて泣きそうでした。歯と歯ぐきの間に金具みたいなのをグイと入れられた感じがあって、それも何となく痛い。３分くらい格闘した後ハンマーを出して来ました。自分の手で下アゴを支えるように言われ、「軽く叩くからね」カンカンカンカン・・・・と叩かれます。引っ張られ叩かれ引っ張られ叩かれ・・・・・・ガッ！次は上の歯です。グイグイと引っ張ってみたけどやはり私の歯は長かったようで、すぐにハンマーを取り出してきました。そしてハンマーでカンカンカン・・・ペンチでグイグイ・・・すると、すぐにでも外れそうな音がミシミシギシギと聞こえてきました。おじいちゃん先生は「問題ないからね～」と日本語で言ってくれて、私の頭を押さえて力を込めて引っ張ってきました。ミシミシギシギシミシミシ・・・めりっ！！と、上の歯は思ったより簡単に抜けました。今回のおじいちゃん先生と前回の若い先生は経験の差でしょう。ハンマーで叩くときも前回のように頭に響くほど叩かれなかったし、歯を抜いた後の痛みもそんなに無く血もすぐに止まって、血混じりのよだれだって３時間ほどで出なくなりました。夜も、きちんとご飯を食べる事が出来るくらい口の中は平常でした。白髪混じりのおじいちゃん先生は新潟で勉強したことがあるらしく、日本語を使って私を慰めてくれました。「痛くないですよ。」「あなたの歯はとても難しい。」「とても大変でした。」この先生、大好き。帰り際、おじいちゃん先生に私の親知らずの位置を聞きました。私のレントゲンには下の歯に一本だけ親知らずがあって、それが右なのか左なのか知りたかっただけなんですが、おじいちゃん先生は「じゃぁ来週これを抜こう！いや、来週は用事があるから再来週だ！」と、親知らず抜く気満々です。親知らずを抜いたら、３～４日後には器具を付けるなど他の治療をしても大丈夫なそうです。が、器具を付けるのがまた延びてしまいました。早く器具を付けたいです。

  2006.08.10

  コメント(8)

• 可可西里～ココシリ

  《可可西里》という映画を見た。中国概況の授業で先生が中国の自然保護について教えてくれてるときに見た映画で、途中までしか見れなかったので、自分でＤＶＤを買って来たのだ。この映画は２００４年制作で、東京の映画祭やベニス映画祭でも賞を獲得した映画だ。内容は、チベットの自然保護のために働く男達が背景になっている。・・・と、ここまで書いて詳しい事をネットで調べてみたら、何と、現在日本で上映中らしい。日本名は《ココシリ》。日本にいる皆さん、ぜひこの映画を見てください。どんな言葉を使って表したら良いのか分かりませんが、生きるって、守るって、過酷なんだなぁって思いました。チベットでは密猟者から動物を守るため、保護隊は地元民の志願制で保護隊を結成。１９８３年に索南達傑という人が隊長になったのが始まりだ。索南達傑が密猟者に命を奪われた後、索南達傑の妹の夫が二代目隊長となる。この映画は１９９６年の実際の出来事で、密猟者によって絶滅の危機に迫られたチベットカモシカを守るために、地元民が密猟者を捕らえにチベットの広大な大地へと踏み出す。ある日、保護駅を１人で守る保護隊員が密猟団に殺され、同時に大量のチベットカモシカが殺されているのが発見された。殺された隊員の葬儀が済んだ後、隊員達は密猟団を捕らえに出発する。チベットには特有の葬儀方法があって、死者の体をバラバラに切り刻み、鷲に食べさせるという方法がある。一見とても残酷な方法に思われるが、”綺麗な身体や魂だから鷹に食べられる＝成仏する事が出来る”、”汚い身体や魂は鷹も食べない＝成仏できない”という意味が含まれているそうだ。この映画ではそんな葬儀の場面も見ることが出来る。隊員達が出発するときに家族や周りの人々が悲しんでいるのが分からなかった。１人で保護駅を守ってる隊員と別れるときもそうだ。初めは『なんでそんなに熱意を込めてるんだろう・・・』と思っていた。でもこの映画を見ていくうち、隊員やその家族、恋人がどんな想いで彼らを送り出しているのか、どんな想いで家族や仲間と別れるか、それが分かった。動物を殺してはいけないと分かっていても、生活のため仕方なく密猟を手伝う地元の人々。資金に困り、没収したチベットカモシカの毛を売って密猟団を追跡する保護隊員達。燃料が尽き大自然に取り残される人々に迫る死の恐怖。捕らえられた密猟団も保護隊員も、自然という環境の前ではただの”人間”でしかない。現地で撮影した事自体も、すごく大変だっただろうと感じた。この映画に出演してる隊長の日泰、北京から来た記者のガユ等は役者さんだそうですが、その他の一部の隊員さんは自らが演じていたり、地元民が演じていたりしてるので、とてもリアリティがあります。殺された動物なども作り物を使ってないし、特殊効果みたいなのは（きっと）１つもないので、チベットの風景も一緒に楽しめ、かなり見ごたえがあります。しかも、海抜３５００メートルから５０００メートル、氷点下２０℃の場所で撮影を行っているのですが、こんな高い場所にもキャバクラみたいなのがあって、そんなところも普通に楽しめます。改めて、中国って広いんだな、地球って未知だな、自然って恐いなと思いました。この映画は本当にオススメです。本当に。

  2006.08.03

  コメント(6)

• 中国で歯の矯正～抜歯（右）

  友達のミサが歯の矯正のために歯医者に通ってる事を聞いて、私も一緒に矯正することにしました。日本では１００万くらいすると聞いています。子供ながらに家庭の経済状態が裕福でないことを察知して、親にも言うことが出来なかった、自分の夢でもあった歯の矯正。ミサによると、そこの病院では１０万くらいで矯正をやってくれるそうです。しかも、想像の中の”中国の歯医者”ではなく、日本以上に環境の良さそうな歯医者です。医者によると、治療には２年くらいの時間が必要だそうです。長年の夢を実現するときがやってきました。目をつぶると鏡の前で『ニカッ』と笑ってる自分が浮かんできます。リンゴをかじって自分の歯形の奇怪さを見る癖も直るかもしれません。今日は、抜歯をしに行きました。椅子に座ると、小さなテーブルの上にペンチなどの工具が目に入りました。どれも２０数センチあって、『歯に対して大きすぎるやろ！？』というくらいに迫力があります。見ないようにしよう・・・なんて思ってたら、これまた大きな注射器が視界に入ってしまいました。金属で出来てて、直径１センチくらいの麻酔用注射器です。もう怖くなって、目を開ける事が出来ませんでした。麻酔を打って、下の歯を抜く作業に入った歯医者さん。何の工具を使ってるか分かりませんが、苦戦してるのは分かりました。ゴリゴリゴリゴリ・・・歯と金属の音が聞こえてきます。あまりに強く引っ張るから、下あごが外れそうになって半泣きです。それでも抜けない私の歯。看護婦が私の頭を抑えたかと思うと、今度は振動が頭に響いてきました。ガン！ガン！ガン！・・・と、ハンマーらしいもので叩かれています。ガンガンゴリゴリガンガンゴリゴリ・・・・・・２０分くらいしてやっと一本抜けたようで、今度は上の歯を抜く作業に入りました。上の歯も下の歯と同じでなかなか抜けません。引っ張られていると何となく痛みを感じたので、また麻酔を打ってもらいました。ガンガンガンガン・・・ぐいぐい・・・ガッ！ギシギシミシミシガンガンガンガン・・・ぐいぐいぐいぐい・・・・・・「よし！」目を開けたら失神してしまいそうでした。医者が言うには、私の身長に伴って歯も長いそうで、なかなか抜けなかったそうです。・・・という事は、来週抜歯をする右側の歯も大変なのでしょうか・・・記念に、抜いた歯をもらって帰りました。家に帰る途中、血混じりのよだれがダラダラ出てきます。激しくはない痛みがジンジンと続きます。口の中は血ではない、別な苦味でいっぱい。キレイな歯並びの人を見ながら、この痛みに耐えていきます！！

  2006.07.29

  コメント(10)

• ロッテと楽天

  中国に来て色々な事にショックを受けた。一部の（大部分かも）中国人の礼儀の無さとか考え方とか。一言で言えば、全部が”文化”なのかもしれないけど。でも、今日のはちょっと違うんだ。”文化”というよりは”文明”かもしれない。成都に来たばかりのこと。『こんにちは』『また明日』という会話しか出来ないクラスメートと話しをしていた。「え！ニベアって日本の物じゃないの！！？」と私が言うと、韓国人が「え！ニベアは韓国のものでしょ！！？」と言う。隣にいたスペイン人が「ふふふ・・・私はニベアはスペインのものだと思っていたわ。」と。そこで、スペインの友達が帰ってネットで調べて、明日また発表する事になった。ニベアは一体全体どこの国のものなのか。次の日、ニベアがドイツの物だということが分かった。そうか・・・きっと日本では花王がニベアを買収したんだ。けっこうショックだった。その後、何度かそういう情況に出合った。有名な電子製品などはほとんどが日本のもので、私にはそこらへん何の知識も無いのだけど、何だか鼻が高い。その中でずっとずっと疑問に感じてたこと。”ロッテ”はどこの国のものなのか。韓国人の友達は、「韓国のロッテのチョコパイは中身がマシュマロ」「ロッテリアは韓国にたくさんある」「韓国にはロッテという名前のものが多い」と言っている。むむむ・・・マシュマロのチョコパイは嫌いだけど、アレは韓国から来たものだったのか？・・・そういえば、日本でロッテリアはそこまで多くないなぁ。好きだけど。・・・千葉ロッテマリーンズは、日本の会社が韓国のロッテを買収して作られたものなのか？韓国のものだと信じればそれで良いのだけど、１つだけ納得のいかないことがあった。それは、中国では”ロッテコアラのマーチ”が日本語で書かれて売られていることだ。名前だけ日本語、その他の細かい記載内容は中国語。これは、ロッテコアラのマーチは日本の物という証拠になる。中国を信じるかどうかは別として。今日、あまりにもヒマだったので”ロッテ”を検索してみた。別にどこの国のものかなんて、どうだって良いこと。でも、どうだって良いことをするくらいにヒマだったのだ。私の夏休み。調べた結果、ロッテは日本のものだった。１９４８年に創業。その後、韓国へと進出し、韓国では一大企業になったそうだ。ほほほ・・・日本創業だったんだ。ショックを受けずに済んだ。中国語で”ロッテ”は”楽天”と書くそうです。

  2006.07.24

  コメント(8)

• 夏風邪

  ここ最近、雨が降る日が多い成都です。去年は、成都盆地なんて言ってもあまり暑くないやーなんて思っていましたが、去年は雨が多かったので気温も雨に伴って下がっていたようです。本来はこんなに暑いものなんですね。毎日、息が詰まるほどの湿気で３４度くらいあります。雨が降りそうで降らない・・・蒸し暑いを通り越して蒸し暑いです。なんて表現したら良いのでしょうか。子供の頃、地元にあった自動販売機に書かれてた”ビーボより美味いのはビーボだけ”というキャッチフレーズを思い出しました。あの頃は、この言葉の意味が分からず、『ビーボより美味しいのは・・・ビーボ？じゃぁどっちが美味しいん？』と真剣に考えていました。最近、この言葉の意味が分かって来た気がします。要するに、ビーボ比ビーボ好喝。暑いのとエアコンの寒いのとの繰り返しで、風邪を引いてしまいました。３７．５度を維持していた体温が、一昨日の夜３８．８度まで上がってしまい、昨日はミサとルンルン歯医者に行く予定だったのに、昨朝体温を計ったら３８度あったので、歯医者をお休みしました。この１０日間、ずっと楽しみにしてたのに・・・夏休みの唯一の楽しみでもあったのに・・・頭痛が激しくて、でも夏休みをムダにしたくなくて、風邪を一刻も早く治すべく病院へ行ってきました。この一年半、この病院に風邪で通うこと４回目。風邪以外で２回。もうすっかり顔なじみです。　もう１人、私と同い年のポリさんがこの病院に”天天”通ってるんですが、私はその次のようです。「さっき電話した日本人です。」というと、必ず彼女の名前が出てきます。何回も通って、たくさんの薬をもらって、うちの家は薬天国になりつつあります。特に”タイレノール”が大量にあります。何故かと言うと、２回目の風邪でこの病院に行ったときに「友達がタイレノールが一番良いって言ってたんですけど、医者的にどう思いますか？」と聞いたら、答えもせずにタイレノールを処方され、風邪で来院するたびにコレを渡されます。飲み切れません。飲まなくて良いんでしょうけど。皆さん、風邪には気をつけましょう。

  2006.07.19

  コメント(4)

• 鍵事件

  蒸し暑い日々がずっと続いている成都です。今日、私と同じ時期に来た同い年のｍｉｎｇｘｉｚｉが帰国しました。ううう・・・同胞よ。この一年半、よく頑張った。お疲れさまでした。こんな暑い日に私は何をしてたかと言うと、先日の夕方、野菜を買いに出掛けて家に帰ったらドアが開かなくなって１人で困惑していました。昼、私の家で彼と一緒にご飯を食べた後、原因は覚えてないんですが小ケンカになり、彼は自分の部屋に帰って行きました。私は自分の家でふて腐れてネットしてたら、私の家の鍵を開ける音がしてきました。彼だったら『開けてくれ～』と呼んでくるはずだし、他人ならドアを間違えてるはずなので開くはずがないと思い、無視していました。案の定、３～４分してからドアを間違えたであろう人は去っていきました。夕方、夕飯を作ろうと買い物に出掛けました。家に着いてドアの鍵を開けようとすると、鍵が先端の１センチほどしか入らないのです。当然、鍵を回すことも出来ないのでドアが開くはずもありません。なので、常に家の入り口の前に座ってる自転車管理のおじちゃんを呼びに行きました。昼間、ドアを間違えた人を知ってるかも知れないと思って。おじちゃんは快く私の家の前まで来てくれて、懐中電灯で鍵穴を覗いて一言「１１９に電話するか、大家さんを呼ぶんだな。」と言って去りました。１１９は無料で鍵を開けてくれると聞いてたので、早速１１９に電話しました。が、コールセンターのお姉さんが言うには、「ドアを開ける専用の工具はなく、ドアを壊す事なら出来る」との事でした。続けて「手元に鍵があるなら、鍵屋さんに電話して開けてもらったほうがいいわよ」と言われたので、仕方なく切りました。でも、鍵屋さんは安くても５０元、一般的に８０元もします。私が鍵を閉じ込めて外出したならともかく、こんな大金を払う事なんて出来ない！！！と思って、同情をかうために半泣きで大家さんに電話しました。大家は「今日は用事があって外出してるんだ、９時半くらいにならなきゃ戻って来れない」だそうです。私の作戦は破れました。私の手元に鍵はあるのにドアが開かないし、風通しが悪くて汗が滴り落ちるし、誰に協力を求めればいいのか分からないし、本当に泣きそうになりました。うぇっ。どうしよう、どうしよう、と思っていたところに彼からメールが入ってきたので、とりあえず家に来てもらうようにお願いしました。こんな状況になると、さっきまでのケンカなんて関係ありません。待ってる間同じ階の家を見に行くと、一軒の家のドアが新品でビニールもまだ剥がしてない状態でした。これは何か臭う・・・と思い、そのお宅のドアをノックしてみました。中から出てきたのは以外にも、いつも声をかけてくれる顔見知りのおばちゃん。もうすごい嬉しくなって、泣きそうになりながら汗まみれで状況説明してると、おばちゃんは一部始終を知っていたようで、おばちゃんが言うには、仲介人の太った人が間違えて私の家のドアを無理矢理開けようとしたらしいです。で、鍵が鍵穴の中で切れちゃって、残った鍵の先端が邪魔して私の鍵が中に入らなかった、という事らしいです。で、彼もちょうど来てくれて、おばちゃんも門番のおばちゃんに電話して昼過ぎの事を細かく確認してくれて、鍵屋さんを呼んでもらいました。鍵屋さんが来るまでおばちゃんの部屋で涼んでいたのですが、四川でこんなに優しくされたのは・・・初めて？かな？以前にもきっとあるんだろうけど、忘れちゃってるのかもしれない。けっこう冷たかったりする人が多く、自分の利益にならない事は関わらないという考えの人が多い気もしています。１０分くらいしてから鍵屋さんが来てくれました。鍵屋さんは、「鍵穴に物が詰まってるから、鍵開け工具では開けられない」と言って、覗き窓のガラスを割り始めました。階中に大きく響く音に、近所の人が寄って来ます。そして、覗き窓から工具を使って内側からドアを開けてくれました。ドアが開いたときはすごい嬉しいですね。「うあ～これが見たかったんだ～」みたいな感じです。その後、鍵を分解して中に詰まってる鍵を取り出して、鍵は問題なく普通に使えるようになりました。何か１人で慌てふためいてしまったけど、頼れる人がいるっていいなぁと思いました。今回の件でも、自分が生きてきた中でも、協力してくれた皆に改めて感謝します。一番理解できないのは、ドアを間違えた仲介人の人。私の家のドアの鍵は三つ又。仲介人の鍵は四つ又。鍵を入れる前に確認しないってのも中国人らしいというか。私より慌て者だなぁと思います。

  2006.07.15

  コメント(2)

• 夏休みの計画

  今週は選択科目のテスト期間で、来週からは必修科目のテストとなります四川大学海外教育学院です。選択科目はちょっと不安な科目がありつつも、６科目、全て終わりました。感覚的に合格（６０点以上）です。ちょっと緊張なのは、来週行われる総合と写作と概況のテストでしょうか。まだ準備が出来てません。ということで来週土曜日から夏休みに入ります。計画としては、一泊程度の自転車旅行。韓国語学習。歯医者通い。読書。出来たらしてみようかと、ってところです。日本に帰るなど、特にパッとした事ではないのですが、休み来るのが楽しみです。宿題に追われずに、自分の好きな勉強を出来るのも気分転換になります。なんて事を言うとちょっと偉いと誉められそうなので書いてみました。最近、雨の季節になりました成都です。大雨が降ってすぐ止みます。別にキレイな服を着てるわけじゃないので、濡れても油が付いても平気です。ずっと成都にいるので、誰でもいいので私と遊んであげてください。友達にも頑張って電話かけます。

  2006.07.01

  コメント(6)

• 采訪

  知らない番号から電話が掛かってきた。「ウェイ！ウェイ！もしもし？」四川大学留学生事務室の、日本語の話せる目が飛び出て来そうな李先生からだ。なんだか”四川日報”という新聞が、日本と中国の何かについて記事を書きたいとかで、留学生４～５名にインタビューしたいそうだ。それで李先生に選ばれた私。成都に来たばかりの中国語を話せない時に高熱を出して、学費を払いに行った時に、この李先生に病院へ行かされたのだ。中国語の上手な日本人留学生も紹介していただいた（とても恥ずかしい）。李先生とはこのくらいの接点しかない。それで、李先生に言われるままに時間通りにヒョコヒョコと留学生事務室へ行った。すると２人の記者さんが待っていた。聞かれたことといえば、中国語の勉強方法や生活の仕方、生活上で今一番困難と感じていること。などなど。記事になるような事が言えたのか、向こうの求めてる事が言えたのか、私の感じた中国の印象を聞いて不愉快な気持ちにさせてないかとか、色々心配ことはあるのですが、一番心配なのは、私がきちんと伝わる中国語を話せていたのか。うぅーん。私が週末に日本語を教えていることを彼らに話すと、ぜひ写真を撮りたい！と言われたので時間と場所を教えたのですが。当日は来ませんでした。ぅえーーーん。必要なくなったのかしら。李先生は私の中国語の伸びがとても速いとおっしゃってくださりました。でもこの李先生とは、学費を払うときくらいしか顔を合わせる機会はありません。学費払う時に必要な会話といえば・・・「学費を払いに来ました。」「ありがとう」くらいしか話してないのに・・・でも嬉しいです。へへ、いつの新聞に載るんだろう。他には誰の話しが載っているんだろう。

  2006.06.02

  コメント(0)

• 毛沢東の運用法

  今日は在成都韓国人のスポーツ大会です。中国全土なのかなんてことは分かりませんが、重慶でもこの時期に開催されていたようなので、たぶん中国全土だと思います。この韓国人スポーツ大会に危うく私も参加させられるところでした。韓国人は二人集まると、そこに韓国人以外の人間が居ようと、必ず韓国語で会話しだします。まぁ絶対ってことはないんですが、ほぼです。日本人も同じ感じ・・・かな。そんな韓国人が数百人も集まっているところに私。それなら、隣で何をしていようと一向に気にしない中国人数億に囲まれてたほうが楽なのかもしれません。この韓国人スポーツ大会ですが、演目の中にクジ引き大会があって、一等賞は中韓往復航空券だそうです。日本人スポーツ大会なんてのもあればいいのに・・・と思ったりしちゃうんですが、愛国心の差でしょうか、絶対に『行かねぇよ、そんなの』という人が多いのではないだろうか。と。さて、成都に来て１年３ヶ月が経ちました。本来は２年の予定での留学だったのですが、もっと中国文化を勉強したいのと大学を卒業してないとう理由で、留学期間を１年半延長しました。すると自然と発生してくる問題が”毛沢東”です。中国のお金は、旧式のものは各少数民族の美男美女の顔が描かれていますが、新式のものは１元～１００元全てが同じ毛沢東です。左斜め３０度あたりの角度でしょうか。さすが中国偉大な毛沢東。初めの半年で毛沢東を普通に使ってしまったため、１年半の留学費で残りの３年を過ごさなければなりません。準備した留学費は１ドル１０５円の時に全てドルに換え、中国に来てすぐ米ドルを中国元に換えました。当時はまだ中国元の切り上げがされてなかった時だったので何も考えずに両替することが出来ました。その手元に残った１年半分の人民元。計算すると、学費と部屋代を除き一ヶ月千元使うと日本に帰る費用がなくなってしまうようです。旅行にすら行けません。かといって、中国でバイトするなんて言っても日本語教師くらいしかありません。頭を使わずに出来る簡単な仕事はありません。あったとしても１時間３元（１元≒１４円）くらい。１時間働いてもジャージャー麺一杯で終了です。勉強したほうがまだマシです。日本語教師や翻訳関係の会社から声はかかるのですが、中国語の勉強に集中できなくなります。そこで考えに考えた、私の小毛沢東稼ぎ法。”数万もいる毛沢東を銀行の定期に入れる！”中国の銀行の利子は、１年で２．２５％、２年で２．７％。日本の銀行の０．０１％に比べたらかなりの高利子です。半年前に定期に入れておいた５万の毛沢東が、何もせずに半年後には５００人にも増えていました。先日、その増えた毛沢東を手に午後の紅茶ストレートを買いに行きました。お昼はちょっと良い場所での御食事。これは自分へのご褒美。で、調子に乗ってしまった私は、その定期に入れておいた５万毛沢東を分割してまた定期に入れました。３万毛沢東は１年定期に。２万毛沢東は２年定期に。・・・私の残りの留学生活は２年ちょいです。留学がもうすぐ終わるときになって、やっと引き出す事の出来る毛沢東２万人。どうしよう・・・間違えた・・・・・・あと、学生であれば”教育費”として無課税の定期を作る事ができます。通常の定期だと２０％の税金がかかりますが、”教育儲蓄”というものを利用すると同利子率、無課税で貯蓄する事が出来ます。ただしこれには条件があり、一ヶ月に１万元（だったかな？）しか預ける事ができません。残りはまた来月・・・という感じです。それと、学校の発行する証明書がなければお金を引き出す事が出来ません。この証明書は四川大学であれば、北門すぐそばにある大きくて風格のある建物の２階で手続きが出来ます。学生証とパスポートを持っていけば外国人留学生であってもすぐに発行してくれます。私の場合もすぐに発行してくれたんですが、それを持って銀行に行ったら「外国人だから」との理由で、教育儲蓄を拒否されました。学校が発行してくれる証明書は預ける時には必要ないのですが、何も知らなかったので先に発行してもらって銀行に行った自分。銀行側は、その証明書があれば引き出し出来る＝利用できるという考えは発生しなかったみたいです。でも、学校内にある小さい銀行では、問題なく利用させてくれる感じでした。でも引き出したいときになって何らかの理由で引き出し出来ないなんていわれるのも嫌なので、私は教育儲蓄を利用していません。利子税くらいくれてやるって感じで。美味いもの食えよって感じで。今回の間違えはどうしよもないので、来年の正月か夏。遠いなぁ。お家に帰って必死にバイトでもします。保険とビザでも大きな出費がかかりそうです。

  2006.05.19

  コメント(2)

• これで君も中国通

  新同学の方で、早くもコートをクリーニングに出された方がいるようです。先週の成都はもの」すごく暖かく、『このまま春になるんだろうなぁ・・・』と思わせる日々が続きました。でも、ここは日本ではありません。中国・成都・内陸・盆地なのです。全てが辛いんです。天気だって然りです。１年前、私も来たばかりの頃に「この前は暖かくて、また寒くなってまた暖かくなりましたね。成都も三寒四温で春になっていくんですね。」と誰かにつぶやいた覚えがあるんですが、成都にそんな成語は存在しません。”辛い・甘い・あっさり”の３味以外の味が存在しないのと同じくらいです。成都の天気は”暑い・寒い・・・夏”って感じです。夏になるまでは注意しましょう。今日、南京にいる中国人の友達が先日送ってくれた小包が届いた。メールで『本を送ってやるから勉強しろ』とのことで、この本は彼が本屋で”半日”も比較して悩んで決めてくれた本なのです。郵便局で小包を受け取り、家に帰って早速開けてみた。全部で３冊ほど入っていて、Ａ５サイズでけっこう分厚い。どれも４００ページ以上ある。一冊目は《唐詩・宋詞三百首》中国の唐代の詩、宋代の詞はとても有名だと授業で習った。李白、杜甫、王維は日本でも有名です。中国の詩というと国語の時間で習った《早に白帝城を発す》くらいしか知らない私だけど、この本を読んだら私も詩人になれるだろうか。ある先生は、「詩人の心は分からない。彼らは独特の思想があるが、ときどき発狂して変な行動をとる。もし現代であったら精神病患者だと思われる。」この本を読み終わるころには、わたしもそうなるのだろうか。二冊目は《中華文明史》この本は、漢字の起源・思想・文学・宗教・芸術・建築・飲食・服飾・風習まで、簡単だけど様々なことが書かれている。各ページごとに写真が掲載されており、各方面の人物の写真や解説も載っている。しかも最新版の挿し絵と解説だそうだ。これを読んでしまったら、偉人の心や中国五千年の歴史を知ってしまったら、私も偉人になれる気がしてきました。どこかの大学で特別講師として教壇に立ってる自分が浮かんできます。三冊目は《十万個ウェイシェンま》（十万個のなんでだろう）どうして秦の始皇帝は儒教の本を焼いたのか。どうして敦煌の壁絵にはたくさんの飛天が描かれているのか。どうして劉備は三回も諸葛亮を訪ねたのか。どうして《史記》の本の名前は《太史記》なのか、どうして四川盆地では夜によく雨が降るのか、などなど。これを全部読んでしまったら、私は十万個の中国を知ってしまうことになる。そんなに公開してしまって良いのか、中国。とりあえず十万個も書けるはずがないので、一体どのくらいの中国を知ることが出来るのかと思い、項目の数を数えてみた。５１５個あった。でも、最後のほうには、どうして車に乗るときはシートベルトを締めるのか。どうして長時間テレビを見たらいけないのか。なんてものもありました。なんでだろう？なんで車に乗るときはシートベルトを締めなければならないのか、その疑問を解きたいところだけど、まずは《中華文明史》から読んで見ようと思います。

  2006.03.16

  コメント(8)

• 顔合わせディナー

  毎半年の行事であると思われる四川大学日本人留学生顔合わせ会が今日、陳麻婆豆腐で行われた。四川大学の留学生が中心で、新しく四川大学に来た人と以前の老同学との「誰か日本人か知っておきましょう」みたいな感じで、歓迎会も含めて行った。四川大学以外の日本人の方も数名参加されており、色んな人がいるもんだぁ、と新鮮な気持ちになります。私が成都に来たのが１年前。その時も、こんな感じで、中国語も成都も中国も何も分からない私にたくさんの顔見知りを作る機会を与えてくれた老同学たち。会に参加したみんなと話す事は出来ないけど、もし誰かが道で困ってて、誰かの助けが必要なときに、この顔合わせ会で見かけたことがある人が近くを通って助けることが出来たりしたらものすごくいいなぁ、と。書いてることがよく分からないけど、決して多くはない日本人同士なので、助け合いながら成都で過ごしていきたいなぁと思っています。労同学が迎えてくれた新同学が半年経って老同学になり、その新しい老同学がまた新同学を迎え・・・・迎えてくれた老同学のために、新同学を迎えていく。大切な伝統を守っていきたいと思いました。

  2006.03.11

  コメント(2)

• 中国の農村

  ３回目の新学期を迎えたということで、成都に来て１年になりました。前回までは、新学期開始の慌しさに何か慌てていて自分のリズムを作るのに時間がかかったけど、今学期は自分のリズムもだいたいつかめていて、「よし！」とふんどしをキュキュッと締め上げた感じです。私の班は２５人くらいで、日本人韓国人が大部分を占めています。そのほかに他の国の生徒が数人いる、よくある班構成です。また学校に来てない生徒達や授業の様子を見て班を変える生徒たちで、これから班構成もどんどん変わっていくと思うのですが、２５人でも多すぎだと思います。今日は２限目に中国概況の授業があり、内容は『中国の農業・農村・農民』でした。まだ教科書を買ってない生徒も多かった（私も持ってなかった）ので、各国の農業の状況を紹介したり、中国の農業についての質問などをやりました。その授業のときに、農村でのことを聞いたのでちょっとだけ適当に紹介したいと思います。中国の農村では、都市と比べると日本以上に差があります。農民は農民戸籍というものがあって、都市に住むことが出来ませんでした。農民が都市に行き（最高値で）５万くらいで都市の戸籍が売られていたそうで、７０年後半から８０年前半が騒動が一番激しかったそうです。今は農村の人でも都市に住む事が出来、仕事も出来るそうです。農村では満足な教育も受けられない、作物も安く買われる、そんな感じだったそうです。今は政府が先生を派遣したり、農村で作られた作物を政府が高く買ったり、色々な政策を取っているそうです。そこで先生に、昨日の日記に書いていた状況を話し、そこの人たちも教育は満足に受けられているのか、文具や本などは足りてるのかなど聞いてみました。そこの家のお父さんお母さんは、私達が道を訪ねたときに普通語で話してくれ、自分の娘に案内させるときも娘に「普通語で話すんだぞー」と言っていたので、教育は受けているんだと思います。「本や文具を送りたいんだけど、そういうのは政府から支給されたりして足りてるんですか？」と質問すると、先生は「必ず喜ぶわ」と言ってくれました。中国の貧困な部分を見てちょっと衝撃を受けて、でも「学校は行ってるの？」や「本や鉛筆は足りてる？」とか聞くことが相手に失礼だと思って聞けなかったんですが、先生は「中国は聞いても問題ない」と言ってくれました。聞いた場合『関心を持ってくれてる』ととらえる文化なので、思ってて言わないよりは言ったほうが良いみたいです。なので、心配せずに文具や偉人記などを持って行こうとおもいます。初対面で生活状況とか聞くのは失礼だと思ってたけど『関心』と思えば良いんだと思いました。「けっ、やっぱ農民」だなって気持ちがなければ聞いても大丈夫なんだなぁって。成都の街中に住む人は、自分達と農民を差別的に見る人がちょっと多いらしいです。

  2006.02.27

  コメント(4)

• 雨と共に来たもの

  ここ２日、成都では雨が降っています。傘を差しても差さなくても大丈夫な程度の雨で、これくらいの雨じゃ傘を必要としない人が多く、でももちろん、頭に各種ビニール袋をかぶって雨よけしてる人もいます。雨が降る度にいつも思うんですが、成都の雨が目に沁みるのは私だけでしょうか。強くないけど何だか刺激を感じます。夏みかんの果汁が飛んで目に入ったよりも弱い程度の。・・・・どうしよう、もう既にたくさん入っちゃった。今日の午前中、知らない番号から電話が掛かってきたので取りました。相手は、昭化古鎮付近の牛頭山でガイドをしてくれた女の子のお母さんと思われる方からでした。「あなたの送ってくれた小包、受け取ったわ。本当にありがとう、今度また家に遊びに来てね。」とのことでした。番地の書いてない住所で、名前も適当に書いて送った荷物が届いたという喜び、郵便局員さんへの感謝、相手方から電話までいただいて、すごく嬉しかったです。お父さんお母さん子供達は皆、普通語を話せるみたいだったのですが、小さなガイドの着ていた服はずっとずっとお下がりのようで、可愛い生地だけどひどくほころんだ服を着ていて、子供が４～５人もいる農家でした。そういう部分の中国を目の当たりにして衝撃を受けたりもしました。下山中で一緒になった成都から来た中流家庭グループは、私達の小さなガイドを”山村の子供”扱いしてて、それにも衝撃を受けました。その小さなガイドには、かなり急な山を案内してもらい、足にマメまで作らせたので、何かお礼がしたいと思っていました。でも、何か物を贈ることは、憐れまれてると思わせるんじゃないかと思ったり、色々心配してたけど、喜んでくれたみたいだから嬉しかった。今度は夏に行く予定なので、そのときは、えんぴつなどの文房具を持っていってあげようか、などと考えています。普通語を話せるので、もしかしたら教育関係には不自由してないのかもしれない。教育関係だけでなく、ほころんだ服にも不自由を感じてないのかもしれない。

  2006.02.26

  コメント(2)

• 電子辞書と郵便小包

  今日は、携帯を持ち忘れて外出してしまった。家に帰ると電話が３件来ていて、初めの２件は同じ電話番号だったので、こっちから掛けてみた。「もしもし、誰ですか？」電話を掛けておいて『誰ですか？』なんて訳が分からないのだが、言ってみた。すると、先日の電子辞書の使い方を教えてくれと言って、当日に連絡をくれなかった方からだった。あの日は風邪を引いて外出が出来なかったらしく、最近だいぶ回復したので、また時間を作って教えてくれと。でも、もう嫌だったので「すみません、もうすぐ学校も始まるから時間もないです」と断った。でも、その方は諦めてくれず「明日は？」「金曜日は？」「土曜の朝ならいいでしょ？」とか「学校は来週でしょ、今日は水曜日ですよ」と言ってくる。「この日と約束しておいてダメになったら申し訳ないから、はっきりいえないわ」と言っても「３０分でいいから」と食い下がってくる。以前は「３０分で済みます」と言われ、その方の友人で、山梨県に看護の研修へ行く方の自己紹介文の翻訳を手伝ったのだけど、その時は４時間くらいかかった。同じような言葉で、頼み・断りを１０分くらい続けた。最後には「ゴホッゴホン、、風邪がひどくてね、まだ良くないのよ。最近、眼もちょっと悪くなってきてね。他に教えてくれる友人もいなくて・・・・ゴホ」と言ってきた。「ムムぅ・・・・・ごめんなさい、時間はないわ」と言って断った。また気が腐ってしまいそうな感じ。３件に掛かってきてた知らない電話番号は、前の２件と時間的に大差もなかったので、同じ人だろうと無視していた。するとすぐに、３件目の番号から電話が掛かってきて『はぁーーー何だよ』と思いながら電話を取った。でも電話の相手はさっきの方ではなく郵便局からで、小包がどうのこうのと四川語で言ってきた。荷物で思い当たる節があったので「すみません、普通語で話してもらってもいいですか？」と伝えた。四川普通語でもない、四川語と普通語ＭＩＸの中国語で何か言っている。１０月に、広元市の昭化古鎮に旅行に行ったときに山登りのガイドになってくれた女の子へ小包を送ったのだけど、その子の書いてくれた住所の紙を失くしてしまい、適当な住所と名前を書いて小包を発送したことがある。それが一ヶ月前。「番地が書いてないから分からない」とのことで、連絡が来た。私も番地は分からないので「天雄関の近くで、子供が４～５人いる家です」と伝えてみた。すると「おお、あそこか。じゃぁ、出来る限り探してみます」と。なんて頼りがいのある返事。「適当に書いてしまってすみません」と言うと、”かまいません”ではなく「そんな事ないよ」と返ってきた。その言葉に信頼と小包を託しておこうと思いました。住所が不完全で、捨てられたり無視されたりするのかと思いきや、きちんと連絡をくれた中国郵便局。電話をくれた局員のおじさんに感謝です。発送して一ヶ月も経って『番地が書いてない』だけど。気が腐りそうになってた後に、こんな電話。今夜も良い気分で眠れそうです。

  2006.02.22

  コメント(8)

• 口福

  今日は、先学期に四川大学海外教育学院本科を卒業した方のお家にお呼ばれしました。旦那さんの仕事の都合で成都に来られて、こっちで学校に通っていた方です。私と名字が少し似ていて、とても親近感を覚えます。このＴ添さんとの出会いは、去年の１２月かな？「本科生の規則を厳しくする」説明会のときです。出会いなんて言っても、私が一方的に見つめていただけなんだけど。本科生の説明会で、先生が話した事を聞き取れない学生のためにと、その場で日本語・韓国語・英語に翻訳して説明してくれたのですが、日本語に翻訳したのがその方でした。その方はあらかじめ準備されていた原稿を読むように、すごく綺麗な日本語で先生の言ったことを説明してくれました。とっさに出てくる日本語がとても綺麗で、通訳経験のある方なのか、人前で話をすることが多かった仕事をしていたのか、それともそれとも・・・・とにかく、その方の日本語に聞き惚れてしまって、いつか、何でも良いのでお話がしてみたいと思っていました。成都で就職したホリーさんを通して、その方のお家に遊びに行く機会をいただきました。とてもステキな家なのは言うまでもなかったんですが、その方の作られた料理の上手なこと。ドリアと厚揚げに味噌つけたやつと、スペアリブとスープとドレッシングの美味しいサラダとコロッケとポテト煮。デザートに、チーズケーキとクレープと。色々あったのですが、何があったか覚えていません。ただ、全てが手作りで、クッキーも作っていたんですが、素朴だけどすごく歯ざわりの良いチョコクッキーでした。中華はどこに行ってもあるし、日本料理も美味しいけど中華のような味の濃さがなくて、最近はあまり食欲がありませんでした。が、久々に口にした日本で食べるような洋風の料理を頂けて、本当に幸せを感じました。中国語では、口に訪れた幸せ”口福”といいます。その幸せのせいで、料理の内容も忘れてしまったくらいです。「コロッケ」「ポテト煮」て表現するのは何か違う気がするんですが、久しく眼にしてない料理を前に、合う名前も思い浮かんできません。パウンドケーキにだって「ブレッド！」なんて言ってしまうくらい、何かから遠ざかっています。そこに集った方々の数ランク上の中国語を聞けて、Ｔ添さんの日本語も聞けて、美味しい料理を食べれて。以前、同じ職場だったご夫婦ともどこか似ていて、何だか日本に帰ってきた感じを受けました。

  2006.02.18

  コメント(2)

• 眼が覚めたら

  先日の午前、ちょっと安めなスーツを私服としている中国人の友達から電話が来ました。「今日の午後、日本料理を作ってくれ」と言ってきたのですが、午後までに材料を揃えられそうになかったので「今回は急だから今度にしよう」と断ると「じゃぁ、今日は一緒にお昼を食べよう」とのことで、昼になったら電話をくれることになっていました。ずっと家で待っていましたが連絡は来ませんでした。１３時くらいに電話すると「お腹が痛～い」とふざけた声が聞こえてきました。先日、成都のヨーカドーで新設したばかりの日本語コーナーが開催されると聞きました。前日の昼、久々に合ってない中国人の友達２人に「時間があったら一緒に行かない？」とメールしました。日本語コーナーの時間が来るまで、ずっと家で返事を待っていました。今も無視されたままです。先日の夕方、よくご飯をご馳走してくれる中国人の友達から電話が来ました。「これからあなたの家に行くから日本料理を食べさしてちょうだい」とのことで、材料をそろえることが厳しかったので「今度にしよう」と言うと「じゃ、明日のお昼ならいい？」と言ってきました。友人の働き先から私の家まではとても近いので休憩時間になったら連絡をくれることになっていました。僅かばかりだけど、前の日から準備して作ったりして、ずっと家で待っていましたが連絡は来ませんでした。１３時くらいに「まだ仕事？」とメールすると「ごめん、非常に忙しいんだ」と返事が返ってきました。昨夜、以前知り合った、ある日本語を勉強した事のある中国人の方が、電話をくれました。「電子辞書の使い方が分からないから明日教えてください」とのことで、相手は午前中は用事があるので、午後、連絡をくれることになっていました。ずっと家で待っていましたが連絡は来ませんでした。今も待っています。自分の予定変更までして相手との約束を入れたりして。何かあったのかは分からないけど、何の連絡もなくて。大切な日のために取っておいた、貴重な日本料理の食材を使って。自分で食べて。今日なんて、家でずっと待ってたらもう家から一歩も出たくなくなって。中国語字幕もないジブリ映画見たりして。「お腹いた～い」だとぉ！！！？？？　それは冗談で嘘ついてるのですか。「非常に忙しい」だとぉ！！！？？？　君の忙しいは”暇じゃない”でしょうが。予定が変わってもいいから、変更の連絡くらいください。無視しないで。”予定”や”約束”を忠実に守らない国民だとは、ほんのちょっとしか思っていません。もう、立て続けにこんなことがあって、こんなことに気分を落としたりしてて、自分もまだ中国になれてないなぁ。なんて思ったりして。どっか自転車で旅に行こうと思ったけど、一日中自転車に乗って、共にお尻を割ってもいいと言ってくれそうな人が見当たらない。自転車、１人、寂しい、春節あたりから、ネットの繋がりがひどく遅くて固まってしまうし。眼が覚めたら、全部全部忘れていますように・・・・・

  2006.02.11

  コメント(6)

• 街頭の広告配り

  日本では当たり前になっている、街頭でのティッシュ配り。あるとかなり役に立つ、小型で携帯に便利なポケットティッシュ。金融会社やパチンコ店、風俗店など様々な業界の広告の入ったポケットティッシュ。銀行や郵便局で何か手続きをした時に通帳と一緒について来たポケットチッシュ。第一生命のおばちゃんも、会うと必ずポケットティッシュをくれました。でも、日本のトイレにはだいたいトイレットペーパーが設置されています。「駅のトイレにはティッシュがないよね」「ここティッシュがな～い」と言うくらい、トイレットペーパー設置が当たり前な日本。なので、あの携帯に便利で役に立つポケットティッシュをわざわざ差し出して来てくれる人を無視する事もあったし、風俗店の広告入りのティッシュを配るお兄さんが「お願い！もらって！」と追いかけてくるくらい必要としないときもありました。ここ成都でも、街頭でよく広告を配っています。航空会社や・・・・受け取らないのでどんな広告か分かりませんが、名刺くらいの紙に電話番号を大きく書いています。ほとんどの人が受け取らないので、『日本みたいに広告にティッシュか何か付ければいいのに』と思っていました。成都ではトイレに紙が設置されているところは稀です。レストランや食堂では、紙をサービスとしてテーブルの上に置いておく店もかなりありますが、トイレには無かったり。紙は自分で買って持ち歩くのが成都での常識です。中国他の地域もそうだとは思いますが、あまり知らないので”成都では”と書いています。ティッシュが配られるなんて、本当にありがたい事なんです。もし広告入りのティッシュペーパーを配ったら、広告費用がかかり過ぎて、採算が取れなくなるのかもしれません。四川大学の位置している武侯区だけでも３８．７万人民いるそうです。日本のようにティッシュが配られるなんて数十年後の事だと思っていました。が、今日、好又多の前でティッシュを配っていたんです。ティッシュと言うか成都では普通の紙ナフキンなんですが、『なんて画期的なんだ』って嬉しくて思わず受け取ってしまいました。それで、そのままマックに行って、マックで勉強してた眼鏡を新調したホンメイさんに記念として１個あげました。今気が付いたんですが、これにはカラオケ店の広告が書かれており、人通りの多くない、ちょっと目立たない場所にあります。たぶん客引きのためのティッシュでしょう。という事は、日本のように街頭ティッシュ配りが一般的になったわけでは決してないのかもしれない。ティッシュを無料で配るなんて一体全体、広告費はどのくらい掛かってるんだろう。

  2006.02.09

  コメント(4)

• 新年快楽！

  新年初一（旧暦の１月１日）は、春のような天気の成都でした。旧暦大晦日にあたる２８日の夜は、遠く近くから打ち上げ花火の音が聞こえてきます。午前０時になるとともに、まるで空爆されてるように四方の空は赤く黄色く光り、大きな花火から小さな花火の音が響いていました。成都では二環路内は花火の打ち上げ禁止だったそうですが、まるで関係なかったようです。友人に「もし見つかったら捕まるの？」と聞いたら「まぁ春節だし、時と場合には許してくれる。」と言っていました。あまり規制の意味がないような気がします。でも、二環路の外側、だいぶ離れた場所では、数日前から大きな花火が上がっている感じでした。初一は中国人の友人の家へ遊びに行きご飯をごちそうになりました。初二のお昼は、張おばあちゃん老師のごちそうで中華料理を食べに行きました。以前の留学生のホリさんと、院生韓国人のピァオさんの４人です。私達は『家はない』との理由でした。中国語の超級の皆さまと会話出来て嬉しくて恥ずかしくて、勉強頑張ろうと思いました。夕方、中国人の友人２人を誘って、家で手巻き寿司やごぼうの煮物、ぜんざいなどを一緒に作って過ごしました。楽しかったです。春節の成都は人通りも少なく、静かな街となっていました。

  2006.01.30

  コメント(2)

• 貧乏割引

  この数日、寒いのは寒いのですが、手袋なしでも自転車がこげるくらいの成都です。日本のように痛寒くないですね。今日は久々に１日中シトシトパラパラと雨が降っていました。先日、出掛けようとしたら、門番をしているというか門口に座ってたき火をしながらおしゃべりしているおばちゃんに呼び止められました。四川語だったから何を言っているのか分からなかったので、無視して行こうと思ったのですが、「ソオーチァェ（集金してます）」と言っていますのに気が付きました。しかも、１０月からの３ヶ月分の３６元だそうです。ちょっと高いと感じてしまった私は、とりあえず中国的な方法を使ってみました。「わたしは学生なので、お金がありません。とても高いので払えません。」と。するとおばちゃん「これは市の規定なの！」。いも「えー！バイトもしてないから１元の収入もないんで！３６元なんて高くて払えんよ！」おば「父ちゃん母ちゃんがくれるっしょ？」いも「えー！！私はそんな事、恥ずかしくて出来ません！中国とは違うのよ！もう社会に出てるんだから自分で独立しなきゃだわ。」おば「はぁ？じゃあんた、どうやって生活してんのさ！」いも「日本で働いたお金を貯金して持ってきたんです！それに、一ヶ月で５００元以上使うと、卒業できんのよ！この冬休みだって、家に帰りたいけど、帰ったら卒業できなくなるから成都におるんよ！買い物もしたいけど、甘い物も食べたいけど、遊びにも行きたいけど、旅行にも行きたいけど、、、」など、ちょっと大げさに言ってみました。こんな時は頭の回転も速くなり、スルスルと中国語が出てきます。するとおばちゃん「・・・・そうなの、それは大変ね。じゃ、ゴミ収集代は払わなくていいように言ってあげるわ。あんた学生だし１人で住んでるって事で、ね。」って。どうにかなるもんなんですね。これから、この『貧乏学割』の手を使ってみようと思います。中国は、様々な場所で割引が適用されます。

  2006.01.24

  コメント(1)

• 中国人の戦略

  昨日、南京では雪が降ったそうです。毎日、成都では埃が降っています。エアコンの調子が悪かったので、大家を呼んで見てもらおうと思ってたのに、「ちょっと翻訳して欲しいから、これから大学の西門まで来てくれ」と以前知り合いになった、日本語を勉強してる方から強引な誘いがありました。せめて前日にでも連絡くれればいいのに・・・ちょうどお昼時だったということもあり、中華料理をご馳走になりました。彼女の用件は『来月、この人（一緒に来てた女性）が日本に行くから、この文章を直してちょうだい』とのことでした。一緒にいた女性は成都で主任看護婦をしてる方で、来月に四川省と友好関係を結んでいる山梨県へ看護婦の研修に行くとの事で、自己紹介文や略歴などを書いていました。自己紹介文は、既に他の中国人が日本語に翻訳していたので所々助詞を直すくらいで、そんなに考えることなく、意味の解らないところは原文を見たりして意味の通じる日本語に直したりしました。とりあえず清書書きも終え、最後に申請書に自分の名前・住所・生年月日・経歴・日本語レベルなどを書いていました。日本語のレベルは５つに分かれていて、『全く出来ない』『少し出来る』『日常会話が出来る』『出来る』『よく出来る』となっています。２人は『日常会話が出来る』にチェックを付けていました。・・・・・・？さっき、この人は日本語が話せないって紹介されたけど。そんな私の小さな心の疑問も気に留めることなく、次を埋めてく２人。『漢字が書ける（１０００文字）』『ひらがなが読める』『テレビやラジオが分かる』などの項目にチェックを付けています。そして最後、日本語学習暦『培訓部半年』、英語『Ｃ』。”培訓”って日本語だっけ・・・・・英語”Ｃ”って判らないっしょ。いや、そんな英語はＡでもＰでもＺでもいいけど、日本語の”の”の意味も分からないのに『日常会話が出来る』は書いたらいけないでしょう、せめて『少し出来る』にしとけよって。自分も入学申請書に「中国語レベル『一般』」とは書いたけど、これは胡さんが「『不会』ではないので『一般』で良い」と言ったからであり・・・・むむしかもこの女性、私にまで「ガ！」と四川語を使ってくる、四川語しか話せない女性なのに。まぁ山梨県には四川人がいるから困らないのかもしれないけど、せめて普通語くらいは話せないと大変なのでは、、、、と思いながら、彼女達と別れました。自分統計によると、中国人というのは自分の能力以上の試験を受けます。ある友人は、私のゆっくり話す簡単な質問も聞き取れてないのに、日本語ガイドの試験を受けました。ある友人は、日常単語もよく忘れるのに、日本語検定の１級を受けると言っていました。ある中国人は、次は１級を受けるからという理由で「今は２級を持っています」と言っていました。昨日の方は、日本語を勉強したこともないのに『日常会話が出来る』と申請していました。中国では、これを”戦略”と呼ぶのでしょうか。

  2006.01.20

  コメント(4)

• 下次見！

  いつもと変わらぬ曇り空。たくさんの電動自転車。交差点で交通整理をする作業員。電線に洗濯物を引っ掛けるおばあさん。大きなホウキで道路を掃わく女性作業員。たくさんの売り物を乗せて走る自転車雑貨屋。いつもと変わらぬ１日に、友達が韓国へ帰りました。最後まで見送りたいとの気持ちもあり、１人バスに乗って飛行場まで見送りに行きました。見送りに行く時いつも『私もいずれは此処を離れるんだなぁ、この景色も違って見えるんだなぁ』なんて思うのですが、きっと、今日この成都を離れる友達は”いずれ”が”今日”な訳で。年末になるに連れ、来学期の話が持ち出されるようになるに連れ、別れが近くなってきている事を感じていました。「来学期は書道の授業を受けるでしょ？じゃぁ私の書道セットあげるね。」なんて話をしてもその後の言葉が出なかったりして、彼女達が持って帰らない食器類をくれた時も、すごく助かるんだけど「ありがとう」しか言えなくて。今までも、たくさんの人たちと出会い別れを繰り返してきましたが、絶対にまた会う機会を作って会いに行けるんだから、と思い、笑顔で別れてきました。別れですごく泣いたのは、過去に１回だけ。かな？久々に会った友達と話が上手く合わず、言いたい事や聞いた事をお互い上手く出来ず、空港まで車で送っただけでゆっくり見送りも出来ず、別れた後に運転しながらすごく泣いてたことをはっきり覚えてます。彼女達とは「眠い」も「中国語でなんて言うか解らない」も「今度」も「見せて」も分からなかった頃から一緒に勉強してきて、使える中国語が少ないから大した話もしてないけど、１年という時間がこんなにも離れがたく思わせるとは思いもよらなかったです。笑顔で送り出そうと思っていたのですが、やっぱり寂しいと感じると涙が出てしまうのですね。たくさん写真を撮って、彼女達と別れました。その後、昆明に旅行に行って北京近くの学校に通うカトーさんと、一緒に旅行に行くジェイミーを見送りに国内線出発ゲートまで行きました。カトーさんとは、四川大学での１年間同じ班で一緒に勉強してきた仲間で、別れるとなるとやはり寂しく感じます。旅行後、また四川に戻って来て北京に向かうとは言ってましたが、もしかしたら四川に戻ってきても合えないかもしれないですしね。わかりません。なぜか緊張して昨夜はあまり眠れなかったので、今日はゆっくり眠れそうです。

  2006.01.17

  コメント(6)

• お別れ晩餐会

  今夜はそんなに冷え込んでいない成都です。今日、とんかつソースを求めに、また春熙路のヨーカドーに行ったのですが、ありませんでした。んんん・・・・・何でだ！何でとんかつソースがないんだ！ウスターもない！日本の調味料コーナーが先日よりも狭くなってるし。日本が恋しくなったら行きたい場所・ベスト１だったけど、もう・・・居場所はないのかしら。その代わりに、けん玉が１０００円くらいで売られてたり、先っちょに人形の付いた耳かきが４２０円で売られてたりと、お金持ちの中国人の面子をくすぐるものが売られていました。今日は、前学期からずっと仲良しで、ほぼ毎日一緒に昼ごはんを食べていた韓国人の友達ユンジョンとスージンが開いたご飯パーティーに参加しました。彼女達は、来週の火曜に帰国するのですが、自分達の友達や家庭教師を自分の部屋に呼んで韓国料理を作って食べさせてくれたのです。トッポギとチヂミと辛くないチヂミみたいなの数品を作ってご馳走してくれました。自分達で韓国料理を作ってパーティーを開くと聞いたので、スージンの大好きな”とんカス”を作ってあげようと思いまして。クリスマス前のヨーカドー巡りの苦労をもう忘れて、またとんかつソースを求めに行ってきました。でも、ないんです。簡単に作ることの出来ないソースがなくて、焼肉のタレがあったり、中国のメーカーでも日本と同じような味の美味しい醤油はあるのに、醤油はしっかりあったりして。前回探しに行ったときは、『成都日本商工会さんが管理していて、一ヶ月に１～２回くらいの割合で日本の食品を取り寄せてる』って聞いたのだけど、ソース類がないどころか、ソース類を陳列するスペースさえなかった。まさか商工会が。今回は時間もなかったので、違うもので代用しました。使ったのはとんかつソースではなく、お好み焼きソースです。買ったパンを下ろしてパン粉にしたので、ちょっと甘みのある”とんカス”になりました。揚げカスをすくう網が無いので、だんだんと黒い”とんカス”になってしまいましたが、久し振りに食べたので「美味しい！」と思えました。私の作ったとんかつを見て「あ、とんカス！」と喜んでくれていました。多くの韓国人は「つ」が「づ・ず」などが発音できないので、「違うよ、と・ん・か・つ！」と言っても「とんかちゅ」と言います。来週すぐに帰ってしまうのかと思うと寂しくなってしまいますね。成都に来て四川大学に入学してからずっと同じ班で勉強してきたカトーさんも同じ日に成都を離れます。来学期は昆明で勉強するそうです。皆が帰るのをゆっくり見送っております。

  2006.01.14

  コメント(8)

• 冬休みだーーー

  今日で最後のテストが終わり、やっと冬休みになりました！本科生ということで、６０点以下を取ると卒業に影響するので、緊張の続く一週間でした。この一週間はテスト特別期間ということで、毎日マックに行きました。そしていつものように『一杯の珈琲』と注文をするのですが、昨日は特別期間最終日だったので、自分にご褒美をあげたくて小豆アイスを注文したんです。カウンターに行くと、コーヒーを持って来られて「はいコーヒー、４元ね。ミルク２個。」と。テストはそんなに難しくなく、何か訳の分からないことを書いてても、点数をくれたりします。普段から授業に出ず、最後のほうにだけ顔を出して『テストを受けさせて！』という学生もいて（参照：前回の日記）困った顔をしながらもそれを許し、点数を与える先生も居るのですが、やはり点数というのは、日常から普通に頑張っている学生にのみ与えられるもののようです。午後の中国概況のテストが開始して少し経ったくらいに、廊下で何か言い争いに発展しそうな声が聞こえてきました。初めはよく分からなかったのですが、先生の高い声『あなたたち授業に出なかったでしょ！』という声が聞こえました。だんだんと声も大きくなり、彼らの話し声が教室内にもよく聞こえてきました。学生：「テスト受けさせてください！」先生：「あなたたち出席日数が足りないじゃない！」学生：「でもテストを受けないと・・・」先生：「授業に出てれば受けられるって言ったでしょ！」学生：「単位を取らないといけないんです、非常に重要なんです！」先生：「分かってるわよ！だから学期が始まったときに、出席日数が足りなかったらテストは受けられないって言ったでしょ！」こんな同じようなやり取りを何回も繰り返し・・・・担任の先生みたいにすぐに舌打ちをしたりしないあの先生が、大きな高い声出してるってことは、けっこう頭に来てるんだろうなぁと思いました。その学生は男女数人いたみたいで、姿は見てないのですが、話し方が韓国人の話し方・発音でした。結局彼らはテストを受けさせてもらえず、単位が欲しければ来学期に授業を受けなさい、ということになりました。テストの後、その事について先生に話を聞いたら『彼らは世の中を解ってないのよ』と。あまーい先生もいれば、厳格な先生もいるようです。この冬休み、どこにも行けません。留学期間を一年半延長した事と最初の半年で色んな人にボられた事により、わたしの財政が危険な状態になっています。一ヶ月で千元ちょっとの消費であれば卒業できる計算になりました。毎日３食、自分でご飯を作れば、毎日マックに行っても大丈夫な計算です。帰国した宮っちにもらった弁当箱が役に立ちそうです。楽しい冬休みを過ごしまーす。

  2006.01.12

  コメント(6)

全126件 (126件中 1-50件目)

1 2 3 >