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カテゴリ:生きる
5時半だというのにもう薄暗い。
秋は、日が沈むと一気に闇に包まれる。 一際明るいのは、横浜市開港記念会館。 ライトアップされた時計塔は、 一際明るくオレンジ色に浮かび出ている。 官庁街の日本大通り界隈は、ビルから溢れ出た人達が、 連れ立って、あるいは私のように1人で 思い思いに家路を急ぐ。 並木の銀杏も薄闇の中に溶け込んで、 黒いシルエットを作り出すだけ。 色付き始めたばかりの木々が、 溜息のでるような、辺り一面、それは見事な、 黄金色の美しい並木にかわるのも間もなくのことだろう。 いつの間にか周囲は商店街に変る。 横浜スタジアムの林が見え、 横浜市庁も視界に入る。左に曲がれば横浜中華街。 私は右に曲がり関内駅に向かう。 改札口でスイカ(JR用プリペイドカード)をタッチする。 改札口の切符挿入口に通さずとも、これだけで入鋏したことになる。 いちいち切符を買う必要もなく、誠に便利な代物。 最近は、そのチャージ(カードへの入金処理)も必要なくなった。 あらかじめ決めた金額以下になると、 前もって登録してある金額が、 改札を通る時、自動的にチャージできる仕組みになったのである。 私は、2千円以下になると、 改札口で自動的に5千円チャージ(入金)できるよう登録している。 時間と手間が省けて便利といえば便利だが、 路線図を眺め、料金を確かめながら切符を買う楽しみもなくなり、 味気ないと言えなくもない。 また、機械は故障することもあるから、 カードの引き落としの請求書が届いた時には注意することも肝要だろう。 私は、エスカレーターを使わず階段を上る。 最近は、大きく息を吸いながら2段、ゆっくり吐きながら8段登る。 暫く前は呼吸が浅くて吐きながら登るのは4段だけだった。 それが6段になり、時々は10段登れるようになった。 疲れてくると一息で登るのは、4段になり3段に落ちる。 身体は正直なものである。 庁舎の門を出ればすぐみなとみらい線の日本大通り駅、 そのまま乗れば、東横線大倉山駅、我家の最寄り駅に直結している。 朝、出勤時は勿論このみなとみらい線を利用するが、 帰りは歩く距離を伸ばしたくて遠回りをする。 下車駅から我家まで16分。買物すればたっぷり30~40分は歩ける。 普段、運動らしきものをしない私の健康志向、 せめてもの努力。偏に いい作品をつくりたい一心ともいえよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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