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カテゴリ:旅 / 小さな旅
旧家に生まれたものの、
戦後ものごころついた時には、生家は既に没落し、 広大な家屋敷と共に豪奢なお雛さまは姿を消していた。 季節が来ると、一幅の軸と可愛い立ち雛を飾り、 白酒や雛あられを供える。 豪華なものといえば活けられた桃の花ぐらいで、 ささやかな雛飾りであった。 「段飾り」に憧れながらも、 友人の家を行ったり来たりしては、 それぞれの「お雛さま」を観賞して ひな祭りを楽しんだものである。 以来、「お雛さま」には不思議な執着を覚える。 夫の実家では、戦災に遭うこともなかった田舎の、 だだっ広い座敷に飾られた年代ものや 新しいものなど数十体はあろうかと思われる、 その大降りのお雛さまに瞠った。 飾るのも片付けるのも大変なんよ、 と何気なくこぼす兄嫁の言葉にさえ、 贅沢な悩みだ、と羨望の思いさえ抱いたものである。 私は「立ち雛」に心が動く。 幼い頃への郷愁かもしれない。 修善寺の帰りに立ち寄ったギャラリーでも、 和紙で創られた「みちこ人形」のそれを見つけて求めた。 今年はその立ち雛を床の間に飾り、 三春の「でこ屋敷」で求めた 切れ長の目のお雛さまを自分の書斎に飾った。 相変わらず、豪奢な「段飾り」には無縁である ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 恐縮ですが、ただいまはコメントをご辞退しています。 書き込みは出来ませんので悪しからずご了承ください。 raku-sa お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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