カテゴリ:ふみつきのお芝居
・・・観たのは先週の土曜日なんですけどね。明日が楽日だし・・・ 劇作家矢代静一(女優の鞠谷友子の父)が、71年秋に発表した作品で、本来は二幕十四場の長い作品。 それを今回、演出の鈴木勝秀さんがスピード感を増すために一幕2時間ほどにしたとか。
東洲斎写楽は謎の人物で、未だに正体が解明されていない人。約10ヶ月の間に130点ほどの役者絵と相撲絵の傑作を描いて消えていった人物。 その写楽(時代や周囲に翻弄された男)を通して、その時代を描いている。。。
東洲斎写楽・堤真一 十返舎一九・高橋克実 喜多川歌麿・長塚圭史 蔦谷重三郎・西岡徳馬 お加代&お春・キムラ緑子 お米・七瀬なつみ 演奏:和太鼓・日野一輝 横笛・藤舎貴生
まず驚いたと言うか、すごい!と思ったのが、要所での和太鼓と横笛の演奏。 横笛って、こんなに力強く大胆なものなのか!!?? ピ~ヒョロロなんて生易しいもんじゃない。和太鼓に全然負けていない。舞台を切り裂くような激しさ。 もちろん、静かに響くところもあるんだけど。
今回のセリフ劇(と言うのだろか?)は、『静』のお芝居でした。 普段よく観るお芝居は、動きが激しかったりする物が多いので、もしかしたら途中寝てしまうかも・・・と思ったけど、演奏のすごさと、惹かれるセリフで最後まで集中してました。
今回のお芝居は、あたし的注目度の高い役者さんばかりなので、それだけでも楽しかったんだけどね。 高橋克実さんの役は狂言回し的役割で、セリフの端々に笑いの要素もあり。 西岡さんも、いい味出してるしぃ。 堤さんはもちろん!!!カッコイイんだけど。カッコイイんだけど、今回(前回観たタンゴもだけど)真面目一筋だったのでぇ。。。。次回は、ちょっとお茶目な堤さんに再会したい・・・ナと。 長塚さん、あらためて声だけ聞いてるとお父さん(長塚京三さん)そっくりだなぁ。以前『奇跡の人』の時には思わなかったのに。 彼の阿佐ヶ谷スパイダースのお芝居も観てみたい。
キムラ緑子さんはもう怖くて色っぽいし。彼女がきっかけで物語りは転がっていくので。 七瀬なつみさんの、不幸に巻き込まれてしまうけれども、それでも逞しく生きる女性もなかなか。。。
・・・・あたしが好んで観るお芝居は、濃い~のが多いので、お芝居終了時はテンションがやたらと上がってる事が多いのだけど。 今回のお芝居は、淡々と。(いえ、中身はそうではないのですけど、流れとしては) 良し悪しじゃなく、好みの問題なので。 でも、こ~ゆ~のも好きなんだなぁ。。。。と思った観賞後の気分でした。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.28 17:22:31
コメント(0) | コメントを書く
[ふみつきのお芝居] カテゴリの最新記事
|
|