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カテゴリ:特定秘密保護法案
以下の日記は、「(4) TVジャーナリスト達「特定秘密保護法案」反対会見。弥勒菩薩ラエルは楽園主義の導入を提唱」の続きです。まだ、前の日記をお読みでない方は読んでない番号からお読みください。 (1) (2) (3) (4) (5) 2013年11月11日、TVジャーナリスト達が特定秘密保護法案に対する反対会見を開いた。 ●回答)金平:((4)からの続き) えー・・・かなりの数の人が、この呼び掛け文には 「もっともだ」と、「その通りなんだけどね…」というテンテンテンのあとに、「時間をください」となってですね。 まずやった事というのはその、メインで仕事をしている局のプロデューサとか、 あるいは上司にお伺いを立てるという事をやるんですよね。 で、「これは個人参加ですから、一人のジャーナリストとしてどういうふうに思うという事を言いたいということは重要だと思います」という様な事を言ったんですが、「いや、そうは言っても私…」という様な、あるいは「ちょっと今時期が悪い」それから、「私たちが所属している組織全体が、今、実はもっともっとこれよりも危ない攻撃を今の政権からされている」、という様な事をおっしゃってですね、えー、大体想像がつくと思うんですが、そこの人達は、とても怯えていました。 その「怯えている」ということを正直に、私には言ってくれましたね。「怖い」って言っていましたね。で、その怯えているっていう状況というのが、むしろこの法案の本質だと思いますね。 この法案の、実は作成過程も秘密です、これ。実は。 検討委員会とか作業グループの議事録というのを情報公開請求したら、真っ黒なものが返ってきたんですね。 これがどういう人達によって、どういう話し合いによって出来あがった法案なのか、というのも、全部秘密です。 で、この法案が出来ることに反対の意思を表示しようとした場合に、なんとなく怖れを感じることの本質っていうのが、僕はこの法案が持っている恐ろしさだなという事を、アピールの呼びかけをボランティアでやった時に、つくづくと感じましたですね。 ただ、今回はすごい短時間で、ま、遅きに失したというふうにおっしゃっていましたけれども、それは田勢さんがさっき言ったように、今の政権がメディア不信を利用しながらこれをやってってんですよね。 で、そこがすごく大事なことで、メディア不信を利用しながらこれを通そうとしているというところに目が向かないとですね、「またあんたたちがやったってだれも信用してくれないよ」というような言い方というのは、とても僕はあの…良くないと思います。ね、正直言って。 今そんな事をやっている時期じゃないと思いますね。 えー、ここに加わろうとしている人はこれから増えると思いますね。僕らはこれをやって、ラジオに今回声をかける事が出来なかった。それから関西の人とか、地域ですごく一生懸命やっている人たちも実はものすごく危機感を持っていて、その人たちも声をかけるとすぐに加わってくるという事があると思いますね。 で、今回はとりあえずやらないともう、 事態がどんどん進んでしまうので、一回ここでやっておこうという、ま、キックオフですよね。だから、「これは始まりにすぎません」という文言で結ばれているんですけれども、そういう息苦しさみたいなものが僕はこの法案の本質だという事を感じたという次第ですね。 ●回答)青木: あのー、僕一個だけ付けたしてもいいですか? この中でおそらく40代って僕だけだと思うんですね。 で、2002年の頃というのは、僕は通信社の現役の記者でですね、おそらくみなさんと同じように、例えばこういう場だったら取材する側に居たんですけれども。 やっぱりこの10年間ぐらいで、急速にメディアが、おそらく内部でですね、息苦しくなっているんですね。これは別にどこの社がとか、新聞社がとか、テレビがということなく、ほぼ共通する現象だと思うんですね。 で、別にここにいらっしゃる先輩方を、べつにゴマをするわけじゃないんですけれども、この先輩方がいらっしゃった時代よりも確実に悪くなっているように感じるのは多分僕だけじゃないと思うんですが、 これはやっぱり世代論は僕は嫌いですけれど、僕らの世代が悪くしているんじゃないだろうか?声をあげるべき時に挙げられなくなっているんじゃないか?どうもみんな臆病になっているんじゃないか?っていうような事をですね、ものすごく強く感じるんですね。 筑紫さんが、 僕は個人的には筑紫さんとはほとんどお付き合いはなかったんですけれども、 筑紫さんがお亡くなりになって、ここにいる皆さんもみんな筑紫さんや筑紫さんとほぼ同年代の方々で、この先輩方がいたころよりも悪くなっているという事をやっぱり、これはたまたま僕は今日こっち側に座っていますけれども、そちら側居座っているみな、僕と同世代あるいはもっと若い記者のみなさんは、本当に問題点を共有してですね、もっと声をあげるべきだろうと、もっと自由に振る舞うべきじゃないかなというふうに、僕の自己反省も含めて、今日強く思いました。 ●回答)岸井: もうひとつ、先ほど金平さんがキックオフって言いうね、大体今現在「名前を出せないけど」っていう人達、10人以上いますよね。 それとご存じのとおり、地方紙含めると新聞は、かなりの数の新聞社がもう何回も社説で「廃案を求める」という社説を掲げていますからね。だからいずれそういういろんな形の連携というのは出てくるんじゃないかなと、思いますね。 ●田勢: さっきメディアの首脳陣が総理と会食しているという話をされたとおもいますけれども、この法律の危険性の話とは少し別に、やっぱりメディアと政権の距離感っていうのが、私は非常におかしくなっていると思うんですね。 で、今の官邸は非常に狡猾になってきて、どの番組の、いつのどの番組に総理が出るかというのは、直前に官邸が決めるというふうに完全にしちゃったんですね。 それからどの新聞のインタビューを受けるかというのも、官邸が全部主導権を握って決めると。 そうすると、新聞でもテレビでもどうしても総理大臣を出したいと上の方が思うもんですから、やっぱり番組をつくっている人たちも「そろそろ総理を出さないとまずいんじゃないか」みたいな雰囲気になってきて、それが、かなり利用されているところがあると思うんですね。 私がかねがね思っているのは、日本に必要なのは例えば、ニューヨークタイムスというのはめったに大統領のインタビューはやらないんですよ。「そんな下品なことはできるか」というのをプライドにして売っているんですね。そういう文化を日本もつくらなきゃいけないな、と。ま、余計な話ですけれども思っています。 ●質問)共同通信: 共同通信の吉田です。 2002年の話が出たんですけれども、その前の1985年の国家秘密法案。自民党が確か中曽根政権の時ですが、自民党が提案して廃案になって、その翌年にも修正案を出そうとしたけれども国会にも出せなかったと、その時と比べて先ほど、岸井さん田勢さんから、「国会議員の危機感が足りない」とかですね、それから、「世の中が騒然としていない」という話がありましたけれども、その30年近く前と比べて、国会議員がどう変わっているのか? さらに我々メディアも含めて、当時の世論と今の世論がどうしてこう違っているのか? その二つについてお二人にお尋ねしたいんですが。 ●回答)岸井: これはいろんな視点があると思うんで、私の立場で「こうだ」と決めつけてお答えするのはなかなか難しいところがありますけれども、 最近の動きでちょっと感じるのは、「世論が結構ね、右寄りになってきているのかな」っていう感じがするんですよね。だから、それはひとつはメディア不信に乗じている部分があるでしょうし、それからこの法律を出す、NSCをつくっているという理由。法案の前文に目的とそれから提案理由というのが書いてありますけど、「最近の国際情勢」って必ず入ってくる。「最近の国際情勢」に対して、そして自民党議員や野党議員が言う、「今の日本人は平和ボケをしている」と。こういう風潮に、ひょっとするとのせられやすくなっちゃっているのかな?ここは昔とちょっと違うなと。 つまりね、あの中曽根内閣の頃はちょうど私はアメリカ・ワシントン特派員をやっていた頃ですけれども、しかし、与党議員も官邸も、相当にね、「自制する」って言う気持ちが強かったですよね。 「これはちょっと無理かな」という感覚があると、やっぱり外からいろんな声も聞いて、諦めも早かったですよね。 で、今そうでないというのは、そういう、時代のちょっとした違いって言いますかね、時代背景がある感じがしていますけどね、これわかりません。明らかにそれを乗じているなというのは感じますね。 ・・・続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.12.19 18:16:07
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