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テーマ:暮らしを楽しむ(388153)
カテゴリ:暮らしを楽しむ
「子供を抱いて疲れるだろうから、ここに座って。」
それは大阪の海遊館に姪っ子を連れて行った帰りの 混んだ電車内でのこと。 ホッとしたと共に、心が暖かくなり、腕の疲れも 吹き飛んだ。 ちょっとした心遣いが嬉しかった。 またある時、東急田園都市線に友人と共に 空いていたが吊革につかまっていると、 つんつんと背中をつつかれた。 振り返ると、小学生ぐらいの女の子がにこにこしながら 空いている席を指差した。 「えっ、そんな年配に見えるかしら?」 (おばあちゃんに見えるかしら?) と、心の中で思いながら友人と目を見合わせた。 ちょっと怪訝な顔をして見ていると、 その女の子は友達と一緒に、立っている人に 空いている席を知らせていたのが分かった。 その子達は親切心でしていたのに考えすぎた自分が 恥ずかしかった。 電車内で席を譲るタイミングは難しい。 新聞の読者欄に時たま載るように、 断れたらどうしよう~、 「そんな年ではないですから、まだ元気ですから」 と言われたら・・・、 ついつい勇気が出ず寝たふりをしてしまったり・・・。 クロアチアに短期間住んでいた時のこと。 “トラム”と呼ばれる路面電車に乗っていると 自然に席を譲る場面が見られた。 髪の毛を逆立て、革ジャンを着てアクセサリーを ジャラジャラしている少年が年配者が乗ってくると サッと席を譲ったのには驚いた。 また年配者も負けていない。席を譲らせるのだ。 クロアチア語なので何を言ってるかは正確には 不明だが、‘年長者には譲るもんだ!’という雰囲気。 いい教育だと思う。 カトリックの国だからだろうか。 年配者には年長者として敬って、 体の不自由な方や妊娠中の方には自然に譲れたら、 と、クロアチアを思い出しながら 日々電車に乗る。 だが、席を譲るタイミングは難しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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