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テーマ:暮らしを楽しむ(388184)
カテゴリ:暮らしを楽しむ
“ほ、ほ、蛍よ、来い♪
あっちの水はまずいぞ♪こっちの水はうまいぞ♪ ほ、ほ、蛍よ来い♪” 子供の頃、竹ぼうきを担いで家族で蛍狩りに 川の土手に行ったのを思い出します。 蛍の光って幻想的ですよね。 黄緑というか、うっすら光るので “あっ、蛍だ!” と大声上げて、どたどた行くと逃げるので、 声を潜めて、静かに近づいていきました。 そして「これがホタル草(正確にはこの名前だったか 忘れましたが)で、蛍が集まってくるんだよ・・・。」 と、聞きながら。 懐中電灯を持っては行きますが、 都会の人には想像つかないかもしれませんが 月の明かりで夜道は歩けるものです。 月の明かりがまた幻想的で、 青白い光なんですよね。 その青白いなかで、蛍のほのかな黄緑色の光。 家族で夏の夜のひと時を味わったものでした。 谷崎潤一郎の「細雪」にも蛍狩りの場面が出てきます。 田舎に行って、三女のお見合いの前日のひと時に 蛍を楽しみながら、それぞれの心情を・・という内容で そこに昔は綺麗な着物を着て楽しんだのだろうか という話も出てきます。 綺麗な着物を着て蛍の光を月の明かりの元で 楽しむなんて、すいぶん贅沢ことですよね。 都会で蛍といえばホタル族。 ベランダでタバコを吸う姿は ちょっと風流さはないですね。 子供はテレビか、ゲームに夢中で・・・ 町は灯りで、蛍の光も分からない状態。 生活は便利だけれども、風流さは欠けますね。 今は田舎も農薬のせいか、あるいは 川沿いはコンクリートで固めたせいか 分かりませんが、 どこでも蛍が見られるということは 少なくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月10日 15時45分46秒
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