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April 22, 2011
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カテゴリ:
●読んだ本●


「刻印」レスリー・グラス著

翔田亜朱美=訳  講談社文庫


 【中古】文庫 刻印【10P06Apr11】【画】

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価格:150円(税込、送料別)





■あらすじ■

サンディエゴの砂漠で女子大生が体に不可解な焼印を押され殺された。
同じニューヨークでは、新進女優に不気味な脅迫状が。
二つの事件を繋ぐ痕跡を知った刑事エイプリルは、女優の夫である精神科医と共に、執念の犯人追跡を開始する。
アメリカで”「羊たちの沈黙」に匹敵するサイコ・サスペンス”と絶賛!



■感想■

珍しく自分の本だったので、
3月から読み始めてゆっくり読み進めていたら
11日に巨大地震があり、
図書館も地震と津波で
いつ再開するか解らない状況で
残っていた本屋も閉店していたり
遠くの本屋まで行くガソリンもなかったため、
残りの半分を毎日少しず~~つ少しず~つ
じっくり味わいながら読んだ。


エレン・エマ・チャールズ・ウー・グレブス
これだけの登場人物の視点で書かれているので
始めに感情移入するまで時間が掛かった。

作家が精神分析の専門家なので
恐怖心を掻き立てるのが上手いのだが、
反面、推理や行動面が地味でリアルだった。

主人公のウー刑事が中国系の女性で
ウーの考え方や行動面に
中国の文化が非常に濃く影響しており、
アメリカで生きる中国人の複雑な環境について
初めて思いを馳せた。


アメリカのサスペンスだから
犯人は非常にアメリカ的なのに
それを追う中国系2世米人のウー刑事は
母親のうるさい干渉を疎ましく思いつつも
自分の感情を出さないように行動し、
常に中国の文化を背負って生きていて
移住した外国人や2世がどのように生きているのか、
日本で生まれて育った私には
全く想像の付かない事だったので大変参考になった。

最後に、
エマとチャールズ夫妻のその後が少しでも書いてあれば
読後感の満足度が違ったのかなと思った。

地味で実際的で日常的なウー刑事の仕事ぶりは
逆に新鮮だった。


最近の日本のサスペンスドラマは
これまでのお決まりコースのお粗末な退屈なものか、
アメリカの真似をしたエキセントリックなものか、
職人的な追求型かになっていると思う。

「告発 国選弁護人」のような
日本の上質なサスペンスをもっと築いて欲しい所である。

器をそっくり同じように作ってみても
中に入っているものが借り物なので
残念なドラマばかりで大変つまらない。

だからウー刑事の地味な仕事振りが
とてもリアルで好感が持てたのかもしれない。

日本はアメリカよりも英国ドラマの真似の方が
元々の気質に合っているように思うのだが
いかがだろうか?


これはサイコパスのシリアルキラーVS
精神科医&中国系2世の真面目で堅実な女性刑事の
地味な対決サスペンスホラーと言う所かな。

映画にしたらいや~な汗をかきそうだ。



















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Last updated  April 22, 2011 03:26:26 PM
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