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カテゴリ:読書感想
「ストーンサークルの殺人」M・W・クレイヴン著
―The Puppet Show―
東野さやか=訳 早川書房
2020年9月15日発行


【中古】【全品10倍!4/30限定】ストーンサークルの殺人 / CravenM.W.

■著者紹介 M・W・クレイヴン
イギリス・カンブリア州出身の作家。
軍隊、保護観察官の職を経て2015年に作家デビュー。
2018年に発表した本作で、
英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガーを受賞した。

■訳者紹介 東野さやか
上智大学卒、英米文学翻訳家
訳書『川は静かに流れ』『ラスト・チャイルド』『アイアン・ハウス』
『終わりなき道』ハート『逃亡のガルヴェストン』ピゾラット
(以上早川書房刊)他多数

■あらすじ
英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見された。
犯人は死体を損壊しており、三番目の被害者にはなぜか
停職中の国家犯罪対策庁の警官ワシントン・ポーの名前と
「5」と思しき字が刻みつけられていた。
身に覚えのないポーは処分を解かれ、捜査に加わるとこに。
しかし新たに発見された死体はさらなる謎を生み、
事件は思いがけない展開へ……
英国推理作家協会賞最優秀賞ゴールド・タガ―受賞作

■感想
主人公ワシントン・ポーには軍隊経験があり
目的を果たすために突っ走り貫き通す頑固で一途な男だ。
地元のカンブリア州警察で重大犯罪分析課(SCAS)の警部として大失態を犯し、
停職中のポーはハードウィック・クロフトという天然石造りの農場で
スプリンガースパニエル犬エドガーとひっそり暮らしていた。
そこは湖水地方でも人里離れた所にあり、車を置かせてもらっているホテルから
2マイル歩かなければ辿り着かない。
(2マイルは3.21869キロ)

ポーが生まれてすぐに母が家を出たので、父に育てられた。
その父も元々放浪者なので、ポーが大人になってからは世界中を移動している。
停職後は孤独で人を寄せ付けない生活をしていたが、
国家犯罪対策庁の重大犯罪分析課(SCAS)で部下だった
ステファニー・フリンが現れて職務復帰を告げる。
ストーンサークルでの残酷な殺人事件の3番目の被害者の胸に
ポーの名前と5と言う数字が見つかったからだ。
焼きつくされた遺体から文字を見つけたのは
SCASの分析官ティリー・ブラッドショーだった。

ポーがブラッドショーに初めて会った時、
ポーの情報をそらんじた時にポーの年齢を見落とした私は、
ポーは40代後半から50代中盤の男性かと思っていた。
だけどポーの十代からの友人イアン・ギャンブルが若い感じがして、
30代と思われ混乱した。

38歳だったのだけど、私の中では
固定観念と諦めが強い頑固者中年として固定してしまっていた。
読んで行くうちに中年壮年ではないと思ったんだけど、
同い年のキリアンにある若々しさが感じられなくて
生き生きした活力やエネルギーが無くて
老成した諦観的な、ゆっくり観察している感じがしちゃって
年配の人かと思ってた。
いや、やる事は規則を破ったり衝動的に動いたり
命令の裏をかいてどんどん突き進んで行くんだけど。
なんかなあ、若々しさがなくて、
若くて世間知らずな天才ブラッドショーとの組み合わせは
おじいちゃんと孫娘みたいだった。

物語りは辛くて厳しいものだったけど、
少しずつ事実を掘り起こして立体的にしていく作業は
とても好みだった。
なぜ悲惨な事件が起こされなければいけなかったのか。
なぜポーの名前が刻まれたのか。
なぜストーンサークルで行われたのか。
なぜ接点の無い被害者達が選ばれたのか。
謎解きは面白かったし、浮き彫りにされた事実もすさまじかった。

もしかして私はラストを読み切れていないのかもしれない。
犯人は途中で分かってしまったんだけどね。
だって、これだけの事が出来る人なんて限られているからね。
半分くらいで犯人が分かってしまって、
こんなに沢山残っているのに大丈夫か?と思いながら読んだけど、
後半の方が勢いがついて読みやすかった。
犯人が分かってしまっても面白かった。
『なぜ、どうやって探し』が登場人物達より先に始めたので
視点が変わって面白い読み方が出来た。
それで、犯人に同情してしまったからか
切ない思いで読み終わった。

始まりは恐ろしい殺人場面で、
ある意味、人生の変換点まで追い詰められていたポーの窮地を救ったのが
この事件だったので、
常に追い詰められたポーの切羽詰まった精神状態と共にあり、
ワクワクはしなかった。
時日の詰め方が好みだったので、2作目も読んでみようと思う。



――2022年12月初め頃に読了――





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Last updated  April 30, 2023 02:14:09 AM
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