スポーツニュースは恐い
著者: 森田浩之
出版社: 日本放送出版協会
発行年月: 2007年9月
目次
第1章 本当はこんなに恐いスポーツニュース
第2章 女子選手に向けるオヤジな目線
第3章 スポーツニュースは“人間関係”に細か
第4章 スポーツニュースは“国”をつくる
第5章 日本人メジャーリーガーが背負わされる“物語”
第6章 世界中で刷り込まれる“国民”
第7章 ワールドカップでつくられた“日本人”
第8章 イビチャ・オシムはなぜ怒ったか―むすびにかえて
スポーツニュースは恐い
「ディスコース・アナリシス」という手法を使い、スポーツニュースの裏側の背景・言葉のもつ意味を筆者の言葉を借りれば「ねちねちと読み込む」ことにより、スポーツニュースが日本人を洗脳しています。っていうのがこの本。
「ディスコース・アナリシス」という手法は新鮮で興味を持ってはじめは読んでいたが、途中から「ねちねちしつこく」。ちょっと嫌になった。
筆者が言うとおり、マスコミが「物語を仕立てすぎる」とは常々感じていたが、「スポーツニュースはオヤジである」つまり、オヤジは努力と根性と白いご飯が大好き。また女性には女らしくあって欲しい。というよなオヤジ受けするように番組が作られている。っていう筆者の主張には「何が悪いんだ?」と感じるのは私が立派なオヤジだからか?
また、スポーツニュースがナショナリズムを煽っているという筆者の指摘に対しても、海外に住んだことのある人なら「ナショナリズム」とか「日本人として」っていうのは非常に大切だと感じ、今の日本で「ナショナリズム」を一番意識させてくれるのは、筆者の言うとおりスポーツニュースかもしれないが、「何が悪いんだ?」という感想。この筆者が海外留学をしているにも関わらずこうした考えっていうのも不思議。
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