鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」
著者： 勝見明
出版社： 日経ビジネス人文庫
発行年月： 2008年7月
目次
第１章 「買ってもらえない時代」にいかに買ってもらうか
第２章 「鵜呑み」にせずにいかに真の情報力をつけるか
第３章 セブン‐イレブンの強さを支える「対話力」の極意を学ぶ
第４章 「無」から「有」を生む組織はこうしてつくる
第５章 鈴木敏文直伝「迷ったときはこう決断しろ！」
鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」
セブンイレブンの会長である鈴木敏文氏の経営に関する考え方を纏めた本です。やはり勝ち組と言われる会社の経営者は考えていることが本質的であり明確であり分かりやすい。
自分の会社の顧客が誰であり、その顧客が何を求めているかをPOSという道具を活用し、仮説を立て、徹底的に検証する。しかもそれがパート・アルバイトまで浸透しているというのがすごさだと思う。結局コンビニチェーンなんていかにチェーン店を同質化させ、バラつきをなくし、おちこぼれを作らないかが本部の仕事かと思っていたが、根底からくつがえされた。
「顧客の為に」と「顧客の立場に立って」の違いはとても面白かった。うちの会社は完全に「顧客の為に」であり、プロフェッショナルな我々の言う事は間違いありませんよという思い上がりがどうしてもある気がする。
経済情勢を仕事が取れない口実にして、対局的に社会がどう変化していくのか、顧客が何を求めているのかを見ていないのがうちの会社のまずさなんだろうなぁ。
最近読んだ本ではかなりのお勧めです。
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