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カテゴリ:出産、子育て
賢明の寓意 Allegory of Time Governed by Prudence Titian (Tiziano Vecellio) ( 1488-1567)作 人間の脳が小型化する。 5万年前の人間の化石によると、人の脳の容積は男女平均で、 女1468cc、男1567ccだったのに対して、 1万5千年前から急激に脳が小さくなってきている。 今日の脳の容積は、女1210cc、男1248ccである。 この原因について、1960年に遺伝学者の実験がある。 毛皮農場のキツネは、どんなにうまく扱っても、何世代に渡って 飼育しても、臆病で用心深い。 そこで、なつきやすいキツネを作るため、近寄って最後まで逃げなかった キツネを25世代に渡って交配させた。 この結果、逃げるどころか近寄ってくるキツネが誕生した。 このキツネの特色 1.見かけばかりでなく、行動も犬に似ていた。 2.毛皮は、コリ-のようにまだらで、耳は垂れ下がり 鼻面は短かった。 3.そして、脳が野生のキツネよりも小さくなっていたのである。 なつきやすさを選んだだけなのに、かってオオカミが家畜化したときと 全く同じ特色を持ったのである。 このことから交配を重ねると遺伝子の作用が変化して、 成長のタイミングが変わり、子供の特徴「たれた耳、短い鼻面、小さな頭、 人なっっこい振る舞い」が成体まで維持されるようになったのではないか と推論できる。 もともと幼い動物は、恐怖心や攻撃性を示さず、脳の成長、 特に大脳辺緑系という組織が発達していない。 脳の成長でこの部分が小さくなると、 恐怖心や攻撃心が抑制され情緒が安定することがわかっている。 例えば、ボノボという猿は、非常に平和的な猿であるが、身体の割に 頭が小さく子供の特色を大人になっても保持しているのである。 4.人間の脳が縮んで来たのは、平和的な人間が増えてきたからかもしれないし、 大きな頭の攻撃的人間が排除されていったのかもしれない。 確かに、アイドルの顔が幼児化しているのも、 男っぽい男より、多少女性っぽい男が好まれ、 小顔な顔が好まれるようになったのも、 それなりの理由があったからである。 デカ頭のホリエモンもマスコミから消えるかもしれない。 つくづく思う、花の命は短いね。 http://www.blogmura.com/ ブログ村ランキング・ランクin! アイデア生活館 http://koyo.tsubomi.net/idea http://koyo.tsubomi.net お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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