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Feb 2, 2006
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カテゴリ:出産、子育て
シャルル7世の戴冠式のジャンヌ・ダルク
Jean-Auguste Dominique Ingres・アングル(1780-1867) 作   

1.人間の遺伝子数は、非常に少ない。

2001年のイギリス報道によると、人間の遺伝子数は、
たったの3万個である。ハエよりも少ないのである。
10万個位の数が予想されていたのだか、この事実は衝撃的だった。
人間は遺伝子よりも、環境によつて人間が支配されていると報道されたのである。

チンパンジ-の遺伝子の95%は、人間と同じものである。
さらに、植物のバナナの遺伝子の25%が、人間と同じである。
生物は、元をただせば、ほとんど同一の遺伝子で作られているのである。

チンパンジ-と人間の遺伝子の違いは、計算すると800個位でしかないのであるが
チンパンジ-と人間の差は、とても大きいように見える。

なんと言っても一番の違いは脳の大きさであろう。
我々はチンパンジ-の3倍の大きさを有するが、
ところが、脳を作る特別な遺伝子群はないのである。

遺伝子の働き方の違いが、人とチンパンジ-とを分けているのである。
遺伝子スイッチのオン・オフの時期が異なっているらしい。

2006年1月19日 最新ニュ-ス 読売新聞

慶応大によると、8番染色体はチンパンジーと比べて変異が多く、
変異の割合が全染色体平均の約2倍に達する領域もあった。

変異が大きい領域には、外敵などが侵入した際に最初に働く自然免疫や、
脳が小さくなる「小脳症」の原因となる遺伝子など
神経系の遺伝子が多数存在していることもわかった。

2.食生活によつて違いが生じる。

ゴリラは、草食性で緑色植物の茎や葉を食べる。
チンパンジ-は、主として果食性で木々の果実を探し回るが、
シロアリや猿の肉を食べる。

この食生活の違いが、社会組織の違いにつながり、
性生活の違いにもつながっている。

植物は豊富にあるが、栄養がない。そのため成長するために
ゴリラはほぼ一日中食べていなければならないが、
移動する必要はない。安定した食料は、多くのメスを取り込み
守ってやることができる。オスのライバルは力で倒す。

一夫多妻型のゴリラの性器は、たったの3センチほどである。
睾丸は、チンパンジ-の16分の1しかないのである。

一方、チンパンジ-は、果実がいつどこになるのか予測がつかないため、
広い範囲を探し続ける。身の危険を守るためから、
他のオスと協力して行動せざるを得ない。
この場合、メスの獲得をするために争いをするのは得策ではない。
むしろ、ライバルを味方にする能力が大切になる。

メスを独占する事はないので、睾丸を大きくして交尾回数を増やすのである。
ゴリラが数回で妊娠させられるのに、チンパンジ-は1000回も必要なのである。
まさに、精子戦争が行われる。乱婚である。

3.人間の睾丸は、体重比で、ゴリラの5倍、チンパンジ-の3分の1である。

性器はの大きさは、霊長類では最大である。30センチのもある。
原則的には、一夫一妻が基本となっている。

食生活では、チンパンジ-に近いのであるが、火を使うことによって
調理方法が変化し、顎の骨の縮小が大脳を発達させたとも考えられる。
又、二足歩行が脳を発達させたとも言われている。

4.男尊女卑の由来

「農業社会が男尊女卑を作り出した。」という説がある。
農業には、土地を耕すためにスキやクワが必要不可欠である。
しかも、これを使いこなすためには、男の力が絶対に必要である。
男の地位の根元は、この力にあった。
この農業生活が、男の地位を高め、女の地位を低くしたのである。

もともと、狩猟採取の生活では、女性の地位は、男と平等であった。
狩猟採取の生活では、男は肉の確保、女は木の実や
植物の採集と分業化されていたのである。

現代はどうかというと、もちろん男の力は不要である。
工業化の後、サ-ビス業が生産業よりも売上げを増し、
サ-ビス業では、共感性にすぐれる女性の地位が
向上しつつある。

近いうち、女尊男卑の世界が来ないとは限らない。

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Last updated  Feb 2, 2006 07:52:15 AM
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