|
カテゴリ:出産、子育て
Jean-Auguste Dominique Ingres・アングル(1780-1867) 作 1.人間の遺伝子数は、非常に少ない。 2001年のイギリス報道によると、人間の遺伝子数は、 たったの3万個である。ハエよりも少ないのである。 10万個位の数が予想されていたのだか、この事実は衝撃的だった。 人間は遺伝子よりも、環境によつて人間が支配されていると報道されたのである。 チンパンジ-の遺伝子の95%は、人間と同じものである。 さらに、植物のバナナの遺伝子の25%が、人間と同じである。 生物は、元をただせば、ほとんど同一の遺伝子で作られているのである。 チンパンジ-と人間の遺伝子の違いは、計算すると800個位でしかないのであるが チンパンジ-と人間の差は、とても大きいように見える。 なんと言っても一番の違いは脳の大きさであろう。 我々はチンパンジ-の3倍の大きさを有するが、 ところが、脳を作る特別な遺伝子群はないのである。 遺伝子の働き方の違いが、人とチンパンジ-とを分けているのである。 遺伝子スイッチのオン・オフの時期が異なっているらしい。 2006年1月19日 最新ニュ-ス 読売新聞 慶応大によると、8番染色体はチンパンジーと比べて変異が多く、 変異の割合が全染色体平均の約2倍に達する領域もあった。 変異が大きい領域には、外敵などが侵入した際に最初に働く自然免疫や、 脳が小さくなる「小脳症」の原因となる遺伝子など 神経系の遺伝子が多数存在していることもわかった。 2.食生活によつて違いが生じる。 ゴリラは、草食性で緑色植物の茎や葉を食べる。 チンパンジ-は、主として果食性で木々の果実を探し回るが、 シロアリや猿の肉を食べる。 この食生活の違いが、社会組織の違いにつながり、 性生活の違いにもつながっている。 植物は豊富にあるが、栄養がない。そのため成長するために ゴリラはほぼ一日中食べていなければならないが、 移動する必要はない。安定した食料は、多くのメスを取り込み 守ってやることができる。オスのライバルは力で倒す。 一夫多妻型のゴリラの性器は、たったの3センチほどである。 睾丸は、チンパンジ-の16分の1しかないのである。 一方、チンパンジ-は、果実がいつどこになるのか予測がつかないため、 広い範囲を探し続ける。身の危険を守るためから、 他のオスと協力して行動せざるを得ない。 この場合、メスの獲得をするために争いをするのは得策ではない。 むしろ、ライバルを味方にする能力が大切になる。 メスを独占する事はないので、睾丸を大きくして交尾回数を増やすのである。 ゴリラが数回で妊娠させられるのに、チンパンジ-は1000回も必要なのである。 まさに、精子戦争が行われる。乱婚である。 3.人間の睾丸は、体重比で、ゴリラの5倍、チンパンジ-の3分の1である。 性器はの大きさは、霊長類では最大である。30センチのもある。 原則的には、一夫一妻が基本となっている。 食生活では、チンパンジ-に近いのであるが、火を使うことによって 調理方法が変化し、顎の骨の縮小が大脳を発達させたとも考えられる。 又、二足歩行が脳を発達させたとも言われている。 4.男尊女卑の由来 「農業社会が男尊女卑を作り出した。」という説がある。 農業には、土地を耕すためにスキやクワが必要不可欠である。 しかも、これを使いこなすためには、男の力が絶対に必要である。 男の地位の根元は、この力にあった。 この農業生活が、男の地位を高め、女の地位を低くしたのである。 もともと、狩猟採取の生活では、女性の地位は、男と平等であった。 狩猟採取の生活では、男は肉の確保、女は木の実や 植物の採集と分業化されていたのである。 現代はどうかというと、もちろん男の力は不要である。 工業化の後、サ-ビス業が生産業よりも売上げを増し、 サ-ビス業では、共感性にすぐれる女性の地位が 向上しつつある。 近いうち、女尊男卑の世界が来ないとは限らない。 http://www.blogmura.com/ ブログ村ランキング・ランクin! アイデア生活館 http://koyo.tsubomi.net/idea http://koyo.tsubomi.net お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[出産、子育て] カテゴリの最新記事
|