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Mar 9, 2006
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カテゴリ:出産、子育て
マグダラのマリア Penitent Mary Magdalen
Titian (Tiziano Vecellio)( 1488-1567 作

1.父親不在が初潮を早める

父親のいない家庭で育った女子は、父親のいる家庭で育った家庭の
女児よりも、初潮を迎える年齢が低い。
父親の存在と初潮は相関関係にある。

進化論の人類学者の仮説によれば
「父親不在」の家庭に育った女児は、男性に多くを期待しないように
ならされており、男は何も与えてくれない、
あてにならないものだと思っているため、男女の絆が長く続くことがなく、
乱婚的な短期的利得ほ目的とした戦略を選ぶという。

人間の場合は家庭内での社会的ストレスが高いと、
性的な成熟が早まる可能性がある。

しかし、チンパンジ-やヒヒのメスの場合は、資源が得られない場合、
あるいは社会的ストレスがある場合は、逆に初潮が遅くなるのである。

人間のこの謎には、まだ正解がないようである。

2.親類が存在することによって出産やその後の子育が有利になる。

子育て期間が長くなったので、祖父母の寿命が延びたという説もあるくらいだ。

親類がいることは資源獲得の上で出産をした女性に有利である

実は、排卵中の女性の嗅覚には、この進化の適応性が残っている。
排卵期の女性が匂いに敏感である事は、周知の事である。

実験の結果、排中の女性は、自分と異なる免疫特性の臭いを
発生させている男性の臭いを好むことがわかっている。

その第一の理由は、近親交配を避けるためであるといわれている。

しかし、通常の排卵期でないときは、自分の遺伝子的な免疫体型を持つ
男性の匂いが好まれるのである。
当然、そうした臭いの持ち主は、兄弟か父親である。

親による資源の獲得が、初産を楽にするので、女性の
男好みを進化させることになったとも言えるのである。

文化人類学者の報告では、狩猟民族のクン族21人の女性の観察によると
初婚の場合は、16人が親の元にとどまった。

初めての出産には、親・兄弟姉妹のサポ-トが必要なのである。
子育てに自信のない若い母親には、親の援助が不可欠となる。
結局は、子供の生存率を高める知恵ともいえる。

つづく
http://ec.blogmura.com/in/011738.html
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Last updated  Mar 9, 2006 07:36:25 AM
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