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カテゴリ:出産、子育て
Franz von Stuck (German, 1863-1928) 作 1.幼児が母親になつくのは、幼児の食欲を満たすからではない。 幼児が母親に触れたがるのは、空腹と関係がない。 幼児が、母親にすがりつくのは「安心感」のためである。 アカゲザルの実験 なじんだ相手にすがりつきたいという欲求が非常に強いため 意地悪な針金でできた母親でも、子さるにとっては、 居ないよりはましとされた。 機械仕掛けで針が突き出る母親、いきなり空気を吹きかける母親を 与えても、子サルは手の届く偽物の母親に全力でしがみつく。 しがみつかなかったのは、氷でできた母親のみである。 全ての類人猿は最初の数ヶ月の間に「信頼した相手との安定した愛着」 を探し求める。 では、一時的に母親と引き離された子サルは、どのような行動をとるのか。 実験結果 1.抗議 2.絶望 3.無関心 という行動を順番に示すことが確認された。 生後5ヶ月から6ヶ月の子サルの母親との引き離し、 6日から13日間の引き離しの実験では、母親不在が長いほど、 絶望感が長く、回復にも長時間を要した。 そして半年後、母親と安定した関係を維持したサルと、 不安定にさらされた子サルを比較した。 引き裂かれた子サルの特色 探索行動がなく、遊びも少なかった。もっとも衝撃的な違いは 未知なものに出会ったときの行動である。 子サルは、たとえ安全なものでも、決してふれようとしなかった。 ひどく臆病になったのである。 生理的にもストレスホルモンのレベルが高かったのである。 2.1歳の時、母親から無視された人間の子どもは 6歳の時点で先生の言葉には耳を貸さない。 母親と安定した関係に有った子は、大人になっても 他人と安定した関係を作って行くことができるのである。 人間を含めて、類人猿には、母親との「安定した関係」が大事であると 教えてくれる実験結果である。 いかに優秀な遺伝子を有する子であっても、母親に見放されたら、 共感性の乏しい、人間嫌いな人になる可能性がある。 つづく http://ec.blogmura.com/in/011738.html ブログ村ランキング・ランクin! アイデア生活館 http://koyo.tsubomi.net/idea http://koyo.tsubomi.net お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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