カテゴリ:農業
有機JASという資格は、もともと国(農林水産省)が認定していました。
でも、今は法律が変わって国(農林水産省)に認定された民間団体などが有機JASの農業をしているかどうかを認証します。 要するに、民間団体(一部は自治体がやっているところも)が農家を回って、規定どおりにやっているかどうかを検査するわけです。 で、例によって島根にはこの機能がないわけです。 近くにそういう機能がないということは、有機をやろうとすると島根ではカネがかかるということです。 有機をやりたい農家、広めて行きたい私たちにとって、これはちょっとした悩み。 そういうわけで、島根に有機認証機関を立ち上げよう!という動きがあります。 美郷町(旧邑智町)でその会合があり、行って来ました。 三和農産や桜江町桑茶生産組合の社長たちを中心にがんばってらっしゃいます。 もちろん、我がいづも屋も全面的に賛同、参加いたします。 でも、実は不安もあります。 会合でも発言したのですが、 「あったらいいなぁ・・」 くらいの気持ちで始めると、大変なことになります。 というのも、新JAS法では、有機の認証をする認定機関が立ち行かなくなると、農林水産省が潰してしまう可能性があります。 で、認定機関が潰れると、有機の認証自体が失効してしまうんです! つまり、こういうことが起こる可能性が・・ 今日、有機JASのマークを貼ってモロヘイヤを出荷した。 会社に帰ったら、なんと島根有機認証協会(仮称)が解散!というニュースが・・・ ということは、ウチは有機JASが失効・・・つまりさっき出荷したモロヘイヤは有機JASじゃないってことになる! 回収だぁぁぁぁぁっ! 広告もチラシもダイレクトメールも名刺も、お客さまに配るものは全部作り直しだぁぁぁぁっ! こうなったら大変です。 もしかしたら、ウチくらいの会社だと倒産の憂き目に遭う可能性すらあります・・・ だから、 「あったらいいなぁ・・」 くらいの気持ちで始めると、大変なことになるんです。 コストが安くなるなら、くらいの動機ならやめた方がいい。 かえって高くつくかも。 有機で儲けようと思ったなら、止めた方がいい。 今のとこ、ほとんどどこも儲かってない。 やるんだったら腹ぁくくって根性入れてやらないとダメです。 島根を日本一の有機王国にするために、認証機関が要るんだっ! だからやるんだっ! そう思わないとダメっ! ・・そんな、ちょっとネガティブな話もしてみましたが、会場の反応は意外にも良かったんです。 そのとおり。それでも、俺ぁ、やる!!! そんな雰囲気が満ちていました。 島根の農業、結構熱いもんがあります。 島根の農業、乞うご期待です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/12 07:44:43 PM
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