テーマ:心のかたち、人のかたち(951)
カテゴリ:健康
不二家の消費期限切れモンダイが話題になっています。
私の周囲からも、食品加工・販売業の経営者たる私に心配の声が寄せられて来ます。 おまえのところは大丈夫か? と。 ご心配いただき、ありがとうございます。 もちろん大丈夫です。 ご配意に感謝すると同時に、一般的には消費期限と賞味期限がまだまだ混同されているんだな、と感じました。 消費期限は、生鮮食料品などに必要な表示で、安全性を保証できる期限。 賞味期限は、比較的品質の劣化が少ない食品に必要な表示で、品質の保持が十分に可能な期限。 弊社のモロヘイヤ加工食品は、全て生葉を乾燥して粉末化したもので、表示しているのは消費期限ではなく、賞味期限です。 不二家のモンダイは、消費期限切れ食材を使うという、お客さまのお体の安全性に関わる問題ですので、品質管理以前の問題です。 一方、賞味期限というのは誰がどう設定してるかというと、これは製造者が決めます。 弊社モロヘイヤ粒の賞味期限は1年3ヶ月と、弊社が決めています。 どうして1年3ヶ月?かと言うと・・・ 劣化テストをした結果、「2年は大丈夫。」というデータが出ました。 では、2年という期間、全ての粒を保証することが出来るか?と考えた場合、もともとが農産物ですから、そこまでは言い切れない。 で、 「1年半か?」 「いや、1年なら絶対大丈夫!」 「1年じゃあ、短すぎるでしょ!?」 というまことにローテクな議論の結果、1年3ヶ月にしたというのがホントのとこらしいです。 で、社内ではこういう会話がときどきあります。 「社長!?、お客さまから、賞味期限を1月ほど過ぎちゃったんだけど飲んでも大丈夫ですか?っての問い合わせなんですけど?」 「申し訳ございません、品質を保証できるのは1年3ヶ月までですと答えなさい。」 (内心、きっと大丈夫なんだろうがなあと思いつつ・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/23 11:21:21 AM
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