源氏物語の紫式部日記100 戸外の地下でも調子の笛などを吹く(完)
〔100〕戸外の地下の座でも調子の笛などを吹く「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「源氏物語の紫式部日記」の研鑽を公開してます。双調の調子で、「安名尊(あなとうと)(催馬楽)」、次に「席田(むしろだ)(催馬楽)」「此殿(催馬楽)」などを謡う。楽曲は、鳥の曲の破と急を演奏する。戸外の地下の座でも調子の笛などを吹く。歌に拍子を打ち間違えて、とがめられたりする。つぎに伊勢の海(催馬楽)を謡う。右大臣は、和琴が実に見事だなどと、聞きながらお褒めになる。戯れておられたようだが、そのあげくにひどい失態をなさった気の毒さは、見ていたわたしたちも体がひやりとしたほどだった。殿からの帝への献上物は、横笛の「歯二(はふたつ)」で、箱に納めて差し上げられたと拝見した。右大臣藤原顕光が酔って御膳の鶴の飾り物を取ろうとして折敷をこわしてしまったことをさす。笛は道長が、去る十一日に花山院御匣殿(みくしげどの)から賜った名笛である。紫式部日記(完)源氏物語1話桐壺の研鑽に入ったが時間が掛かる。