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カテゴリ:よもやま(その他)
昔同じ職場で一緒に働いたことがある先輩の告別式が今日執り行われた。
月曜日に社内の訃報で先輩の名前を見た時、我が目を疑った。 先週の木曜日に食堂ですれ違い、声を交わしたばかりだったのに。 その先輩と同じ職場で働いたのは、もうかれこれ17、8年前のことだ。 明るい人で、困難な場面でも飄々としたところがあった。 それに英語がとても堪能だった。 ハーバードのロースクールに留学し、その後はロンドンやニューヨークで活躍され、二年程前 に東京に戻ってからも重要なプロジェクトを担うなど、優秀な人だった。 まだ49歳の若さである。 同じ職場だったのは随分前だし、その後も何かと仕事の上でやりとりさせていただいたとはい え、非常に親しいという程の間柄ではなかった。それでも何故か、告別式に参列している間、 涙が自然と流れてしかたがなかった。 奥さんとお嬢さんを残し、さぞ無念だっただろうと思うと、笑顔の写真を直視できなかった。 先輩が好きだったというカノンを奏でるお嬢さんのバイオリンに涙した。 献花の時に、泣き崩れそうになる奥さんを健気に支えるお嬢さんの姿に泣けた。 喪主である奥さんの挨拶の時、最初は笑みを湛えていたお嬢さんが、先輩の思い出を奥さんが 語りだした時に顔をくしゃくしゃにして泣いていたのを見て、また涙が出た。 自分が先輩の立場だったらという、勝手な想像に没入していただけかもしれない。 その一方で、先輩ほどの活躍が出来ていない自分が不甲斐なくも思えた。 また、家族のためにも体が大事だということを改めて思った。 あまり先輩との思い出は多いとはいえないが、色々と考えさせられた。 ご冥福を心からお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.04 01:11:52
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