カテゴリ:政治経済社会時事
サブプライムの影響で米国の金融機関の経営悪化報道がされて1年近く経過している
株式投資を始めて一年経過し米国の銀行について自分なりにまとめてみました。米国の銀行の決算は日経の株価の動きを見る上でも重要ですからね。 米国の銀行の特色 米国は日本の金融機関のように證券・銀行は分割はされていない、定義的には【銀行+投資銀行】【銀行】【投資銀行】と定義されているのが多い、日本の個人投資家で有名なのは【投資銀行】である。 【銀行+投資銀行】 シティ・グループ(1位) JPモルガンチェース(3位) 上記2行は銀行業と投資銀行業を兼任している銀行である、顕著なのがシティは元々銀行業から出発し近年投資銀行業へ参入している、JPモルガンチェースは伝統的な銀行であり米BIG3やAT&T等ダウ工業30種の主要銘柄の株主でもある。最近ベアースターンズ證券を救済したことで有名である。 【銀行】 バンク・オブ・アメリカ(2位) ワコビア(4位) ウェルズ・ファーゴ(5位) 上記3行は日本で言う銀行業に酷似しており殆どサブプライムによる傷を受けていない優良銀行である。バンク・オブ・アメリカは米国一の預金保有量と個人顧客を持つ銀行であり世界の人々から「バンカメ」と敬意を受けている偉大な銀行である、また唯一「アメリカ」を付けることが許された実質米国一の銀行である。 【投資銀行】 ゴールドマンサックス モルガン・スタンレー メリルリンチ リーマンブラザーズ 上記4行が日本で言う證券業に酷似しているが根本は異なる、俗に「筋」「大人」「機関」と呼ばれている投資銀行である。ずば抜けて人気が高いのは、ゴールドマンサックスで「金男」「GS」とニックネームで呼ばれている事が多い。初心者の個人投資家は「GS」と聞いてガソリンスタンドが投資をしてるのか?「金男」は「金持ち男」とよく勘違いされる。モルガンスタンレーはJPモルガンチェースと勘違いされるが全く異なる投資銀行である。 ※()は企業規模の順位である。 シティグループ メリルリンチ リーマンブラザーズ シティはアブダビ投資庁が救済した事は非常に有名であるが世界一の銀行の座は世界一の預金保有量を有する「バンク・オブ・アメリカ」に取って代わる可能性が高く3位に転落する可能性も強い。今渦中なのがリーマンブラザーズである。リーマンは日本でも馴染み深いが個人的に「間抜けな投資銀行」という印象が強いが米国金融機関の民間連合・三菱・野村・韓国が頑張って救済してもらえるとありがたいと思う。 問題なのはメリルリンチだろう?日本は絶対救済しない可能性が高い、メリルリンチが日本でやったことは金融関係者なら100年は忘れないだろう?この投資銀行は山一證券の救済に名乗り出たが実際は目茶苦茶にして壊してしまった過去があるからである。 個人的にバンク・オブ・アメリカ・JPモルガンチェースの2行が2010年は2強に突入すると思う。米政府の信頼も厚くサブプライムで破綻に近い銀行を救済できる力があるからである。ウェルズファーゴとワコビアの熾烈な3位争いも予想できる、シティは間違いなく5位に転落する可能性があると思う、なぜなら企業規模が1位の銀行だが米国内の金融機関の経営破綻が続出する中、何処も助けることが出来ない「腰抜け」だからです、米国政府の信用は失墜し米国民もこの有様に嘆いている銀行です。アメリカ人はそういうのを嫌う民族だと思いますからね♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[政治経済社会時事] カテゴリの最新記事
|