カテゴリ:第2章 ~ ソラの もう半分
時々通信 秋の相対性カッパ理論 先日、以前からの疑問をアインシュタイン博士に質問。 たまたま最近のニュースで「ニュートリノが光よりも速いという実験結果」が。 もし光より速い物質が存在したら… アインシュタインの相対性理論が覆って宇宙は大変なことになるのか? で、この世の暮らしには別に何の影響もなかったりするのか? そういうことも全然見当が付かないほど、スゴイことらしい。 う~ん。ちょっと前までは太陽が地球のまわりを回っていて ある日、突然、地球が太陽のまわりを回り出したけど… 世界は大して変化していない(気がする)。 (実験) 百万光年先の宇宙を思い浮かべる。 僕の脳内作業時間は、0.5秒ほど。 光よりは、百万年速い。 保健所に通報されるのが、もっと早いかもしれない。 でも、時間も、速度も、僕の妄想も 脳が勝手にひねり出した意味に違いはないし。 やっぱり、保健室に行って相談しよう。 ------------------------------------------------ あ、ここからが、先日アップした分。 「ただの現実中毒だわ」 保健室の、カッパが言う。 「セカイが、いや、症状が消えないんです」 確か、厚いメガネをかけた40代後半くらいの佐藤先生が、 回転椅子に猫背で座って 週遅れの女性週刊誌のグラビアや、 白衣の裏の自分の少女時代の想い出を パラパラ切り抜いていた…。 この前、朝礼で貧血になって保健室に来た時は。 「アナタは、色とか、カタチとか、時間とか… この世みたいなナニカを、勝手に感じてしまうのね」 だけど今、僕の脈を測る緑色の細い指は 30歳を過ぎているようにも、人間にも、見えない。 本当は保健室登校の、生物部の女子とかじゃないのか。 「あと、音や、匂い。それと恥ずかしいんですけど 性欲なんかも時々…」 何で頭に皿なんて被ってるんだろう。 今日の給食はカレーだろうか。 「可愛そうに…。 布団を被って寝たふりしてもダメなのかしら?」 白衣の名札に「サラ」って書いてある。 サラ先生は白衣のポケットに手を突っ込んで ナニカを探している。 「目を固く閉じてもダメなんです。 夢に変装してまで、追いかけてくるんです、セカイが」 カッパはステンレス製の器具を取り出して 僕の腕を削るように擦り出した。 「この世が、皮膚の表面にウロコみたいに、こびりついているのねぇ。 もう、手遅れ…だわ」 カッパのサラちゃんは、サジを投げた。 早弁でカレーを食べてたんだ。 ------------------------------------ 実は、まだ続きが、どんどん増殖して… ▼クリックでアメーバブログへ 妄想が暴走中です 保健所に通報されないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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