カテゴリ:第2章 ~ ソラの もう半分
時々通信 ウサギの前で、僕が裸になる。 小学校の3年生の頃。 僕の家は校舎の隣の隣にあったから 夏休みはウサギ当番をやらされた。 毎朝早く 裏庭で待ちくたびれている白くて長い耳に おはよう!って オカラのお弁当を届ける。 任務が終わった後にいつも カラッポのビニール袋をぶら下げて まだちょっと眠い 9歳のモノリス隊員は ボーッと口を開けて雲を見上げる。 さっき気が付いた。 その雲の裏側が…今日の、この空だって。 アインシュタイン博士、 銀河は膨張してない。 広がっているのは、スカスカの想像力だけだ。 僕とウサギの景色は セカイより速いから クルリ。 この世をストッキングみたいに 裏返して脱ぎ捨てる。 あの夏の朝も、今日の秋の午後も 気のふれるほど晴れた空。 隠れる場所は何処にもない。 ウサギの前で、僕が裸になる。 ------------------------------------ 最近は、こんな感じで絵物語を少しずつ進めています。 「時々通信」で、部分的にココに送信中。 10月10日時点で、もう少し続きがあります。 ヒマな時に覗いてみてください。 ▼クリックでアメーバブログへ 妄想が暴走中です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月10日 21時39分07秒
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