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2008年07月24日
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カテゴリ:書籍関係
ふと思い立ち、うずもれた本の山から太宰治の作品集を引っ張りだしました。
この本には、走れメロスや富嶽百景、八十八夜、おしゃれ童子などの作品が掲載されていますが、私のお気に入りは、なんと言っても「畜犬談」です。

あいさつ回りのお宅で出くわした犬についてのブログでも、ふとこの作品が頭を過ぎり、怖いながらも笑いがこみ上げてくるのを思い出しました。

そこで、作品中の一場面をご紹介致します。

<略>

早春のこと。夕食の少しまえに、私はすぐ近くの四十九連隊の練兵場へ散歩に出て、二、三の犬が私の後をついて来て、いまにも踵をがぶりとやられはせぬかと生きた気もせず、けれども毎度のことであり、観念して無心平生を装い、ぱっと脱兎のごとく走り逃げたい衝動を懸命に抑え、抑え、ぶらりぶらりと歩いた。
犬は私について来ながら、途々お互いに喧嘩などはじめて、私は、わざと振りかえって見もせず、知らぬふりして歩いているのだが、内心、実に閉口であった。
ピストルでもあったなら、躊躇せずドカンドカンと射殺してしまいたい気持ちであった。
犬は、私にそのような外面如菩薩、内心、如夜叉的の奸ねいの害心があるともしらず、どこまでもついてくる。
練兵場をぐるりと一廻りして、私はやはり犬に慕われながら帰途についた・・・・。

実は、この前に犬を嫌いになったエピソードが書かれているのですが、お腹がよじれるくらい大変面白く書かれています。とにかく犬が怖く大嫌いな作者の気持ちが大変ユーモラスに書き込まれています。
愛犬家のみなさんには不快な作品かもしれませんが(笑)、最後には作者の家に住み着いた犬を愛らしく思うようになって行きますのでお許し頂きたい思います。










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最終更新日  2008年07月24日 12時03分50秒
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