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テーマ:おっぱいのあれこれ(408)
カテゴリ:おっぱいの話
前回のお話の続きを書きます。
では、ミルクはどうでしょう。 ミルクというのは、母乳が出ないママや、事情があり母乳をあげることができないママが代替え品として使うものです。 母乳が出ているのに、積極的に使うものではありません。 でも、なぜか病院・産院などではメーカーの栄養士がサンプルを置いていき、ママに「赤ちゃんにはミルクも与えるものだ」というおかしな意識を植え付けていくんですね。 全く余計なお世話です。 そんなことないんですよ。 もらったからって飲ませなくてもいいんです。 ミルクというのは、牛の乳からできています。(アレルギー疾患用は違います) 母乳に比べてミルクが安全だというのなら、ミルクには添加物も何も入っていないのかというと、そんなことはありません。 牛の乳には人間の赤ちゃんを育てる上で足りないもの、必要ないものがたくさん入っています。 それらを添加したり除いたりして作られるのが乳児用粉ミルクです。 さらに、たんぱく質の多い牛の乳は赤ちゃんの胃に負担をかけます。 母乳に比べると消化が良くないのですね。(余談ですが、この理由からミルクの時間は3時間おきと言われているそうです。逆に母乳は消化吸収が良いので、赤ちゃんは飲んでもすぐにお腹がすくこともあり、時間を気にせず飲ませても(頻回授乳)大丈夫なわけです) ご参考までに……。 乳児用粉ミルク これらのことから、「母乳よりミルクが安全」という主張は全くナンセンスなわけですね。 こんなことを書きましたが、決してミルクが良くないというわけではありません。 母乳にはかなわないけれど、ミルクだって母乳の代替え品となるべく各メーカーは研究・改良を重ねているのですから。 今回は、2回に渡って「母乳の成分に比べたらミルクの方が安全ではないか?」という問いに対する母乳の安全性のお話であって、ミルクがそうではないということではありません。 ミルクをお使いのママさん、ご安心くださいね。 それでも、もし母乳が出ているのに、周りにいろいろ言われて泣く泣くミルクを足している、というママがいたら周りの方にも分かっていただきたいと思います。 母乳とは、常に赤ちゃんの成長に合わせて、もっともふさわしい状態で供給される素晴らしい栄養源です。 そして、何よりもミルクを足すことによって母乳の分泌は減ってしまいます。 母乳は赤ちゃんに飲まれることによって、どんどん生産されるもの。 時間を気にせずに、いくらでも欲しがるだけ飲ませてあげてくださいね。 母乳とはそういうものです。 3時間おきの授乳なんてコトバ、忘れちゃってください。 赤ちゃんだって人間。 さっきたっぷり飲んだけど、またちょっと小腹が空いたなぁ……なんて思ってるかもしれませんよ!? ミルクを足していては、いつまでたっても赤ちゃんが満足してくれるほど出るようにはなりません。 大変だけれど、頻回授乳をしているうちに、必ず赤ちゃんに必要な量が出るようになります。 私もそうでしたから。 やっと母乳育児が軌道に乗った!と思えたのは100日を過ぎるころでした。 いつかそのお話もしてみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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