女性の敵は女性?
今日の日記は婦人科に関してです。婦人科の病気に関する事ですので、不快感のある方はスルーを推奨します。今日、休みの都合がつけばお茶会に着物で伺う予定でした。仕事のシフトの都合がどうしてもつかず、伺うことが出来ずにとても残念でした。しかし、本日の体調からするとお休みだったとしても伺うことは無理だったかもしれません。いいえ、かもでは無く無理でした。なので今回は仕事で良かったのかもしれません。去年も一回当日キャンセルしてご迷惑をおかけしてしまったのですが婦人科の病気を抱えた私は生理の時期に着物で長時間の外出は厳しいものがあります。婦人科の病気で過去手術もしましたが、結局治癒せず。手術後軽快していた症状もここ1年ほど再発により元にもどりつつあります。命には別状のない病気。この病気は生理があるうちは完治しない病気です。完治には婦人科臓器の全摘しかありません。もうおわかりかと思いますが、私の持病は子宮内膜症です。比較的新しい(以前からありましたが、認知度が異様に低かった)病気ですね。子宮内膜症は命に関わらない病気です。そして、苦しさが外見からは全くわからない厄介な病気です。ごく遅い進行性のため余程重症にならないと、本人にも病気との自覚が無い事も多いです。また、困った事に医師であっても発見しにくく、検査でもわかりにくい。筋腫と違って明確なしこりなど映像に映らない場合が多いのです。余程重症化すれば腫瘍マーカーなどに引っかかりますが、中々数値に現れません。そして、単なる生理の重い人で終わってしまう場合もあります。※不妊治療などでの診察では発見されやすいかもしれません、不妊の大きな原因ですので。この場合、困るのが生理は病気ではないという考えです。確かに生理は病気ではありません。生理期間には多かれ少なかれ痛みや不定愁訴はあります。しかし、子宮内膜症は病気です。軽いうちは生理の時のみ病状が顕著になる病なのです。この病気は健康な人との線引きが難しい。人によって痛みの感じ方もちがいます。でも、病気が引き起こす痛みは健康な生理痛や不快感とは違います。病気なのですから。ですが、生理は病気ではないという理論を振りかざす人のなんと多いことか。そして悲しい事に生理くらいで大げさな。生理は病気じゃないんだから。私だって生理のときはキツイのよという思いやりのない発言をするのは大方健康な女性なのです。実はうちの母も、私が手術をするまでは似たような事を言っていました。彼女は生理の軽い性質で、生理痛自体よくわからなかったようです。人はみな自分基準ですから仕方が無い部分はあります。。生理を言い訳にしていると思ってしまう事もあるでしょう。そういった事、思い当たる方、いらっしゃいませんか?そして思い当たった方には知っていただきたいのです。何度も言いますが、子宮内膜症は病気なのです。子宮内膜症は生活の質を落とす病気と言われて居ます。生活の質が落ちるほどの痛みって想像がつきますか?確かに軽いうちは少しヒドイ生理痛です。しかし子宮内膜症は進行性の病気です。だんだん進行すると、生理の出血もありえないほど増えます。又、生理期間中は起き上がる事も困難になる程の激痛に襲われます。更に進行すると排便痛・性交痛・腰痛・坐骨神経痛などがおこり、日常生活が困難になります。そして、卵巣に血がたまり膿腫ができたり、時には肺に転移して喀血したりします。これは子宮内幕が子宮内部以外に発生して、生理の度に出血し、血液で内臓癒着するためです。こうなると手術しか方法はありません。私は卵巣に大量の血が溜まり、重みで卵管が折れて激痛発作で病院に救急車で運ばれました。その時点でもう開腹手術しかなく、血が溜まった卵巣の切除をしました。その後、内分泌が狂ってしまい、長期のホルモン治療をしました。また開腹してみたら骨盤の中が全てガッチリ癒着していて、病巣全て取り除くのは困難でした。これは子宮内膜症の最終病態(一番悪い)で骨盤内凍結という状態だそうです。手術後、医師に言われました。あの状態でよく何年も我慢しましたね。排便時に七転八倒だったでしょうと。実際、食事をして腸が動く度に脂汗が出るほど痛かったです。トイレで泣いた事も数しれないほどです。生理の時にはもう普通の痛み止めは効かず、座薬を使うほどでした。それでも生理は病気ではないと言われてきましたし、自分もそう思い込んで来ました。進行性の病である子宮内膜症は痛みもだんだん強くなるので、感覚が麻痺してしまったのです。でも、今思えばあの痛みは尋常では無かった。手術で物凄い痛い思いをして(内臓の内幕を削ったので、術後の腹腔出血も酷くて凄い痛かった)完治はしないと言われた時は絶望感に襲われましたが、あの痛みを考えれば手術をして良かった。それほどの痛みだったのです。手術後生理が来た時、普通の生理ってこんなに楽だったのか!と感激しましたから。今も、だんだん痛みが出てきて、半端では無い量の出血をしています。生理の時には1時間刻みでトイレに行かなければ血みどろです(すみません)貧血で体温が下がって時には手が震えます。それでも、手術前を考えれば天国のようです。これが子宮内膜症の病態です。これでも生理は病気じゃないと思いますか?じゃあ治療をすれば?と仰る方もあるかもしれません。ところが子宮内膜症は原因不明、治療法方もない病気なのです。原因の一つは妊娠の頻度が減った事と言われています。子宮内膜症は生理の度に悪くなる病気ですから、妊娠によって軽快します。逆に、生理がある限り完治しません。完治するためには子宮と卵巣の切除(子供が生めない・爆裂な更年期などの多大な副作用あり)か生理が終わるのを待つしかありません。進行を止めたり、とりあえずの対症療法には生理を止める(ホルモン剤で擬似妊娠状態にする=副作用大・私は術後にしましたが副作用で断念)ピルをつかう(タバコを吸う方は発ガンリスク高・副作用あり・此方も同じく副作用で断念・・・)これしかないのです。どんなに苦しくても痛みと戦うしかないのです。確かに生理は健康な人には少し鬱陶しい期間です。でも、病気を抱えた人には物凄く辛い場合もある事を知っていただければと思います。かばって下さいとは言いません。ただ、世の中は強者だけではないと云う事をご理解いただければと思うのです。又、ご自身も病気では?と思われた方は定期的に婦人科に行かれる事をお勧め致します。卵巣に血が溜まった場合、重みで卵管が折れる場合があります。基本的に子宮内膜症は命には関わりませんが、卵巣茎捻転だけは危険です。小さいうちなら内視鏡で簡単に取り除けます。(宇多田ヒカルもやりましたね)酷くなると全身麻酔で開腹になってしまいます。生理は病気ではないと思い込んで見逃さないで下さい。凄く長くなりました。いつか書こうと思っていたのでお許しください。本当は着物ブログなので、着物の和フ大だけで行きたいのですけどねぇ・・何せ病ダレ女なので(笑)明日は休みで良かったです。ちょっと出勤は辛いところです。だーりんとデートの予定だったんですが、むりかなぁ?気分転換に行きたいところですが。