カテゴリ:映画日記
アメイジング・グレイス 2007年イギリス映画 モメンタム・ピクチャーズ
監督マイケル・アプテッド 脚本スティーヴン・ナイト ヨアン・グリフィズ ロモーラ・ガライ ベネディクト・カンバーバッチ 19世紀初頭のイギリスの奴隷貿易廃止に貢献したウイリアム・ウィルバーフォースの半生を描いた作品です。 元奴隷の立場から自伝を書き、奴隷貿易廃止を訴えたオラウダ・エクイアノをセネガルの歌手ユッスー・ンドドウールが演じ、元奴隷船船長から聖職者となり賛美歌「アメイジング・グレイス」を作詞したジョン・ニュートンをアルバート・フィニーが演じています。 英国の著名な男優が多数出演しておられる作品なので、私には見応えがありました。 奴隷貿易廃止200周年を記念して2006年に製作され、英米では2007年に公開されましたが、日本公開はなぜか4年遅れの2011年でした。 その理由は映画の内容に示唆されているように私には見えました。 アプテッド監督の演出とナイト氏の脚本は細やかで、議会の集団心理の描写は秀でているように考えました。 私は詳細な自伝を奴隷貿易の証拠とするようにウィルバーフォースに勧めた、ジョン・ニュートンの人物像に感銘を受けて、イエスズ会を始めたイグナチオ・デ・ロヨラを連想しました。 傷痍軍人であるロヨラがパリ大学に入学したのは37歳だったそうで、年下の学生からすれば彼の身体的特徴と人生経験はかなり印象的なものだったのではないでしょうか。 今月末に現在の福島を描いた映画を見に行く予定なので、その前に見る事が出来て良かったように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.10.14 10:53:34
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