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カテゴリ:物色動向を考える
1984年3月14日、石油輸出国機構(OPEC)が、設立以来初めてとなる原油価格の値下げを決めました。
OPECは1960年9月14日に設立された、オーストリアのウィーンにある石油産出国の利益を守るための組織です。 イラン・イラク・クウェート・サウジアラビア・ベネズエラの5カ国からスタートして、現在は12カ国が加盟しています。 1970年代には石油の価格決定権を国際石油資本から奪い、2度のオイルショックを引き起こしました。 1982年頃から世界の石油の受給に変化が見られるようになったそうです。 (1)先進国の石油備蓄の拡大(2)代替エネルギーへの転換促進(3)北海油田やメキシコなどのOPEC非加盟国の産出量の増大などによって、供給過剰な傾向が顕著となって石油価格が下落を始めたそうです。 1985年から1986年にかけて石油価格が大暴落を見たため、OPECの価格支配力は大幅に減退しました。 1986年にはサウジアラビアが石油の公示価格制を放棄したのをきっかけに、石油はOPECバスケット価格を指標とする自由市場で価格決定されるようになりました。 1999年にOPEC全加盟国は協調して生産調整を行う事によって石油価格の引き上げに成功しました。 2000年代にもこの協調体制は続き、さらにBRICs諸国など新興国の需要の増大も相まって石油価格の高値傾向が続きました。 最近は再びロシアやメキシコなどの非OPEC国の石油生産量が増加を見ているそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.03.13 15:42:08
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