討ち入りの日
12月14日は討ち入りの日2002(平成14)年に出版された『忠臣蔵 時代を動かした男たち』(飯尾精著、神戸新聞総合出版センター)の「口上―なぜこの本を書いたか」に「元禄十五年(一七〇二)十二月十四日播州赤穂浅野家の旧臣大石内蔵助良雄をはじめ四十七人の浪士たちが、本所松坂町の吉良邸へ討入り目指す怨敵吉良上野介義央の首級を挙げ(以下略)」とある。2001(平成13)年にはフジテレビで『忠臣蔵 1/47』という単発のドラマが放送された視聴者をひきつけるためか討ち入りの日から物語はスタートし、吉良邸に入る直前で場面が切り替わるそこから一度、高田馬場の決闘にまでさかのぼるのだ。木村拓哉が堀部安兵衛を演じ、当時は松たか子と時代劇で共演することが大いに話題になった。同じ年に好評だった『HERO』で共演していたため注目度が高かったのだろう。さらに改めてキャストをチェックしてみると、なかなかおもしろい。このドラマの脚本は井上由美子で浅野内匠頭は堤真一が演じた。ふたりと木村は約1年後のTBSのドラマ『GOOD LUCK!!』で一緒に仕事をしている。そんななか、このドラマを見ていると強い違和感を覚えるところがある。ギラギラした目つきをして大活躍していたキムタクがしばしば時代劇とは思えない言葉づかいをしていたところだ。ほかの俳優たちとは明らかに違っていたためおそらく気のせいではないと思うのだが。