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カテゴリ:仕事
今日も忙しかった。午前中は病棟回診と健診受診者の診察で午後は40人以上の乳がん検診の触診を行った。乳がん診察中も飛び入りの内科の急患が2名おり、外来と検診センターを行ったり来たりした。その乳がん触診終了後は午後6時から診療部の会議があり、午後7時半からは介護認定審査会があり市役所まで出張した。夕飯を食べる時間がなかったので物が食べられなくなった病人がごはん代わりに飲む缶に入った流動食であるエンシュアを飲んで出かけた。
今、家に帰ってきてどら焼きを食べた。中々一日は忙しいものだと思う。ところで乳がん触診だが高校の同級生の言葉を触診中に思い出して笑い出しそうになって困る。それは一緒にゴルフに行った時、私が乳房触診をしていると言ったら、ずいぶん驚いて、て!女性の乳房を次から次に触っているのか?いいなあ、俺もやらせてもらいたい、羨ましいなあと何度も言われたことだ。 この仕事は羨ましがられる仕事では全くない。乳房に触ることは触るが、中にしこりがあるかどうか診察するのですごく神経を使う。わきの下のリンパ節が腫れているかいないかも見るためにわきの下にも指を入れるので手が汗などで汚れてしまう。見落とせば訴えられるかもしれないという不安もあり、この触診業務は、胃カメラその他色々な医師の仕事の中で最もやりたくない仕事である。おまけにこの触診を受けた人と受けない人で、乳がんによる死亡率を比較したら有意差がなかったというデーターもあり、モチベーションを保つのも難しい。それなのに友人がしきりに羨ましい、羨ましいというのだから、思い出してもおかしくて笑ってしまうのである。 以前はスチュワーデスが女性にとってはあこがれの職業だったが、実際は、いつ事故に遭うかも知れない危険な仕事で、不安定な飛行機の中を行ったり来たりして歩かなくてはならず健康にもよくないと思われ、外から観るほどいい仕事ではなかったと思う。今は女子アナが最高人気だが、これだってその実情はかなり大変だと思う。 人が思うほどそんなにいい仕事はないものである。ましてや乳房触診は人が思うのと実際では真反対である。私はもうかれこれ40年触診をしてきて、その間ずっと辛い思いをしながら仕事をしてきたが、最近では両手で各乳房を触診する方法に切り替えて早く正確に診察できるようになった。以前は先輩が教えてくれた乳房を一個ずつ両手で触診する方法で行っていたので、時間がずいぶんかかっていたが、最近では時間をかなり短縮してスムーズにできている。しかし、それでも楽しい仕事ではなく、羨ましがられるような仕事では決してないことを強調しておきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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