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テーマ:障害者と共に生きる(144)
カテゴリ:事件
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の入園者ら45人を殺傷した植松被告(30歳)の裁判が今行われている。友人や付き合っていた女性などの証言から、いつの頃からか「重度障害者は、生産性がなく社会に迷惑をかけるだけだから殺してやる」と親しい人に話すようになったという。事件の数時間前彼女に「大麻を吸ってきた」と話していることから、大麻の影響でこのような事件を起こしたと弁護側は主張しているが、その事件のかなり前から「重度障害者を殺す」と話しており、責任能力は十分あると思う。
日医ニュース1月20日号に横倉会長と山下JOC(日本オリンピック委員会)会長との新春対談が掲載されていた。山下会長がオリンピック、パラリンピックを一体化して同格で行うと発言したことに対して、横倉会長が山下氏がそのようにパラリンピックを重視するようになったきっかけを質問した。それに対して山下氏は「自分の次男が、自閉症で知的障害があり、身近に障害者がいたことが大きい。障害者として生まれ、どんなに努力しても出来ないことがあるなかで、その子なりに確実に成長していく姿をみて自分の考えは変わった」と述べていた。障害の程度はさまざまでやまゆり園の園生と山下氏の子供の障害程度はかなり違ったかもしれない。しかし障害者には変わりなく障害者は排除すべきと言う植松被告の判断は間違っていると思う。誰々は社会に必要で誰々は必要ないと誰が判断するのか?生産性のあるなしで仕分けするのか?この世に不必要な人は一人もいない。皆一人一人が与えられた宿命を背負って懸命に生きており、皆等しく尊いのである。生産性がないので殺すなどと自分勝手に考えて行動に及んだ被告の行為は許しがたい。よく考え反省して犠牲になった方々を追善供養してもらいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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