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今が生死

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2020.08.28
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テーマ:正義は!(8)
カテゴリ:読書
庭のひまわり

兵庫県竜野市の友人の父親が郷土の偉人として市民会館で写真や遺品の展示をして頂いた。偉人の名は満田巌さんで「昭和風雲録」の著者である。執筆は昭和15年26才の時で昭和19年6月に応招され同年7月北支で戦病死した(享年30才)その人の著書「昭和風雲録」を読んでみたいと思いアマゾンで調べてみたら原著判はなかったが昭和46年発行の復刻版があったのでそれを注文したら2日で送られてきた。
482ページの大著で昭和の初頭から大東亜戦争前夜までの波乱に満ちた当に風雲急を告げる日本の歴史を詳細に描いたものだった。私は手始めに昭和7年5月15日に起こった犬養首相が撃たれた5・15事件と昭和11年2月26日の雪の朝に勃発した2.26事件の所を読んだ。いずれも膨大な公判記録を詳細に調べた内容で読むのは大変だったが凡その流れはつかむことが出来た。5.15事件は海軍、陸軍、農民の主として20歳前半の若手将校、2.26事件は陸軍を中心とする主として30才前半の中堅青年将校で2.26事件の方が平均年齢で10才位年長であった。5.15事件では死刑判決はなかったが2.26事件では第一次処分で17名が死刑執行された。
彼らの動機はほぼ同じで当事日本は政党、財閥、特権階級互いに結託し、私利私欲に没頭し、国防を軽視し国民利益を思わず腐敗堕落しており帝国を滅亡に導く恐れありそれを打破するために立ち上がったとして首相、閣僚、財閥、官僚、政党を襲撃したものである。
彼らの国を思う気持ちは純真で2・26事件では結婚して2-3歳の子供のいる将校も多く、彼らの生い立ちからその革命員として決起するまでの心情を読むと涙が出る。殆どが学業成績優秀で陸軍士官学校でもトップグループで当時の政権を倒さなければ日本はあぶないと思い詰めた気持ちは理解できる。しかし私達は今平和な世の中に住んでいるからかもしれないがもっと別な方法を考えなかったものかと思った。首相や閣僚は権力を持ち日本の命運を握っているがその人たちが腐敗しているから命を狙うというのはとんでもないことで極刑も当然だと思う。
現在の政権も森友学園への国有地売却問題や桜を観る会などで隠蔽体質が明らかで腐敗堕落した政権に映る。それを正さなければいけないと思っている人も多いと思う。時代は変わったが正義感に燃える若者たちの心情は同じだと思う。5・15事件や2.26事件では若者たちが武器を持って立ち上がったが私たちは言論を持って立ち上がるべきだと思う。処刑された彼らの心情は尊い。命をかけて国のために尽くす心は形は変われど今も私たちの心に燃やしていかなければならないものだと思う。





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Last updated  2020.08.28 15:18:59
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