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今が生死

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2021.01.23
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テーマ:核兵器禁止(12)
カテゴリ:世界平和
核兵器禁止条約が昨日1月22日に国際法として発効した。昨年9月から署名、批准手続きが始まり昨年10月24日に中米のホンジュラスが署名し発効に必要となる50か国、地域の批准に到達して条約既定の90日後の1月22日に発効した。これには非保有国やICAN(アイキャンー核兵器廃絶国際キャンペーン)などの市民団体の熱意と粘り強い戦いが実を結んだことで喜びに堪えない。
しかし現実には核保有国は加盟しておらず、ロシアは4330発、アメリカは3800発、フランス300発、中国290発、イギリス200発、その他イスラエル、パキスタン、インド、北朝鮮などが数10発保有している。核兵器2~3発で世界は全滅すると考えられているので、地球が何千、何万回も破壊される分量の核兵器が保有されている現実がある。核保有国には核不拡散条約があって誠実な核軍縮交渉を義務ずけているが米ロの関係悪化で軍縮は進んでいない。
核兵器禁止条約に日本は批准していない。核保有国アメリカの核の傘の下にあるので加盟できないと考えているのだと思われる。昨日行われた参議院代表質問で菅総理は質問に答えて「条約に署名する考えはない」ときっぱりと否定した。公明党の山口代表は唯一の被爆国なので橋渡し役として条約参加国会議へのオブザーバー参加を求めたが「慎重に見極める必要がある」と賛意は示さなかった。
条約は発効したが参加国は力のない中小国ばかりである。どれだけの力が発揮できるか分からないが、スタートが切れたことは大きい。何事も出発時は小さなものである。やがて日本も加盟してアメリカのバイデンさんも巻き込んで大きなうねりにして地球上から核兵器を廃絶してもらいたいと願う。





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Last updated  2021.01.23 12:06:18
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