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テーマ:結婚(623)
カテゴリ:読書
宮本輝の「灯台からの響き」という小説の中に、読書好きのラーメン屋の主人が難解で退屈な小説、森鴎外の「渋江抽斎」を何度も放り出そうと思いながらもついに読み切ったという話が出てきたので、自分も読んでみようと思って購入したが、難しい漢字はやたらと出てくるし、外国語のカタカナ表記が沢山出てきたりして、ラーメン屋さんが思った以上に難敵だと思った。
話は江戸時代末期の弘前藩の侍医であり、考証学者の渋江抽斎と言う人の先祖から師匠、友人、奥さん、子供、食客などについて鴎外自身が戸籍簿を調べ、ゆかりの人や子供さん(息子、7男保さん)から詳しく聞いたことをまとめたものである。友人のそのまた友人の事や居候(食客)がどうして渋江家の居候になったかなど登場人物が膨大でどこに焦点を合わせて読んだらよいか良くわからなかった。しかし江戸時代の文化とかしきたりを知るうえでは参考になった。 抽斎は4回結婚して7男7女をもうけたが最初の結婚は19歳で相手の女性は17歳だった。抽斎の父親が貧乏人の子は苦労しているから人間が出来ているだろうということで選んだ嫁だったがしばらくして子供が生まれないまま離縁している。2番目の嫁は早死にし3番目、4番目の奥さんが子供を生んでいる。3番目の奥さんから生まれた次男は放蕩息子で、吉原に入りびたりになったりして抽斎は頭を悩まし座敷牢まで作ったとのことである。抽斎自身も父親の3番目の奥さんから生まれた子ということでその当時は何人もの女性と結婚するのが当たり前になっていたようである。抽斎の4番目の奥さんの父親は祖母がお手伝いとして雇った女性を14歳の時妾にして一緒に住みながら新たにお嫁さんを迎えて同居しており今では考えられないと思った。今の感覚で江戸時代の結婚をみるとあまりにルーズで驚いてしまったが、根底には男尊女卑の考えがあったのだと思う。今の結婚形態が100年後200年後にはどのように変わっているか分からないが、女性も男性も相手を最大限尊重する結婚形態を守ってもらいたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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