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テーマ:中国共産党終わりの始まり(8)
カテゴリ:政治
バラ(ポール・ゴーギン)
今読んでいる「幻の大東亜戦争」は日本の開戦前夜の様子が詳しく書いてあるだけでなく、その後の中国共産党、人民解放軍の事等も詳しく書いてあった。 1946年(昭和21年)に次第に勢力を増してきた共産党軍(人民解放軍)に対し国民政府の蒋介石は160万人を動員して大攻勢をかけて追い詰めたが毛沢東は山岳地帯に国民政府軍を誘い込んで攻撃したりしてしぶとく生き残った。 彼らは優秀な工作員を養成して中華民国の各地に送り込み、蒋介石は信用できない人物だ、共産党政権になれば土地も自分のものになり税金も安くなり暮らしやすくなると思わせて次第に共産党軍の勢力を増大させ農村部を中心に国民党の勢力は後退し、兵力逆転してしまった。 そして遂に毛沢東は1949年(昭和24年)中華人民共和国建国を宣言して共産党独裁国家へと歩み始めた。内モンゴルやウイグル、チベットも併合していった。チベットは広大な高原地域で言語も文化も漢人とは全く異なる国家だったが中国共産党軍は建国宣言直後チベット東部から侵入を開始した。1951年(昭和26年)にはダライ・ラマ政権に17条協定を強引に認めさせその後実効支配に及んでいる。その間何十万人ものチベット人は殺害されている。拉致される恐れのあったダライ・ラマ14世は現在インドに亡命している。現在の中国共産党国家は渋沢栄一が学んだ論語の世界、孔子や孟子、老子などの流れを汲む国家とは真反対の方向に進んでいる。恩義や礼節、正義を重んじる国ではなくなってしまった。日本は昭和54年から中国にODAとして3兆6000億円の援助をしているが中共はこれに感謝するどころか度重なる反日教育、官製反日デモによる日本商社の破壊、尖閣諸島への干渉など孔子や孟子が生きていたらどれだけ嘆かれることかと思う。 共産主義は貧民を救い人類を幸せにする社会制度として農村地域を中心に勢力を増し、毛沢東という強力なリーダーシップを持った人間に引っ張られて発展してきたが無情な殺戮で失われた人民の数は測り知れない。宗教を目の敵にして破壊された僧院や宗教芸術品は壊滅的だ。資本主義に対する言葉として共産主義があるが、両者共長所があり短所があるのだと思う。共産主義が唯一絶対に優れた制度ではないと思われる。いずれにあっても礼節や恩義など心の通っていない制度はやがて滅びるであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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