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今が生死

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2021.08.07
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カテゴリ:政治
昨日広島市の平和記念公園で記念式典が開かれ内閣総理大臣菅義偉さんが挨拶した。そのあいさつで(「核兵器のない世界」の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。)の文を含む数行を読み飛ばしてしまった。首相の挨拶文は数日前から内閣府の秘書官が作成し、事前にマスコミ各社に配布されるので読み飛ばしたかどうかは直ぐわかってしまう。問題はそれを意図的にやったか否かだと思う。私は挨拶文の全文を何度も読み返してみたが上記と同じ内容は他の所でも述べており、その部分を意図的にしゃべらないようにしたのでなくたまたまその部分を読み飛ばしてしまったのだろうの結論になった。
しかしその後の記者会見の内容を見ると核兵器禁止条約に署名する考えはなく、条約の締結国会議にオブザーバー参加についても「参加しません」とは言わなかったが「慎重に見極める必要がある」と否定に近い返答をしていた。本音は核兵器禁止条約に反対なので、上記の読まなかった部分はそれに反する言葉なのでわざと読まなかったのかなとも思えた。
核兵器禁止条約には率先して署名し核兵器のない世界実現に向けてリーダーシップを取っていかなければならないのが日本の総理大臣の使命だと思うが、菅総理はそれをしていない。日米安保条約があり、アメリカの核の傘に入っており、条約に署名するとアメリカの核も廃絶するよう叫んでいかなければならず、アメリカの機嫌を損ねるのではないかとの考えが菅総理にはあるのだと思う。記者会見で「現実の安全保障上の脅威に適切に対処しながら現実的に核軍縮を前進させる道筋を追求していく」と述べており、アメリカに逆らおうとは思っていない。
総理大臣の任務がいかに大変かは知っている。周りの国のこと、国内の情勢などあらゆることを考慮して発言したり行動したりしなければならず一般の人が思ったり行動したりするのとは全く違う。
しかし核兵器を落とされて多くの犠牲者を出し塗炭の苦しみを味わってきた我が国の状況を考え、また今全世界にある核兵器だけでも地球を何百回も破壊できる状況のなかで核兵器禁止を日本が叫ばなくて誰が叫ぶであろうか。
日本の総理大臣にはその使命があると思う。アメリカの言いなりではなく、アメリカを説得していく総理であって欲しいと思うが、記者会見を観ていたらスケールが小さいと思った。アメリカの顔色ばかり窺わないで核兵器禁止条約にはきちんと署名し、任命拒否した学術会議員6人については撤回は当然の事なので英断してもらいたいと思う。





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Last updated  2021.08.07 17:26:17
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