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今が生死

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2021.12.30
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テーマ:血液型A.B.O.AB(35)
カテゴリ:事件
61年前に都立墨田産院で生後取り違えられて実の両親ではない夫婦に育てられたKさんが実の両親を探している。墨田産院は15年前に閉院しているので病院資料から調べるのは困難かも知れないが当時の東京都の出生届でKさんと生年月日が近い人を洗い出しそれを調べればわかる可能性があるが、東京都はプライバシーを盾にそれを拒否している。もし見つかった場合相手の人の社会生活にまで影響を及ぼす可能性があり、以前の損害賠償と実親捜査の裁判で損害賠償2000万支払う代わりに実親調査はしないという判決で終審した。
しかしKさんは諦めきれずに今度は実親捜査を求める裁判を11月に起こした。
Kさんの育ての母親は89歳で認知症、父親は5年前に他界している。実の父親、母親も既に認知症になったり亡くなっているかも知れない。育ての父親は生前「相手の人も困るだろうから探すのはもういいではないか」と言っていたとのことだが、Kさんは何としても突き止めたいと思っていた。突き止めて何かしてもらいたい等の希望がある訳ではなく、ただ実の親に会いたいという一心だけだ。
Kさん39歳の時自分の血液型はA型なのに父親はO型、母親はB型という事を知り、それは親と子の組み合わせであり得ない組み合わせであることを知り、墨田産院で取り違えられたことを初めて知った。
Kさんは親の血液型と自分の血液型があり得ない組み合わせだったが相手の人はありうる血液型だった可能性がある。相手の人はB型かO型のどちらかだがその人の育ての親の内、片方はA型(KさんがA型なので)だが、片方がB型ならB型又はO型が生まれる可能性があり、なんら不思議な組み合わせではないので取り違えられたと思っていないと思う。
Kさんの事は新聞にも出ていたのでもしその頃墨田病院で生まれて親と血液型の組み合わせがあり得ない組み合わせの人がいたらきっと申し出たと思う。恐らくその子は一度も血液型の不一致を言われたことがなく、間違えられた子は自分ではなく誰かだろうと思っていると思う。
Kさんの気持ちは分かるが見つけ出せる簡単な手立てはないのである。DNA鑑定があり、同じ頃生まれた子供すべてにDNA鑑定すれば見つけ出せるかもしれないが今まで何の疑問もなく生育してきた人達がその検査でもし他人の子と分かることを望むであろうか?
Kさんは諦めた方が自分のためにもその相手の方のためにも良いと考える。認知症のお母さんを本当の母親と思って親孝行してもらいたいと思う。





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Last updated  2021.12.30 21:50:00
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