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テーマ:進化(63)
カテゴリ:世界平和
庭のアセビ(馬酔木)
日曜夜8時からの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観ている。当時は対立する平家方の武将と闘い当然のように殺したり殺されたりしていた。人を殺すときには恐れる気持ちもあるが武勲を立て領地を広げ報償をもらうことを優先して切り殺してきた。仲間同士でも自分の出世の妨げになるような人とか裏切った人などは容赦なく殺される世の中だった。 その後の安土桃山時代も織田信長や豊臣秀吉などは領地を広げ権威を高めるために敵方を容赦なく殺し、味方内でも権力争いで殺人が平常に行われてきた。江戸時代に入ると殺人者は罰せられることになり個人殺人も集団殺人も減ってきた。 明治、大正、昭和の時代になると西南戦争のような内部での戦争もあったが、主として中国、韓国、ロシア等外国との戦争になり多くの外国人を殺し、味方も数多く戦死した。戦争末期には原子爆弾を落とされ何十万人と言う人達がアメリカ軍に殺された。 鎌倉時代から第二次世界大戦までは殺される人たちの人命より権威者達の領土や権威が重要だった。しかし今は領土より人命の方が大切だという感覚が殆どの国、殆どの人に芽生えている。特に日本ではそれが顕著で領土拡張のために人命を危険にさらしてはならないと感じている人たちが圧倒的に多い。 中国、ロシア、北朝鮮等が日本を滅ぼそうと攻めてきた時のために軍備拡大、核シェアリング、徴兵制にした方が良いと主張している人達も人命を大切にしつつ、日本が危険にさらされないための準備をすべきだとの考えで以前のように大日本帝国を拡大するためには敵国人や日本人の命が失われてもよいとする考えとは違うと思う。 ISやタリバンによる内戦、ミヤンマーの軍事クーデターなど一部で生命軽視と思われる紛争はあるが、世界的に観ると第二次世界大戦終了を境に生命尊重の流れが強くなってきたように感じていた。 戦後75年の極めて短い期間に人類は確実に進歩してきたと思っていたが、プーチン氏のロシアが領地拡大のためにウクライナに侵攻して無差別にウクライナを爆撃して人命を奪いロシア兵も何千と戦死した。人類は進化してきたと思っていたがまた昔に戻ってしまったのだろうか? ロシアにも無差別にウクライナを爆撃しているこの戦争に反対している人たちもいる。この人たちは進化してきた人達だがプーチン氏は進化していない。 領地のためには人殺しも辞さないという人が残存していたのである。日本に住んでいると人類は確実に進歩してきたように思えたが、進化していない人もいることを念頭に入れて国際政治を行っていく必要があると思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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