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テーマ:パーキンソン病(108)
カテゴリ:先端技術
今も庭の片隅に咲いている多彩色のバラ:モーリスユトリロ
2006年に京大山中伸弥教授らは世界で初めて人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作成に成功し、皮膚細胞などに4つの遺伝子を注入することによって体のあらゆる組織に分化することができる万能細胞が作れることを実証し難病と言われる病気治療に大きな光明を投げかけた。 網膜を再生したり、脊髄損傷をiPS細胞で置き換えて治したり、アルツハイマー認知症やパーキンソン病などで脳内に足りなくなった組織を再生して認知症やパーキンソン病が治る期待が膨らんだ。しかしがん細胞にも分化する可能性があり、それらをクリアしなければならず実用化はそれほど簡単ではなかった。 iPS細胞発明から16年たった2022年1月時点で京都大学で予定していた7名のパーキンソン病患者にiPS細胞から作ったドーパミン産生細胞の移植が完了した。米国では2021年より移植の治験が開始されており、ヨーロッパでも本年から移植治験が開始される予定である。 日本に約16万人の患者がいるとされる本病がiPS細胞を使って治る時代が一日も早く到来することを願っている。理論的には今まで不治と言われていたアルツハイマー型認知症もiPS細胞を使って治すことができると言われている。研究者達の努力でその時代が少しでも早く到来することを願っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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