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カテゴリ:政治
今日の衛星放送「英雄たちの選択」再放送は第5代将軍徳川綱吉の『生類憐みの令』であった。
綱吉が死ぬまでの約20年間続けられたこの法律は庶民を苦しめた稀代の悪法として位置づけられてきたが、番組では捨て子禁止、病人や障害者保護、民は国の宝として尊重せよなど博愛政治の先駆けとしてとらえて行く必要があるとしていた。 問題は「百姓などを身分にかかわらず大事にしなさい」と言うだけでなく、生きとし生きる全ての生物の殺生を禁じ、それに違反した人は罰っせられたことである。犬が増えすぎて人に危害を加える様になったら犬の保護センターを各所に造り幕府の金で養育し、蠅や蚊などについても命あるものについては粗末にしてはならないとのお達しなので、たまったものではなかった。魚や鳥なども捕ったり食べたりしたら罰せられた。将軍は頭がおかしいのではないかと思われたが、天下人であり、国で最も権力のある人の発令なので逆らうことは出来なかった。 アルベルト・シュバイツアも生命への畏敬を唱え、あらゆる生物の生命を尊重し、無益な殺生をすべきではないと発言しているが、為政者ではないので社会に対する悪影響ななく、むしろ人々の心に生命の灯をともして社会に良い影響を与えた。 綱吉の場合は自分があらゆる生物の生命を大事にするだけでなく、国民にもそれを強要したことに問題があった。 生類を憐れむことはよいが生類が主人で人間が従のような形になってしまったのが問題だと思う。その優しい心は尊いが、政治家としては問題があったと出演者達が言っていたが私もそう思った。これが20年間も続いたという事は忖度政治の極みだったからだとのことで、時代を超えて忖度政治は庶民にとって悪い方向に行くものだと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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