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カテゴリ:読書
須田晴夫さんが書かれた新版日蓮の思想と生涯を読んでいる。481ページの厚い本で難解な古文も多く中々進まないが結構面白い。日蓮は1222年(貞応元年)2月16日(現在の暦では4月6日)に安房国長狭郡東条剛片海(千葉県鴨川市)の漁村で誕生した。当時鎌倉仏教を代表する高僧、法然、親鸞、英西、道元らは全て貴族や武家などの支配階級から出ているが日蓮だけが漁業を生業とする民衆のの出身だがそれを劣等感としないで「日蓮今生には貧窮下賤の者と生まれ云々・・」と民衆の出身であることを誇り高く宣言している。漁師の子供であったが12歳の時、東条郷にあった清澄寺に入れてもらって学習を開始した。「日蓮幼少の頃より仏法を学び候いしが、念願すらく人の寿命は無常なり。・・・かしこきもはかなきも老いたるも若きも定めなき習いなり。さればまず臨終のことを習うて後に他事を習うべし」と幼少の頃からこのような問題意識をもっており、16歳の時には「日本第一の智者となしたまえ」の願いに対して虚空蔵菩薩より大宝珠を頂いた夢想体験をしている。
そして「一切経を見候いしかば、八宗並びに一切経の勝劣ほぼこれを知りぬ」と述べており、すべての経を勉強し八宗派の優劣もほぼ分かったと述べており、大変な勉強家で大変な自信家だったのだなと思った。 まだ読み始めたばかりだが、大変興味深いので、ずいぶん厚い本だがなんとか読み切ろうと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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