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カテゴリ:世界平和
今から18年前の2005年7月に発行された上記の本をまだアマゾンで売っていたので購入して読んでみた。
ラブラブ思考とはどのような思考法であろうか?本当に世界が変わるのであろうか? ラブラブ思考とは自分を幸せにする思考法である。その当時も今も自分をあまり好きでない人が結構いると思われるが、幸せになる基本はまず自分を好きになることである。 人を好きになったり愛したりするのはある日突然理由なくそうなることが多く、他人からあの人を好きになりなさい、愛しなさいと言われても簡単にそうならない。 「子供を愛しなさい」、「親を愛しなさい」などは言われなくても自然に愛していることが多いが、たまに児童虐待や、親に反抗事例などが起こり、その愛を見直すことになる。 ラブラブ思考とラブを二つ重ねているのはまず自分をラブしてそれと同じように他人もラブすることによって幸せな人生が得られるというのが本書の主旨であった。確かにそうだと思う。自分を愛し、他人も全く同じように愛することが出来れば幸せになれると思う。しかしその前提が難しいように思う。 まず自分を愛しなさいというが、器量が悪くて頭が悪く、勇気がなくてこらえ性がなく、安易な方ばかり向いていてゲームなどをしてだらだらと過ごしている、病気がちでいつも腰痛とか歯痛、息切れに苦しめられている。こんな自分を愛することが出来るであろうか。 一方他人を愛せというが、利己的で自分のことばかり考えている人や、ホラばかり吹いて得意になっている人や、挨拶も出来ないでいつも下を向いてブツブツ言っている人や、やたらと怒鳴る人など、「愛しなさい」と言われても簡単に愛せそうもない人もいる。 ここで愛の本質を考えてみたい。 自分は貧しく才能もない。物事の計画を立てても安易な別の方に流れて何の成果もあげることが出来ない。こんんな人物を愛せと言っても所詮無理なのだろうか?たしかに外見的、内面的にみて好ましい人物、尊敬できる人物ではない。しかし自分のことは自分が一番よく知っている。駄目な人間であればあるほど何とかしてやりたいという気持ちが働く。これが同情であり愛なのではないかと思う。自分を幸せにしてやりたいという気持ちが自分を好きになるきっかけを与えてくれるのではないかと思う。 問題は他人である。獰猛な他人もいる。自分の席を奪ったり自分に危害を加えようとしている人間もいる。そんな人たちを愛することが出来るであろうか? 自分を好きになる段階で自分の欠点や弱点を含めて自分のことをよく知ろうと努めた。その結果あまりに至らなくて可哀そうになり同情して何とかしてやりたいという気持ちが愛情に変わった。 それと同じで獰猛でいやらしい他人もよく見ると弱い所もあり可哀そうな所もあるものである。身近な他人だけでなく世界を見渡せば食事が食べられなくて餓死寸前の人達もいる。戦争の真っただ中で親兄弟が殺されて一人になってしまった子供もいる。その人たちの気持ちが伝わってくる。 戦争を仕掛けたプーチン氏には自分を愛し、他人を愛する気持ちはなかった。ただあったのは領土拡大という欲望だけだったのだと思う。 ラブラブ思考とは自己の欲望に翻弄されることなく、自分の幸せとは何かを考えると同時に他人の幸せも考えることである。為政者も含め、世界中の人がそのような考え方をしてくれれば世界は変るというのが本書の訴えたいところであった。ラブラブの考え方を一人でも多くの人が取り入れてくれたらいいと願っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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