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テーマ:男女平等(43)
カテゴリ:世界平和
シュウメイギク(秋明菊)
文化連情報9月号が届いた。NPO法人カレーズの会理事長(医師)のレシャード・カレッドさんの連載「アフガニスタンからみた世界と日本」を毎号楽しみにしていたが今回が40回目で最終回とのことだった。アフガニスタンは中村哲医師が灌漑用の用水路を何本も造り奮闘していたさなかに凶弾に倒れた所である。レシャード・カレッドさんは中村さんと生前何度も面会しており、その時の模様も連載の中で書いて下さっていた。今回は最終回ということでタリバン政権が発足して間もなく2年になるがアフガニスタンの現状について報告してくれている。 国際社会はタリバン政権の女子の教育や就業に対する制限、テロ対策の不備等を問題視して正式な国家として承認せず、様々な経済的制裁を課してきた。その結果、公務員の給与支払いが滞ることで一般国民は飢餓に直面し、日常生活に支障をきたし、国内外に避難した人は550万人、食糧難で苦しんでいる人は国民の約半数の1400万人という深刻な状態である。 しかしアヘン生産量世界一で8割のシェアを持っていたが、その原料であるケシの栽培をタリバン政権は禁止して麦畑やその他の農作物に転換するように指令を出した。おかげで食糧難が少し軽減されつつあり、大変良いことである。 しかし女性差別は相変わらずで国際憲法においてすべての人間は自由な行動と選択の権利を有し、それが保障されなければならないとされており、アフガニスタン憲法でも第2条でその実行が各自の義務と謳われているだけに男女平等を実現して貰いたいものである。 イスラム教においても特に女性の権利制限は認定されていないのでタリバンの指導者層がこの条項に気づいてすべての国民に平等に生きる権利を認めることが出来れば希望のかけ橋が築かれるだろうとの期待で最終回を締めくくっていた。 タリバンの徹底した男女差別は因習などに基づいたもので国際法上もイスラム教的にも根拠のないもので、早急に改めてもらいたいと思う。そうすれば国際社会からの制裁はなくなり、国が豊かになり、食糧難で苦しむ人もいなくなると思う。タリバン指導者層の幅広い教学の学習と実践を強く望むものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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