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カテゴリ:教育
1876年(明治9年)8月14日に上記の開校式が行われた。
最初に北海道開拓長官 黒田清隆氏の開学挨拶とクラーク博士の紹介があり、続いてクラーク氏が演壇に上がった。マサチューセッツ州農科大学の学長のままで、札幌農学校の教頭に招かれた当時50歳の俊逸である。当時北海道の人口は10万人で、札幌の人口は2600余人で学校の周囲は草原であった。 そのようなところで開講講演したクラーク氏の講演要旨は以下の通りであった。 この札幌に最初の教育機関を組織せんがために招かれた吾人は、その崇高なる職務について熱心にその本分を尽くさんと決意している者である。封建制度から解き放たれ真に自由になった学生諸君の胸中には自ら高遠なる大望(Lofty anbition)が喚起されているであろうと信じて疑わぬ。青年紳士(Young gentlemen) 諸君、克く勤勉、努力して信頼を勝ち得て、社会的にも最高の地位を勝ち得んがために奮闘してもらいたい。と訓示し、健康や日常生活上の注意についても言及して向学、向上意欲を鼓舞した。 クラーク氏の在任期間はわずか8か月であったがその教えを受けた内村鑑三、新渡戸稲造、佐藤昌介氏など日本を牽引する人物が陸続と育ったのである。前に書いたBoys be anbitious! や今回のLofty anbition, Gentlemen等生徒を心から信頼して全力で激励すれば生徒は発奮して大きく成長するものだなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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