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テーマ:仏教(62)
カテゴリ:読書
病院4階から昨日3時頃撮影した富士山
今「ほんとうの法華経」という本を読んでいるが、小さな字でびっしり書かれており、退屈で読むのを止めようかと思う時もあったがようやく終いの方の法華経のエッセンスである常不軽菩薩品第二十を読み終えた。ここを読んでみて途中で読むのを止めなくてよかったと思った。 内容は知っている人も多いと思うが不軽菩薩という学問も知識もなく身分も最下層の貧民で文字も読めないから法華経を学んだこともない。それなのにバラモンの偉い人や階級の上のご僧侶、金持ち、貧乏人、乞食、犯罪者等全ての会う人に「私は深くあなた方を敬います。決して驕慢は致しません。あなた方は皆菩薩の道を行ずれば必ず仏になれます」と言って歩いた。それを言われた人たちは「バカを言うな、学問もないお前になにが分かる。お前にそんなことを言われたくない」とキチガイを追い払うように棒や石で追い払われた。サンスクリット語の原本では「尊者方よ」と「ご婦人方よ」と2行続けて書いてあった。男女差別の激しい時代に男性の方も女性の方も菩薩道を行えば必ず仏になれますよと言って歩いたのである。不軽菩薩は死ぬ間際になって天空から音楽のように響く法華経を聞いて初めて法華経のすばらしさを悟るが、それまでは知らなくて男も女も誰でも仏になれると言い歩いていたのだという。 日本では法華経を身をもって読み切った日蓮大聖人が「法華経に南無する(帰依する)」ことによって幸せになれると説いた。法華経の内容を詳しく知らないでも「南無妙法蓮華経」と唱えれば誰でも仏になれますよと説いたのである。不軽菩薩同様、様々な迫害に遇ったが、誰でも南無妙法蓮華経と唱えながら仏道修行すれば仏になれるという教えは武士階級や農民まで男女嫌うことなく浸透していった。 法華経の内容を知って題目を唱えるに越したことはないが、法華経という文字の中にも法華経は含まれており、題目だけでも効果があるとのことで現在まで受け継がれている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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